鉄骨階段は、注文住宅の間取りのなかでも人気のデザインのひとつです。
見た目のおしゃれさ以外にも、空間が広がる効果や、階段下のスペースを有効活用できるなどメリットも盛りだくさん。
特に若い世代を中心に「鉄骨階段を取り入れたい」という要望は多いです。
とはいえ、鉄骨階段と言ってもデザインのバリエーションは無限大。
なかには思わず目を惹くような、おしゃれな実例もSNSなどで目にしますよね。
鉄骨階段はインテリアを考えるうえでも重要で、デザインによって雰囲気がガラッと変わるため、デザイン性が高ければそれだけ家の格式も上げてくれます。
そこで今回は、注文住宅で真似したい”ワンランク上のおしゃれな鉄骨階段”の実例をご紹介。
ぜひ家づくりの参考にしてください!
大手ハウスメーカーに4年 / 年間1,000棟を手掛けるビルダーに8年 / インテリアコーディネーター
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鉄骨階段のデザインの種類
鉄骨階段のデザインの種類はたくさんあり、建築業界では様々な呼び方をします。
鉄骨階段は形状や素材・色・質感などによってイメージが大きく変わるので、自分たちの好み合ったデザインを探しましょう。
施工事例を探す際は、ハッシュタグやキーワードを決めて検索すると見つかりやすいですよ。
イナズマ
鉄骨階段のなかでも最もよく採用されるのが、側板(側面の部分)がイナズマのようにギザギザしている見た目が特徴のデザイン。
ホテルライク・シンプルモダン・ナチュラルモダン・和モダン・インダストリアル・ブルックリンなど様々なテイストに取り入れやすく、鉄骨階段のなかでは費用も抑えられます。
イナズマのなかでも、踏板(足で踏む面)が側面から見えるかどうかによっても、印象が変わりますよ。
ストレート
イナズマよりも上品な印象で、落ち着きのある空間づくりにぴったりのデザインです。
ストレートの側板のサイズによって、印象が大きく変わります。
踏板まで隠れたデザインなら鉄骨階段の存在感が増し、細目のデザインなら控えめで華奢な印象に。
グレー・ベージュ・スモークグリーンなどのくすみカラーのインテリアとの相性もいいですよ。
オープン
踏板がオープンになっており、下から支柱で支えるデザインです。
力強くかっこいい印象で、インダストリアルやコテージハウスなどと相性抜群。
存在感のあるデザインなので、リビング階段はもちろん、玄関などに階段がある場合にもおすすめです。
支柱は両サイドに二本なのか、真ん中に一本なのかによっても印象が変わります。
片持ち
片持ちのデザインは見た目のおしゃれさが抜群で、内装にこだわった家づくりがしたい人におすすめ。
建売住宅や企画住宅にはないデザインで、オリジナリティのある家づくりを叶えられます。
手すりと組み合わせて、片側だけでしっかりと支えられるよう設計が必要なので、必ずプロの業者に依頼しましょう。
デザイン性が高いこともあり、費用も高めなので予算取りには注意してくださいね。
オリガミ
ボックス型の階段のようですが、壁がなく開放感のあるデザインがおしゃれなオリガミ型。
素材によって印象が大きく変わり、鉄骨ならスタイリッシュでモダンな印象に、木製ならナチュラルな上品な印象に仕上がります。
スケルトン階段はお子さんが怖がる場合や、ペットも安全に登れるデザインにしたい、という場合にもおすすめです。
おしゃれすぎる鉄骨階段の実例15選
おしゃれな家づくりには、おしゃれな鉄骨階段が欠かせません。
特にリビング内階段なら、こだわってデザインすれば、おしゃれ度や格式を上げてくれること間違いなし。
一点でもお金をかけてこだわったポイントがあると、部屋全体の雰囲気も高級感が出るので、ぜひワンランク上のおしゃれな鉄骨階段を目指してください。
片側イナズマ×縦格子のモダンデザイン
片側をイナズマのデザインにし、手すり側は縦の格子でデザインされたモダンな鉄骨階段。
細めのイナズマにすることで、片持ちのようなおしゃれさを叶えています。
特に真似したいポイントは、コスパ良くデザイン性を高めているという点。
コスパのいいイナズマを土台にしているため、予算を抑えつつデザインにもこだわりたいという人におすすめです。
ステップ階段×木製階段
二方向から上り下りができるステップ階段と、木製の階段を組み合わせたデザイン。
ステップ階段部分は広々としているので、ベンチ代わりにしたり、雑貨を置いたりと多目的に使えそうです。
手すりの横桟のデザインを、階段なりではなく床に平行にしていることで、デザイン性がアップ。
派手過ぎず、他とは違うオリジナルのデザインがおしゃれですね。
インテリアスペースをプラス
ボックス階段と鉄骨階段を組み合わせたデザインは、階段スペースを広くとった贅沢な間取り。
お気に入りの雑貨や植物を飾るスペースをプラスして、インテリアを楽しめるアイデアはぜひ真似したいですね。
コンセントカバーやスイッチカバーにもこだわり、ドライフラワーとの相性抜群。
まるでおしゃれなカフェにいるような、上質な空間を演出しています。
アールのアイアン手摺が印象的
シンプルながらも目を惹くデザインは、一点だけでもおしゃれ度をグッと上げてくれます。
木製のオープン階段はスタイリッシュながらも柔らかい雰囲気があり、フローリングやモルタルと相性抜群。
玄関は来客時に必ず目に入る場所なので、玄関に階段があるならデザインにもこだわりたいところ。
注文住宅ならではの他と被らないデザインは、おしゃれで憧れますね。
モールテックスでおしゃれ度アップ
モルタルの玄関に合わせてモールテックスで仕上げた階段は、ホールとの一体感があり目を惹くデザイン。
鉄骨階段をホワイト中心にシンプルにすることで、モールテックスの素材感が際立っていますね。
主張しすぎていないスリムな窓枠も、上品な空間づくりにぴったりです。
ムラ感のあるデザインが好きな方は、ぜひ参考にしてみてください。
木のぬくもりを感じる上品なデザイン
片持ちのスタイリッシュなデザインながら、木の質感のおかげでぬくもりのある空間に。
厚みのある踏板は存在感抜群で、友人を招けば驚かれること間違いなし。
手すりも壁付けのみにすることで、視界を遮るものがなく広々としています。
小さいお子さんやペットのいる家庭では、落下防止も考慮してデザインを決めてくださいね。
”邸宅”感あふれるモダンガラス
ブラック×ガラスのデザインは、高級住宅のような”邸宅感”を演出するのにぴったり。
ホテルライクやモダンな空間が好みなら、ガラスを合わせるデザインがおすすめです。
費用を抑えたいなら、アクリルパネルや樹脂パネルもいいですよ。
高級感溢れる佇まいは、家の格式をグッと上げてくれます。
シンプルさを追求したデザイン
無駄を省き、シンプルさを追求したデザインは、すっきりとして上品な印象。
側板をなくして片持ちにして、手すりも極力シンプルに。
落ち着きのある過ごしやすい空間づくりと、デザイン性の両方を兼ねています。
ナチュラルモダンな空間は流行り廃りがなく、長年愛されるデザインです。
無骨さがかっこいいパンチングメタルボード
ストレートの鉄骨階段に、パンチングメタルボードを組み合わせることでカッコよさをプラス。
おしゃれさだけでなく、一般的な鉄骨手すりに比べて安全性も高いため、ペットのいる家庭にもおすすめです。
パンチングメタルボードは組み合わせ次第でモダン・インダストリアル・ブルックリンなど様々なテイストと相性抜群。
目を惹くデザインなので、おしゃれ度をグッと上げてくれますよ。
間接照明で高級感をプラス
重厚感のある片持ちのデザインに、下から間接照明を当てることで、高級感もプラス。
ガラスは踏板と一体にすることで、極力シンプルに。
側面のタイルと相まって、非日常のような幻想的な空間を生み出しています。
見た人があっと驚くこと間違いなしですね。
ゴールド×ネット張りが目を惹くデザイン
木製のスケルトン階段に、ゴールドの手すりを合わせているところがおしゃれ。
鉄骨手すりといえばブラックなので、ゴールドは目を惹きますね。
ネット張りと組み合わせることで、上品さのなかに可愛さもプラス。
階段の勾配に対して垂直に取り付けられた手すり子も、おしゃれで真似したいですね。
無駄のないシンプルモダン設計
シンプルな片持ちと、縦格子の手すりでデザインされたモダンな空間。
ダーク系でまとめられた内装は、落ち着きがあり高級感も演出しています。
階段下には地窓を取り付けることで、室内の明るさもプラス。
モダンでありながら、くつろげる空間づくりは参考になりますね。
美術館のような佇まい
ステップ階段×片持ち×間接照明の組み合わせが、まるで美術館のよう。
おしゃれでデザイン性が高く、見た人の心を惹き付けます。
壁に装飾された格子や階段に存在感があるため、手すりはシンプルに設計。
思わず自慢したくなるような、おしゃれな空間ですね。
落ち着きのあるナチュラルモダンデザイン
なるべくすっきりとしたデザインにすることで、解放感のある空間づくりを実現。
全体的に統一感のある色使いは、落ち着きのある上品な雰囲気を作ってくれます。
鉄骨階段の下にテレビを配置することで、スペースの有効活用をしているのもいいですね。
限られたスペースで大空間を作りたいときに、真似したいアイデアです。
踊り場をプラスした広々空間
贅沢に踊り場を設けることで、階段もくつろぎのスペースに。
お気に入りの雑貨を飾れば、インテリアも楽しめます。
鉄骨階段の下をダウンフロアにして、ワークスペースにするアイデアも魅力的。
踊り場ば使い勝手の良さだけでなく、万が一足を踏み外した際も、下まで落下するのを防ぐ効果もありますよ。
鉄骨階段にかかる費用の相場
鉄骨階段は、ボックス階段やひな壇階段に比べ、費用が高くなりがち。
なかには標準仕様が鉄骨階段という建築会社もありますが、ほとんどの場合は追加の費用が必要でしょう。
鉄骨階段の費用はデザインによって様々で、シンプルなイナズマやストレートなら100万~150万ほど。
なるべく費用を抑えたいという場合には、デザインが規格化されたユニット型の鉄骨階段を検討するのもいいでしょう。
また、踏板は集成材で作るのが一般的ですが、踏板を鉄骨にしたり、塗装をしたりすると高くなるので要注意。
他にもガラスやモールテックスなど異素材を組み合わせると、300万円を超える場合もあります。
”こんなデザインにしたい”という希望があれば、契約前のプランニングの段階で伝えておき、予算取りをしておくと安心です。
ユニット型の鉄骨階段ってどう?
ユニット型の階段とは、あらかじめ側板や手すりのデザインが決まっている、規格型の階段のこと。
コスパの良さが特徴で、建売住宅や賃貸住宅などによく使われています。
ユニット型のメリットは、間取りやデザインの希望に合うものがあれば、費用を抑えることができるということ。
ただ、ユニット型はデザインやカラーのバリエーションが豊富とはいえません。
また、コスパの良い素材を使用して作られているため、内装の仕様によっては浮いてしまうというデメリットも。
ユニット型を検討する際はプロと相談し、メリット・デメリットを考慮したうえで、全体の雰囲気に合っているかどうか確認するといいですよ。
こだわりの鉄骨階段でおしゃれな空間を作ろう
階段はデザインによって雰囲気が変わるので、家づくりのなかでもこだわりたいポイントのひとつ。
階段には様々な種類がありますが、鉄骨階段は見た目のおしゃれさだけでなく、スペースの有効活用ができる、広々とした空間づくりができるといった魅力もあります。
家を建てるなら絶対に鉄骨階段がいい!という人も多いですよね。
デザインによって費用は様々なので、必ず見積もりを取り、予算オーバーにならないよう気を付けましょう。
せっかくならぜひデザインにもこだわって、羨ましがられるようなおしゃれな家づくりを叶えてください!