クラシスホームは愛知県に本社を構える、東海エリアで人気の工務店。
自由度の高い設計とデザイン性の高さが評判で、若い世代からシニア世代まで幅広く選ばれていますよね。
クラシスホームの評判について調べると、コスパの良さやデザイン力に満足している声が多い一方で「冬は寒い」「気密性・断熱性はいまいち」といった声も目にします。
家の気密性・断熱性能は、暮らしやすさを叶えるためにも重要なポイント。
クラシスホームで建てたいけど、気密性や断熱性が気になる・・・
そんな不安を抱える人に向けて、今回はクラシスホームの「気密性・断熱性能」にスポットを当てて詳しく解説します!

大手ハウスメーカーに4年 / 年間1,000棟を手掛けるビルダーに8年 / インテリアコーディネーター
注文住宅業界に12年間勤めていた知識と経験を活かし、家づくりのノウハウを発信しています✨
家づくりのお金、間取り、インテリアなど
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クラシスホームとは?


クラシスホームは愛知県を中心に、フルオーダーの注文住宅を手掛ける工務店。
年間1,000棟以上の契約数を誇り、決まったテイストに縛られないデザインの幅の広さや、コスパの高さが最大の魅力です。
間取りや資金計画の提案・家づくりのサポートを行う営業をはじめ、プランナー、現場監督、インテリアコーディネーター、エクステリアプランナーといった各分野の専門スタッフが担当に付くので、知識がなくても安心して打ち合わせを進められます。
最近では施工エリアが拡大し、三重県や岐阜県の一部地域でも建てられるようになりましたね。
また、クラシスホームのデメリットの一つだった”完成までの工期の長さ”を短縮できる、厳選されたデザインから選んで作る「セレクト」という商品も新登場。
フルオーダーの「クラシア」は間取り・内外装のデザインともに自分好みのものを自由に選べるのに対し、「セレクト」は間取りは自由、内外装の建材や設備は決められた仕様から選択するというもの。
まだまだ若い会社で勢いがあり、愛知県では絶大な人気を誇っているので、これからの成長にも期待です!


クラシスホームの気密性・断熱性の標準仕様


”クラシスホーム=コスパ良くおしゃれな家が建てられる”というイメージが強いですが、デザイン性だけでなく性能にもこだわった家づくりをしています。
高気密・高断熱の家にするためには、なるべく隙間をなくすこと、しっかりと断熱材を充填することが大切です。
クラシスホームの気密性・断熱性に関わる標準仕様をまとめました!
断熱材(壁・天井)


家の気密性・断熱性を決める仕様の一つが、断熱材の種類です。
クラシスホームでは壁と天井の断熱材にロックウールを使用しており、それぞれ厚みも90mmずつしっかりと施工。
ロックウールは繊維系断熱材に分類され、三井ホームやクレバリーホームといった大手ハウスメーカーでも採用されている断熱材です。
同じ繊維系断熱材にはグラスウールがありますが、グラスウールのなかでも住友林業などで使用されている、高性能グラスウールとロックウールは同じくらいの断熱効果を発揮。
壁と床の断熱材は、オプション仕様として硬質ウレタンフォームへの変更も可能です。


断熱材(床)


床の断熱材は、ミラフォームラムダを標準仕様としています。
厚みは45mmで、床下からの冷気を抑え快適な暮らしを叶えるのに十分な厚みと言えるでしょう。
ミラフォームラムダは熱伝導率の低さに加え、吸水率が小さいため湿気に強く、断熱性能の低下がほとんどないのが魅力。
住宅でよく使用されているフェノールフォームと断熱効果は同等でありながら、長く快適な暮らしを守ってくれる優秀な断熱材です。
窓・ガラス


窓は外気に触れる部分で、空気の出入りが大きいところ。
そのため窓や窓ガラスのグレードも、高気密・高断熱の家づくりには欠かせません。
クラシスホームでは、アルミと樹脂を組み合わせた、LIXILのアルミ樹脂複合サッシ「サーモスL」を標準で採用。
オール樹脂サッシと比べると断熱性能は少し劣りますが、寒冷地でなければアルミ樹脂複合サッシでも十分でしょう。
ガラスはLow-Eペアガラスが標準仕様となっており、こちらは住宅の仕様としては一般的なグレード。
窓はオプション仕様でYKKAPのオール樹脂サッシに、ガラスはアルゴンガス入りに変更も可能です。
玄関ドア
玄関ドアは開口部が大きく、熱が逃げやすい場所なため、ドアの断熱化が必須。
クラシスホームではLIXILの断熱玄関ドア「ジエスタ」を採用しており、断熱グレードはK4です。
K4は愛知県で推奨されている断熱グレードなので、玄関ドアの仕様は一般的なグレードと言えるでしょう。
こちらもオプション仕様でK2へのグレードアップが可能です。
換気システム
クラシスホームの換気システムは、自然給気口から空気を取り入れ、排気システムから排出する第三種換気を標準仕様としています。
よく比較される第一種換気は、給気と排気どちらも機械で行うため、冷暖房効率がいいのが特徴。
第三種換気は給気を自然に任せるため、第一種換気と比較すると断熱性能は劣ります。
ただコスト面では第三種換気のほうが費用を抑えられるため、クラシスホームではコスパの良さを重視しているということですね。
オプション仕様として第一種換気に変更可能なので、コストとのバランスを見ながら決めるといいでしょう。
床暖房
クラシスホームでは、床暖房は標準仕様として採用されていないため、オプション仕様での対応となります。
床暖房にかかる費用は一帖あたり5~10万円ほどが相場なので、床暖房を希望する場合は必ず事前に見積りをお願いし、資金計画に組み込んでもらいましょう。
蓄電池は設置にさらに費用がかかるため、こちらも事前に必要かどうか決めておくと、後から予算オーバーで悩むことがなくなりますよ。


クラシスホームの気密性・断熱性能の評価


クラシスホームの標準仕様について紹介しましたが、気密性・断熱性の性能は長期優良住宅を上回る高さです。
ただ最近ではどの建築会社も、長期優良住宅の認定やZEHの認定を取れる仕様になっているため、クラシスホームの気密性・断熱性能はいたって標準的と言えるでしょう。
クラシスホームは高気密・高断熱を売りにしているわけではないので、過剰な仕様にはしていないということですね。
ちなみに気密性・断熱性を表すUA値とC値はそれぞれ、UA値:0.57~0.62、C値:1.3~1.6となっており、数値から見ても標準的なグレードということが分かります。
同価格帯のミドルクラスの他の建築会社と比較しても、特別抜きんでていることもなければ、下回っていることもありません。
”クラシスホームは寒い”と言われる理由は、仕様ではなく間取りやデザインによるところが大きいと思います。
クラシスホームが寒いと言われる原因


クラシスホームの気密性・断熱性の標準仕様は、快適に暮らしていくうえで十分なグレードと言えます。
それなのに”クラシスホームの家は寒い”という声がある理由は、フルオーダーだからこそ間取りやデザインの自由度が高いため。
間取りやデザインによって冷暖房効率は大きく変わり、家の気密性・断熱性は窓の大きさ・数・方角などにも影響されるため、デメリットも考慮して設計することが大切です。
間取りの自由度
クラシスホームの家づくりは、ひとつとして同じ間取りのない、完全自由設計です。
そのため、吹抜や勾配天井、スケルトン階段、大開口の窓など、施主の要望に沿って理想の間取りのプランニングを行います。
クラシスホームの施工実例を見ると、吹抜のある広々とした空間づくりが多いですよね。
吹抜はどうしても暖房効率が下がりますし、窓が多ければ多いほど気密性も下がるため、こういった間取りの自由度が”寒い”と言われてしまう要因のひとつ。
気密性・断熱性にこだわりたいなら、プランニングの段階で伝えておくと、空気の流れも加味して間取りを作ってくれますよ。
内装デザインの自由度
クラシスホームは間取りだけでなく、内装や設備も完全フルオーダーが可能です。
例えば床材ならフローリングが一般的ですが、同じフローリングでもシートフローリングと無垢フローリングでは無垢の方が暖かみを感じます。
またクラシスホームの施工実例ではモダンな空間もよく目にしますが、例えばタイルの床は冬は底冷えの原因に。
室内ドアも、木製とアルミ製、ガラスタイプとパネルタイプでは暖かさが変わります。
内装を決める際はデザイン性にばかり目を向けず、暮らしやすさも考慮した内装選びを行いましょう。


建築地
クラシスホームでは愛知県と三重県・岐阜県の一部が施工エリアです。
愛知県は寒冷地ではありませんが、建築地によっては寒さを感じやすいことも。
例えば山に近ければ街中よりも気温が低くなりがちですし、近くに川があったり、高台にある住宅街も冬は冷えやすいです。
我が家は高台にある住宅街に建っていますが、中心部に比べると冬は2~3℃気温が低いうえに、雪が降ると日当たりの悪い場所はなかなか溶けません。
家を建てる場所の特性にも気を付けて、必要であれば仕様のグレードアップや間取りの工夫をするといいですよ。
クラシスホームで快適な暮らしを叶えるには


クラシスホームはコスパやデザイン性の高さが魅力ですが、性能にもこだわった家づくりも可能です。
断熱材・窓・玄関ドア・換気システムなど仕様のグレードアップができるので、どんな暮らしがしたいのかしっかりと伝え、プロと相談しながら決めていきましょう。
仕様のグレード・間取り・予算のバランスを見ながら計画を進めていくと、住み始めてからの後悔を防ぐことができますよ。
仕様によっては工事が進むと変更が出来なくなるため、なるべく早い段階で、出来れば契約前に決めておくのがベター。
標準仕様からのグレードアップには追加費用がかかるため、グレードアップ分も含めて資金計画を立てておくと安心です。


クラシスホームの家は寒くありません!


家づくりにおいて、暮らしやすさを叶えてくれる気密性・断熱性は大切です。
高気密・高断熱の家は快適な暮らしだけでなく、省エネ性や耐久性にも関わる重要なポイント。
家づくりで何を重視するかは人それぞれですが、ぜひ家の性能にも注目してみてください。
クラシスホームは標準仕様でも十分な気密性・断熱性を確保できますが、間取りや住む場所によってはグレードアップも検討するといいでしょう。
注文住宅は決めることが多く大変ですが、一生に一度の家づくりなので、後悔することのないようじっくりと時間をかけて計画していきましょう!

