新築戸建ては防犯対策が必須!おすすめの防犯対策10選

マイホームは何千万という高額な買い物だからこそ、間取りやデザインにこだわりたいという人は多いはず。

暮らしやすさを叶えることも大切ですが、忘れてはいけないのが防犯対策です。

警視庁の発表によると、令和4年の侵入窃盗の件数は一戸建て住宅で12,071件、共同住宅で4,453件発生しており、圧倒的に一戸建てが狙われていることが分かります。

せっかくのマイホームが被害にあったら、金品だけでなく精神的にも不安になってしまいますよね。

一戸建てで防犯性を高めるためには、新築時にしっかりと防犯対策をしておくことが大切です。

そこで今回は、マイホーム計画にぜひ取り入れてほしい、おすすめの防犯対策をご紹介。

犯罪者に狙われない、安全な家づくりを目指しましょう!

大手ハウスメーカーに4年 / 年間1,000棟を手掛けるビルダーに8年 / インテリアコーディネーター

注文住宅業界に12年間勤めていた知識と経験を活かし、家づくりのノウハウを発信しています✨

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目次

空き巣は玄関・窓からの侵入がほとんど

留守中を狙ってくる空き巣は、実はほとんどが玄関や窓から侵入してきています。

マンションよりも一戸建てが狙われやすいのは、玄関や窓へ簡単に辿り着けるため。

オートロックのあるマンションはまず玄関へ行くまでにひと手間あり、さらに二階建て以上になると共用通路からしか侵入できないため、侵入経路が限られます。

一方で一戸建ては、マンションに比べて侵入経路を物色しやすく、さらに逃げる際にも簡単に出られるため狙われやすいんです。

出典:https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_d_1.html

警視庁の発表しているデータによると、令和4年に発生した一戸建て住宅への侵入窃盗のうち、玄関からが21.3%、窓からが53.5%という結果に。

つまり全体のうち約75%が玄関や窓から侵入している、ということ。

そのため、家の防犯性を高めるためには玄関や窓のセキュリティを強化し、空き巣が侵入しにくい環境を整えることが大切なんです。

どうやって玄関や窓から侵入するかというと、約半数は無締り、つまり鍵の掛け忘れが原因です。

鍵の開いた玄関や窓からなら、いとも簡単に侵入できてしまいますよね。

次いで多いのが、ガラス破り、つまり窓ガラスを割ってそこから侵入するという手口。

ガラスを割ると大きな音がするから通報されるのでは?と思うかもしれませんが、手の入るくらいの大きさがあれば、そこから内側の鍵をあけて侵入が可能です。

空き巣に侵入されないためには、鍵の掛け忘れやガラス破りへの対策が必須です。

新築におすすめの防犯対策10選

せっかく家を新築するのであれば、新築時にしっかりと防犯対策を行うのがおすすめです。

特に注文住宅は、自分の理想や好みに合わせて仕様を選べるため、防犯に役立つ仕様を取り入れましょう。

防犯対策には様々な方法がありますが、大切なのは侵入経路をなるべく断つことと、空き巣に”入りにくい家”と思わせること。

安心な暮らしを叶える、防犯に役立つおすすめの方法をご紹介します!

施錠忘れを防ぐリモコンキーの導入

リモコンキーとは、離れた場所からでも鍵の施錠・解錠ができるキーのこと。

家の中はもちろんのこと、スマホと連携すれば外出先からでも施錠が可能なものも。

鍵の掛け忘れが心配なときでも、スマホから確認出来れば安心ですよね。

玄関の鍵の閉め忘れは、外部からの侵入を簡単に許してしまうため、しっかりと対策しておきたいところ。

リモコンキーならわざわざ家に戻る必要がないので、とても便利ですよ。

電気錠のスマートドアにする

スマートドアとは、従来のように鍵を鍵穴に差すのではなく、電気錠をかざして施錠・解錠を行うことが出来る玄関ドアのこと。

ぱっと見では鍵穴が見えないので、侵入の抑止効果・ピッキング防止に役立ちます。

スマートドアは防犯面に優れるだけでなく、手荷物が多いときや、お子さんを抱っこしているときなどにもとても便利。

鍵穴に差す手間がないので、子育て世代から人気が高いです。

大開口の窓は最低限にする

大開口の窓は、室内が明るく開放感があり、おしゃれな家づくりには取り入れたい間取りのひとつ。

しかし人が通れるような大きな窓は、外部からの侵入も容易です。

なるべく大きな窓を避け、人の出入りが出来ないサイズにしたほうが、侵入経路が減るぶん防犯性が高まります。

室内に明かりを取り込みたい場合は、縦に長く幅の狭いスリット窓などが効果的ですよ。

ちなみに、大きな引き違い窓は気密性が低く、冬は室内が冷える原因にもなるため、必要以上に増やすのは避けましょう。

防犯ガラスにする

大開口の窓は侵入経路になりやすいですが、広々とした空間づくりには欠かせません。

防犯性を高めつつ、大空間を実現するには、防犯ガラスを取り入れるのがおすすめ。

防犯ガラスとは特殊なフィルムを二枚のガラスで挟んだもので、耐貫通性能が高く、ガラスを割られて侵入されるのを防ぐ効果があります。

例えハンマーなどで叩かれても、ひびは入っても、簡単に割れることはありません。

シャッターや格子を付ける

防犯ガラス以外にも、窓にシャッターや格子を取り付けるのも効果的。

格子は出入りすることのない、お風呂や洗面室などに取り付けるのがおすすめです。

ただ、近年の家づくりはなるべく見た目をすっきりさせるデザインが人気で、シャッターや格子はあまり見かけなくなりました。

予算や外観デザインとのバランスを考えながら、決めていくといいですよ。

バルコニーの防犯の強化

侵入経路をなるのは一階だけでなく、バルコニーにも注意が必要です。

樋の留め具を足場にしてバルコニーに登り、二階の窓から侵入するという事例もあるので、バルコニーに面した窓も防犯対策しましょう。

まずは足場になるようなものがないか要チェック。

窓ガラスは防犯ガラスにしたり、シャッターを取り付けるなどの対策を行いましょう。

見通しのいい外構

家の間取りやデザインだけでなく、外構のデザインも大切です。

塀や垣根で囲われていると、外部からの目隠しになり、空き巣にとっては侵入しやすい環境に。

反対に道路からの見通しがよいオープンな外構は、怪しい行動をしていると目立つため、嫌煙されます。

ただ、オープンな外構は防犯対策としては有効ですが、外部の視線から家族のプライバシーも守らなければなりません。

LDKや玄関の位置に気を付けながら、暮らしやすさも兼ねた間取りを考えましょう。

センサーライトの設置

センサーライトとは、人の動きを感知してライトを点灯する照明器具のこと。

空き巣の侵入しやすそうな通路などに取り付ければ、防犯に役立ちます。

また、空き巣だけなく、不審者の撃退にも効果的。

センサーライトは車のヘッドライトや風にも反応することがありますが、感度を設定できますよ。

防犯カメラの設置

空き巣はカメラに映ることを嫌がるため、防犯カメラの設置は非常に効果的です。

万が一空き巣の被害に合っても、犯人逮捕に役立つため、設置しておいて損することはありません。

取り付ける位置は、道路から見やすい場所が効果的。

センサーライトと組み合わせれば、相乗効果でより防犯性が高まります。

ホームセキュリティーの導入

セコムやアルソックといったホームセキュリティーは、外部からの侵入があると警報が鳴り、専任のスタッフが駆け付けるシステム。

そのため家の中を荒らされる時間を与えず、大切な財産を守ってくれます。

富裕層などが多い高級住宅街は空き巣に狙われやすく、こういったホームセキュリティーを導入している家も多いです。

ステッカーなどを外部に貼っておくだけでも、”この家はやめておこう”と抑止効果がありますよ。

同様に、”猛犬注意”なども防犯の効果が期待できます。

SNSでの自宅の公開にも要注意

最近ではSNSで自宅を公開する、いわゆる”家アカ”を運営し、個人情報をネットに晒している人は要注意。

悪いことではありませんが、ネットで色々な情報を収集できてしまう時代です・・・

必要以上の情報を公開し、泥棒に目に留まることのないよう気を付けて運営を行いましょう。

外観は周りの風景をぼかす

家の外観を載せる際は、周りの風景をぼかし、住所を特定されないよう注意しましょう。

特に目印になるようなお店や、交差点などの映り込みには要注意。

だいたいの位置が分かれば、同じ外観の家を探すのは簡単です。

家が特定されれば、表札で名前も分かってしまいますし、家族構成や年齢も予測がつきます・・・

特に顔を出して活動している場合、不審者に狙われる可能性もあるので気を付けましょう。

詳細な間取りは公開しない

家の外観や部屋の内装だけでなく、間取りの公開もしている場合は要注意。

家の間取りを公開するということは、どこになにがあるのか教えているようなものです。

例えば寝室のクローゼットや収納など、貴重品・貴金属・ブランド品が置いてありそうな場所が分かれば、時間をかけずに盗みを行うことができますよね。

また「詳細図」と言われる、窓の寸法や鍵の有無なども記されている図面は、絶対に乗せるのはやめましょう。

詳細図を見れば防犯ガラスかどうかも分かってしまうので、せっかくの防犯対策が意味をなさなくなってしまいます。

留守の時間が分かるような投稿は避ける

日々の暮らしを発信するのはいいですが、家にいる時間帯、留守にしている時間帯が分かるような投稿にも気を付けましょう。

例えば家を出る時間、お子さんのお迎えの時間、旦那さんの帰宅時間などを書いてしまうと、日中は留守にしていることが分かってしまうので要注意。

空き巣は留守の時間を狙うので、目を付けられることのないよう注意が必要です。

個人情報を晒しすぎない

仕事の内容や収入、乗っている車、休日の過ごし方など、個人情報を晒すぎないのも防犯対策のひとつです。

空き巣は金目のものを盗ることが目的なので、例えば豪華な暮らしぶりを晒していると、狙われてしまうかもしれません。

過去にはカリスマキャバ嬢として人気のエンリケさんが、ブランド品などをSNSに投稿した結果、空き巣の被害に合ったという例も。

空き巣に狙われるような個人情報には、十分に気を付けましょう。

平屋は侵入経路が多くなるので要注意

平屋は二階建てに比べ、侵入経路となる窓が多くなりがち。

そのため、防犯対策を意識しつつ、間取り決めの段階から計画しておきましょう。

平屋の間取りのなかでも、L字型・コの字型・ロの字型の中庭のある間取りは人気です。

中庭は外からの視線を気にせず、プライバシーを保てるのが魅力ですが、外から見えないということは空き巣も隠れやすいということです。

防犯ガラスなどをうまく取り入れ、防犯対策をしっかりと行いましょう。

詳細な打ち合わせが始まってからの予算オーバーを防ぐためにも、契約前の段階で資金計画に予算を入れておくといいですよ。

防犯性の高い家づくりを目指そう

せっかくのマイホームで安心して暮らすためにも、防犯対策は必須です。

どうしても間取り・設備・家の性能などに目がいってしまいがちですが、ぜひ防犯についても意識してみてください。

住み始めてから出来ることもありますが、新築時にしっかりと対策した方が、空き巣を寄せ付けない家づくりを実現できます。

ここで紹介した防犯対策も取り入れながら、安心・安全な暮らしを叶えましょう!

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