洗面は注文住宅で”こだわりたい場所”として、要望が多い場所のひとつ。
オリジナリティがあり、おしゃれで映える洗面に憧れる人は多いでしょう。
しかし、造作洗面はどうしても費用が高くなりがちで、諦めるという人もいます。
せっかく注文住宅で家づくりをするなら、満足のいくデザインにしたいと誰しも思うはず。
そんなときは、デザイン性と機能性を兼ねたおしゃれな”造作っぽい”既製品を使うのがおすすめ。
最近は様々なメーカーからおしゃれな洗面が販売されており、なかにはサイズオーダーできるものもあるので、まるで造作したようなデザインも叶えられるんです。
そこで今回は、コスパ良し、デザイン性良しのおしゃれな洗面を厳選してご紹介。
ぜひ家づくりの参考にしてください!

大手ハウスメーカーに4年 / 年間1,000棟を手掛けるビルダーに8年 / インテリアコーディネーター
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既製品の洗面を使うメリット


造作洗面に憧れる人は多いと思いますが、予算やデザインで気に入るものがあれば、実はメーカーの既製品の方がおすすめです。
サイズオーダーできるものであれば、スペースにぴったり合ったサイズで作れるため、見た目にはまるで造作のようですよね。
既製品にすることで様々なメリットもあるので、しっかりとポイントを押さえておきましょう。
費用を抑えられる
造作洗面と比べると、既製品のほうが費用を抑えられます。
造作洗面はデザインによって費用は大きく変わり、カウンターとボウルだけのシンプルなデザインでも10万円はかかります。
SNSで見かけるおしゃれな造作洗面にしようと思うと、50万以上は必要。
対して既製品は手頃な価格設定のものが多く、予算を抑えたいという人にはおすすめ。
サイズやオプションによっていくらかかるのかも明確なので、総額も把握しやすくなります。
ショールームで現物を確認できる
住んでいる地域にもよりますが、大手設備メーカーであれば全国にショールームがあるはず。
現物を確認しながら決められるため、後からイメージとの違いを感じることがありません。
カウンターや扉の色など、カタログで見るのと実際に見るのでは色合いや質感がイメージと異なることがあるので、そういったミスを防げるのは嬉しいですよね。
また、ショールームなら機能性など詳しく教えてもらえるのもメリットのひとつです。
機能性が高い
メーカーの既製品は、機能性にもこだわって作られたものが多いです。
ミラーの曇り止め加工・収納付きミラー・収納内のコンセント・汚れにくいボウル・扉の開閉のしやすさ・掃除のしやすさなど、便利な機能が盛りだくさん。
機能も実際に体感しながら決められるため、使い勝手の良さも含めて比較検討できます。
水栓もメーカーによって違いがあるので、どんな特徴があるのか確認してくださいね。
メーカーの保証が付く
メーカーの既製品は、購入から一定期間の間に保証が付きます。
保証期間内に不具合があれば、メーカーに連絡すれば無償で対応してもらえるため、万一のトラブルの際も安心。
造作洗面はなにか不具合があればどこに連絡すべきか迷ってしまいますし、直すのには別途費用がかかることも。
特に複数メーカーの単品を組み合わせて造作した場合は、責任の所在が分かりにくいため、施工不良がないよう気を付けなければなりません。
施工不良が起こりにくい
既製品は造作に比べると施工不良が起こりにくいといったメリットがあります。
様々なパーツを組み合わせて作る造作は、パーツ同士のつなぎ目の処理なども必要で、コーキング不良などのトラブル事例も。
対して既製品はパーツごとの組み立ての工程がしっかりしているため、きちんと施工してもらえるという安心感があります。
カウンターとボウルが一体になったデザインなら、メンテナンスしやすいといった特徴もありますよ。


注文住宅におすすめ!造作っぽい洗面8選


様々なメーカーの洗面台がありますが、最近では機能性・デザイン性に優れ、さらに値段も手頃なものがたくさんあります。
そのなかでも、特に”造作っぽい”デザインがおしゃれな洗面を、厳選して8つご紹介。
どれもデザインや色合いがおしゃれで、トレンドを抑えたものばかりなので、ぜひ参考にしてください!
アイカ工業 スマートサニタリー


アイカ工業のスマートサニタリーは、既製品ながらサイズ展開やカラーの豊富さが魅力。 流行りのグレージュや石目調、モルタル調など様々なカラーから選べるので、既製品といえども選ぶ楽しさがあります。 また、デザインのバリエーションが豊富なのも魅力のひとつ。 引き出しの数、棚板の数、ミラーのデザイン、洗面ボウルのデザインや位置など好みに合わせてカスタマイズが可能です。 シンプルモダンやホテルライクはもちろん、ナチュラルテイストや和モダンにも合うデザインにできますよ。
パナソニック シーライン


パナソニックのシーラインは、キャビネットタイプとフロートタイプの二種類のラインナップ。 収納のデザインも両開き、引出し、フルスライド、オープンなど様々で好みに合わせて選択できます。 特にフロートオープンタイプはすっきりとおしゃれな見た目で、デザインを気にする人にもおすすめ。 床から浮いているため、狭くても空間が広く見える効果も。 ミラーも収納タイプやオープン棚付収納タイプなど、収納のラインナップが豊富なのも魅力のひとつです。
ウッドワン 無垢の木の洗面台


ウッドワンの無垢の木の洗面台は、木のぬくもりとナチュラルな雰囲気が魅力。 雑貨屋やカフェの雰囲気が好きな人には、可愛さのあるタイルカウンターもぴったりです。 オープンタイプとユニットタイプから選択でき、シンプルで費用を抑えたいならオープンタイプがおすすめ。 ユニットタイプでは、扉の色やデザインだけでなく把手も選べるため、デザインの幅も豊富です。
サンワカンパニー モルタナ洗面


サンワカンパニーのモルタナ洗面は、ムラ感のあるデザインが魅力。 モルタル好き、無機質な雰囲気が好きな人にはたまらないでしょう。 重厚感がありおしゃれな雰囲気は、ホテルライク、モダン、インダストリアル、デザイナーズハウスなどにぴったりです。 窮屈感のないフロートの設計も、デザインにこだわるサンワカンパニーならでは。 細部までこだわりたいなら、洗面ボウルや水栓をブラックにするとデザイン力がアップしますよ。
LIXIL ルミシス


LIXILのルミシスは、LIXIL商品のなかでは高級ラインのシリーズ。 すっきりとしたデザインと、メンテナンス性や質感にもこだわった、肌触りのいい素材の良さが魅力です。 サイズは750mm~1,800mmまで対応しているため、広々とした洗面にしたいという場合にもおすすめ。 洗面ボウルもカウンターと一体タイプ、ベッセルタイプの二種類から選べます。 ナチュラルな雰囲気から、高級感のあるホテルライクまで、様々なテイストと相性抜群です。
サンワカンパニー ホテル洗面台


サンワカンパニーのホテル洗面台は、洗面の土台となるカウンターと収納が一体になったデザイン。 ボウルや水栓、ミラーなどは別で選ぶことになるため半造作に近いですが、デザインにもこだわりたい人におすすめです。 サイズは幅750・900・1200から選択でき、幅750なら約3万円というコスパの良さも魅力のひとつ。 カラーバリエーションはホワイト・カフェウッド・ダークの三色展開で、シンプルさが好きならホワイト、上品なイメージならカフェウッドやダークが相性抜群です。
TOTO ドレーナ


TOTOのドレーナは、木目調のキャビネットとミラーボックスを組み合わせた、カフェのような柔らかい雰囲気が魅力。 収納キャビネットは幅750・900の二種類から選択でき、幅1000以上ならオープンカウンターも付けられます。 最大1800までならサイズオーダーが可能なので、隙間にぴったり合うようにデザイン出来るのも嬉しいポイント。 水栓もタッチレス・シャワーホース付き・シングルレバーから選べるので、機能性も重視したデザインが叶えられます。
パモウナ マージンキャビネット洗面台


パモウナのマージンキャビネットは、ムラ感のあるモルタライクなデザインや、マットベージュなどトレンドを抑えたカラーが魅力。 収納はシンプルな引き出しで、すっきりとした生活感のないデザインを探している人におすすめです。 サイズ展開は幅900・1200・1500の三種類から選べます。 マージンキャビネットはフロートテレビボードも人気なので、合わせて取り入れると統一感のあるコーディネートになりますよ。
洗面を決める際の注意点


洗面をどんなデザインにするか決める際には、見た目のデザイン性だけでなく、間取りとの相性や住み始めてからの利便性も考えておくことが大切。
特に洗面スペースが決まっている場合は、間取りのなかにうまく収まるように選ばなければなりません。
後から”失敗した”と後悔することのないよう、事前に気を付けておくべきポイントを紹介します。
サイズが合うかどうかを確認する
サイズが決まっている洗面を選ぶ際は、スペースに対してサイズが合っているかどうか確認が必要です。 特に両側が壁になる場合は、寸法内に納まっていなければなりません。 横幅はもちろんのこと、奥行きも忘れずに確認しましょう。 両側が壁で隙間が出来るのはいいですが、2~3cmの隙間は厄介。 収納棚などを置く余裕はないですし、かといってそのままでは隙間に物が落ちてしまいます。 こういった場合はコーキングで隙間を埋めるのが一般的ですが、2~3cmのコーキングはかなり目立ちます・・・ ぴったり納まらない場合は、隙間がどうなるかも確認しておくと安心です。
色味や質感を確認する
ショールームに足を運べるなら、必ず現物を見て色味や質感を確認しましょう。
カタログや施工写真は光の当たり具合によって色合いが変わりますし、質感も思っていたよりもツルっとしている、などイメージとの違いが起こりやすいです。
床やクロスなどと合っているか、家全体の雰囲気から浮いていないかなどをチェックしてください。
もしショールームへ行くのが難しければ、扉のカラーサンプルを用意してもらえるので、建築会社にお願いして取り寄せてもらいましょう。
収納力を確認する
洗面所は物が多く、物が溢れてしまいがち。
歯ブラシ・ドライヤー・基礎化粧品・髭剃り・タオル・洗剤などのストックなどたくさん収納したいですよね。
洗面の収納は手洗いの下のキャビネットや、収納付きミラーの中などが使いやすくて便利です。
収納力が足りているかもしっかりと確認し、すっきりと片付いた洗面を目指しましょう。
価格が合うか確認する
予算に対して価格が合っているかどうかも重要です。
予算オーバーを防ぐためにも、しっかりと予算内に収めておきたいですよね。
既製品といってもサイズ・カウンターの素材やカラー・扉の素材やカラー・洗面ボウル・ミラー・水栓など選べるものが多いので、オプションも含めてどれくらいの価格になるのかを確認しておきましょう。
洗面本体だけでなく、取付費や輸送費なども必要なので、必ず建築会社を通して見積もりをもらうようにしてくださいね。
干渉するものがないか確認する
気に入る洗面があれば、横幅・奥行き・高さなどを確認し、窓や室内ドアに干渉していないかどうかを確認しましょう。
片引き戸やアウトセット引き戸がある場合は、引き込むスペースの邪魔にならないかも忘れずに。
また、後ろに人が通り抜けられるスペースがあるかどうかも大切。
必ず図面上で干渉するものがないかチェックして、問題ないかどうか確認してください。
アクセサリーも忘れずに
アクセサリーとは、タオルハンガーなどの洗面周りの小物のこと。
キャビネットと一体になっていれば不要ですが、多くは別でタオルバーの取り付けが必要です。
同じメーカーから選んでもいいですし、別のメーカーのものを選ぶも良し。
施主支給したい場合は、施主支給可能かどうか確認してから購入しましょう。


コスパよくおしゃれな洗面を作ろう


注文住宅の家づくりでは、お金をかけるところと、なるべく費用を抑えるところのメリハリを付けることが大切です。
おしゃれな洗面は確かに憧れますが、予算や機能性なども考慮しながら、どんなデザインにするか決めていきましょう。
ここで紹介した”造作っぽい洗面”なら、おしゃれさと便利さを同時に叶えることができます。
それも一見造作したかのような、デザイン性に優れたものばかりです。
ぜひ参考にして、お気に入りの洗面を見つけてください!