ここ数年の家づくりのトレンドのひとつが、生活感を感じさせない”ホテルライク”なデザインです。
モノトーンでまとめた内装、タイルや石などの高級感のあるマテリアル、ミラー加工や鏡面仕上げによる非日常感、柔らかく照らす間接照明。
おしゃれで洗練された家づくりには、特にタイルや石、天然木、塗り壁などの質感を楽しめるデザインが欠かせませんよね。
そのなかでも、重厚感のある大判タイルは、ホテルライクな雰囲気づくりにぴったり。
玄関やリビングなど目の付きやすいところに採用すれば、ワンランク上のおしゃれハウスが出来上がります。
そこで今回は、ホテルライクな家づくりにぴったりな大判タイルを厳選してご紹介。
どれもおしゃれ度抜群なので、ぜひチェックしてみてください!

大手ハウスメーカーに4年 / 年間1,000棟を手掛けるビルダーに8年 / インテリアコーディネーター
注文住宅業界に12年間勤めていた知識と経験を活かし、家づくりのノウハウを発信しています✨
家づくりのお金、間取り、インテリアなど「かゆいところに手が届く…!」そんなお役立ち情報をお届けします。
ホテルライクには内装タイルがおすすめ


ホテルライクな家づくりには、高級感のあるタイルや天然石を取り入れるのがおすすめです。
特に凹凸があり陰影を楽しめるタイル、模様やムラ感がありひとつひとつ表情の異なるタイル、サイズの大きい大判のタイルなどは、小面積でも存在感抜群。
一点に取り入れるだけでもお部屋の雰囲気がガラッと変わり、高級感がアップします。
内装タイルは床に貼るのもいいですが、壁のほうが面積が少なく済むのでおすすめ。
予算に余裕があれば、床と壁を同じタイルで仕上げると、より洗練された空間になります。
タイルの種類を選ぶ際は、他のインテリアと同じトーンのカラーにすると、統一感のあるデザインに。
マットな質感か、光沢のある仕上げかどうかによっても雰囲気が変わるので、どちらが理想のイメージに近いのかも考えておきましょう。
モノトーンのキッチン、フロアタイルの床、つや感のある家具、間接照明などとの組み合わせも人気です。
内装タイルは費用はかかりますが、一点でもこだわってデザインすることで家づくりの満足度も上がりますよ!


おしゃれな大判の内装タイルおすすめ15選


ホテルライクな空間づくりにぴったりな、おしゃれな大判の内装タイルを厳選しました。
どれも存在感抜群で、色合いや質感を楽しめるものばかり。
理想のイメージやインテリアに合わせて、ぜひ好みのものを見つけてください♪
大判の内装タイルは下地の補強が必要だったり、施工上の注意点があるものも多いので、プロと相談しながら決めるといいですよ。
名古屋セラミックス ダイバーシティ


名古屋セラミックスのダイバーシティは、ダイナミックな模様と光による陰影を楽しめるのが魅力。
数パータンの柄をミックスして貼ることで、天然石のような美しさを表現しています。
600×1200という大判サイズは、目を引くこと間違いなし!
カラーバリエーションは4色で、ホワイト系・ベージュ系・グレー系のラインナップ。
まるでホテルのエントランスのような、重厚感のある空間づくりが出来ますよ。
リビエラ フラメンタ


リビエラのフラメンタは、イタリアの天然石をイメージした、ミラノ建築のような美しいデザインが魅力。
セラミックタイルなので、高級感がありながら重たくなりすぎず、室内のどこにでも使いやすいといったメリットも。
大小様々な石模様のタイルは、天然石らしい自然の風合いを楽しめます。
サイズは600角と600×1200の2パターン。
ホワイト、ライトグレー、グレーの3色から選択できます。
ダイナワン MB3


ダイナワンのMB3は多彩な模様が美しい、自然の風合いを楽しめるタイルです。
濃い目の石目模様は重厚感がありモダンな雰囲気にぴったりで、思わず目を惹くデザイン。
ベージュ、グレー、ダークグレーの3色展開で、どれもホテルライクな家づくりと相性抜群!
間接照明と組み合わせると、タイルがより表情豊かになっておすすめです。
サイズは300×600、600角、600×1200の3パターンあるので、予算や間取りに合わせて選択できます。
ケイミュー SOLIDO


ケイミューのSOLIDOはタイルとは異なりますが、セメントで出来ており、モダンな雰囲気がホテルライクな家づくりにぴったり。
セメントの質感と、自然素材だからこそのムラのあるデザインが魅力です。
SOLIDOは調湿効果も期待できるため、リビングはもちろん、玄関や寝室にもおすすめ。
室内用はタイプF コーヒー、タイプF シラス、タイプMラップ、タイプMフラット、タイプMフラット研磨の5つのデザインから選べます。
フラットでモルタライクなデザインから、ラップサイディングのようなデザインまで幅広いラインナップです。
平田タイル リワーク


平田タイルのリワークは、ひとつひとつ表情の異なるデザインの幅の広さが魅力。
流れるような模様や、ダイナミックな模様まで多様なデザインをミックスして貼ることで、表情豊かな空間に。
ベージュなら柔らかい雰囲気に、グレーなら落ち着いた上質な空間に仕上がります。
200×800と400×800の2パターンのサイズがあるため、サイズが異なるタイルを貼り合わせてもおしゃれですよ。
アドヴァン セラミカエコストーン


アドヴァンのセラミカエコストーンは、高級感のある大理石調のデザインがおしゃれ。
まるで海外の高級ホテルのような、非日常を味わえる空間づくりにぴったりです。
カラーはホワイト、グレー、グレージュ、ベージュの4色展開。
サイズは400角、600角、600×1200のラインナップで、仕上げも磨きとマットをそれぞれ選べます。
重たくなりすぎない、ヨーロッパの美しいホテルのような雰囲気が好きな方におすすめです。
ダイナワン エスプリエム


ダイナワンのエスプリエムは、モダンとクラシックが融合した、和洋どちらにも馴染むデザイン。
大理石のような流れる模様がおしゃれで、見た人の心を惹き付けます。
まるで別荘地に佇む邸宅のような、日常を忘れる高級感のある空間づくりにおすすめ。
サイズは600角のみで、異なる表情のタイルを貼り合わせることで、タイルならではの風合いを楽しめます。
ダイナワン ブーストストーン


ダイナワンのブーストストーンは、クラシカルな雰囲気がシックでおしゃれ。
ライムストーンをイメージしたデザインは繊細な模様を楽しむことができ、どんな空間にも馴染みやすいのが特徴です。
ライムストーンらしいベージュやグレーのほかに、ホワイト、スモークなどの人気カラーも。
300×600の使いやすいサイズなので、玄関やリビングの他、キッチンファニチャーや洗面の背面にも合います。
柔らかい雰囲気の、ベージュトーンのタイルが好きな人におすすめです!
名古屋モザイク工業 ロックソルト


ロックソルトは、岩肌を削ったようなダイナミックな模様が魅力。
流れるような力強いデザインは、どこに使用しても存在感抜群!
カラーバリエーションは5色、サイズ展開も300×600・600角・600×1200・1200角・1200×2400と豊富です。
表情のあるタイルなので、玄関やテレビの背面、吹抜など目に付きやすい場所に採用するのがおすすめ。
クロスやインテリアなど他の場所がシンプルでも、高級感のある空間に仕上がりますよ。
名古屋モザイク工業 ライトクォーツ


クォーツストーンは流れるような石目模様のなかに、エレガントさも感じるシャビーな雰囲気が魅力。
細かな光沢のあるデザインは、モダンな空間はもちろん、クラシカルな空間にもよく合います。
重たくなりすぎず、明るい色合いの大判タイルが好きな人におすすめです。
インテリアの邪魔をしないので、キッチン周りなどに採用してもよく馴染んでくれますよ。
サイズは300角・300×600・600角の3パターンから選べるので、好みや場所に合ったサイズを選びましょう。
ニッタイ工業 ボバン


ニッタイ工業のボバンは、高級感のある大理石調のデザインが特徴です。
600×1200の大判サイズで、表情にムラのあるデザインは存在感抜群。
ホワイトやグレー系なら落ち着きのある空間に、ベージュ系ならクラシカルで煌びやかな空間に仕上がります。
ヨーロッパの邸宅のような高級感が好きな人におすすめです!
磨き加工とマット加工をそれぞれ選べるので、インテリアやお部屋の雰囲気に合ったものを選びましょう。
サンワカンパニー プラントパウダー


サンワカンパニーのプラントパウダーは、セメントのようなムラ感のあるデザインが唯一無二。
古びた工場の壁がモチーフになっており、濃淡のある色合いが歴史を感じさせてくれます。
モダンな空間はもちろんのこと、カフェ風インテリアやインダストリアルにもよく馴染みます。
サイズは600角のみですが、床と壁どちらに採用しても、おしゃれな空間に仕上がること間違いなし!
サンワカンパニー バルゲ


南フランスの石・バルゲアンティーカをモチーフに作られたバルゲは、ひとつひとつ表情の違う石目模様がおしゃれ。
カラーはホワイト系、ベージュ系、ライトグレー系の3色展開で、重たくなりすぎないデザインなので馴染みやすいといった特徴も。
濃淡のある色ムラが、上質で落ち着きのある空間を演出してくれます。
300×600の使いやすいサイズなので、リビング・キッチン周り・造作洗面にもおすすめです。
平田タイル アルペス


平田タイルのアルベスは、凹凸のあるタイルならではの質感に、味わい深いムラのある表情が魅力。
南フランスの貴重な石をモチーフに、凹凸の凸部分のみを磨くことで、独特の陰影を生み出しています。
間接照明を組み合わせると、よりモダンで落ち着きのある空間になりおすすめ。
600角・600×1200の大判サイズなので、一点に取り入れるだけでも存在感抜群です。
アドヴァン ストーンベニア


アドヴァンのストーンベニアは、本物の天然石を薄く切り出して作られた天然石シート。
表面は天然石のため独特の凹凸のある質感を楽しめながらも、施工性に優れるといった特徴があり、ここ数年で注目されています。
天然石シートは軽量なため、吹抜など広範囲にも使用できるのが嬉しいポイント。
デザインのバリエーションも豊富なので、お部屋の雰囲気に合ったものが見つかるはず。
照明との組み合わせで、天然石ならではの陰影も楽しめますよ。


大判の内装タイルを使った施工実例


大判の内装タイルは、高級感のあるデザインのためマンションのエントランスやホテルのロビーなどにもよく使用されます。
ホテルライクな空間づくりには、モダンな雰囲気を取り入れるのがおすすめ。
施工範囲や色合い、サイズによって雰囲気はガラッと変わるので、実際の施工実例を参考にしながら自分に好みに合ったものを探しましょう。
日常を忘れる優雅な暮らし


大判で表情のあるタイルを、床と壁それぞれに施工することで、日常忘れるようなモダンな空間に。
同じシリーズの異なるカラーを組み合わせることで、表情がありながらも一体感のあるデザインになっています。
壁付けのブラケットライトが照らす、タイルらしい陰影もおしゃれですね。
タイルはもちろん壁の一面に貼るだけでも、存在感は充分。
テレビやソファの背面など、目に付きやすいところに取り入れるのがおすすめです。
自然を楽しむ暮らし


テレビの背面に、贅沢にSOLIDOを施工した例は、落ち着きのある空間のなかに重厚感も感じられます。
モノトーンカラーだけでなく、床は木目のフローリングにすることで柔らかい雰囲気に。
ホテルライクは無機質な空間になってしまいがちなので、ぬくもりを感じるようなデザインは参考になりますね。
枝ものや葉の大きいグリーンを飾るのも、SILIDOの素材感が際立つのでおすすめです。
ワンランク上の上質な空間


まるで海外のリゾート地のような、重厚感と高級感のあるデザインがおしゃれ。
背の高いグリーンも、表情のあるタイルを際立たせています。
吹抜の天井まで大胆に施工したタイルは存在感抜群で、目を惹くシャンデリアと合わさって”家の顔”に。
木目調のフローリングとタイルのカラートーンを合わせることで、統一感のある空間に仕上がっています。
海外の邸宅のような佇まい


全体的に落ち着いたトーンで、石目や木目を取り入れたデザインはまるで海外の邸宅のよう。
注文住宅ならではの、高級感のあるモダンな雰囲気を演出しています。
家具や照明などのインテリアにこだわりがある人は、重たくなりすぎないライトグレーやベージュのタイルがおすすめ。
インテリアが映えるようになるので、お部屋全体にまとまりが出ますよ。
美しい玄関が迎える家


玄関は来客時に初めに目に付く、いわば”家の顔”となる場所。
出迎えてくれる玄関がおしゃれだと、まるで高級ホテルのようなドキドキ感が生まれますよね。
リビングに比べて目線が近いため、素材の質感を感じられるタイルを取り入れると、高級感がグッと増します。
間接照明と組み合わせて陰影も楽しめると、よりモダンでホテルライクな空間になるのでおすすめです。


大判の内装タイルの注意点


おしゃれで目を惹く大判の内装タイルですが、採用する際にはいくつか注意が必要です。
せっかくこだわって決めたデザインも、後悔ポイントになってしまうかもしれません。
家づくりで”失敗した”とならないよう、注意点をしっかりと覚えておきましょう。
必ず見積もりを取る
大判の内装タイルはサイズや重さによっては下地が必要で、通常のタイルよりも施工費がかかる場合があります。
タイル自体の価格も高いため、必ず事前に見積もりを取り、予算に合うかどうかを確認しましょう。
カタログに載っている価格だけを見て「だいたいこれくらいだろう」と判断するのはNG。
タイルの種類によっては受注生産となっており、納品まで時間がかかることもあるので、早めに決めておくといいですよ。
タイル割りを決める
大判の内装タイルは一枚一枚が大きく、貼り合わせたときの存在感は抜群です。
しかし施工する場所によってはタイルのカットが必要になり、きれいにタイルを並べきれないことも。
そこで大切なのが「タイル割り」と言って、タイルを貼る基準の位置を決めること。
半端が目立ってしまっては、せっかくの大判タイルがカッコ悪くなってしまいます。
貼り合わせた際にきれいに見えるよう、タイル割りも忘れずに指定しておきましょう。
目地の幅を確認する
タイルには商品ごとに推奨される目地の幅があります。
よく”目地なし”のおしゃれな施工写真を見かけたりしますが、だいたいは海外の施工例。
日本には気温の変化と湿度があり、下地となる壁に伸縮が起こるため目地が必要です。
目地なしの完成をイメージをしていると、実際の仕上がりとの違いにガッカリしてしまうことも。
必ず目地の幅を確認し、理想とのギャップが起こらないようにしておきましょう。
サンプルで質感を確認する
タイルは色合いやデザインも大切ですが、触ってみた質感もとても重要です。
実際にサンプルで確認してみると、実は触ると細かい粉が手に付く、なんてことも・・・
それも自然素材ゆえの味ですが、イメージとの違いがあると、後悔ポイントになってしまうかもしれません。
必ずサンプルを取り寄せたり、メーカーのショールームに行くなどして実物を確認しましょう。


大判タイルでホテルライクを叶えよう


非日常を味わえるようなホテルライクな家づくりには、おしゃれなインテリアアイテムが欠かせません。
大判の内装タイルは重厚感のあるデザイン・自然ならではのムラ感・そして圧倒的な存在感が魅力です。
ぜひここで紹介したタイルも参考にしながら、大判タイルを取り入れてホテルライクな空間づくりを目指しましょう!
選ぶ際の注意点も忘れずに、家づくりで後悔しないようしっかりと準備してくださいね。

