空間の広がりや、おしゃれな雰囲気の演出にぴったりな室内窓。 おしゃれな家づくりのためには、ぜひ知っておいてほしいアイテムのひとつです。 室内窓は各メーカーからたくさんの商品が発売されており、素材やデザインも様々。 せっかく室内窓を取り入れるなら細部までこだわり、内装デザインをコーディネートしましょう。 そこで今回は、
- 室内窓にはどんな種類がある?
- 室内窓のメリットは?
- どんなデザインがおすすめ?
といった、室内窓に関するお役立ち情報をご紹介します。ぜひ参考にしてください♪

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室内窓とはどんな窓?


室内窓とは、部屋同士の間仕切り壁に取り付ける窓のこと。 外壁に取り付ける窓は断熱性能にこだわりたいですが、室内窓はデザイン性や採光を重視して取り付けることが多いです。 また、窓の素材やガラスの種類が豊富なのも特徴のひとつ。 柔らかい雰囲気の木製の室内窓や、おしゃれでスタイリッシュなアルミ製の室内窓、デザイン性の高いアイアンの室内窓など様々。 同じ素材でも、ガラスの種類によっても雰囲気が変わるので、選ぶ楽しさもあります。


室内窓の開閉タイプは主に5種類


室内窓には主に両開きタイプ、引違いタイプ、突き出しタイプ、FIXタイプ、そして段窓タイプの5種類あります。 それぞれに特徴があり、メーカーによって選べるタイプは様々。 取り付ける場所や家のテイストによっても、どのタイプの室内窓が相性がいいか異なります。
開き戸タイプ


開き戸タイプの室内窓は、吹抜などに取り付けるのが一般的。 左右二枚の扉を開閉する両開きと、扉一枚だけの片開きがあり、扉を開閉することで空間につながりが生まれます。 開き戸のなかでも、採光のないパネルタイプ、ガラスやアクリル板を取り付けた採光タイプなど様々。 サイズはメーカーによって様々ですが、転落防止のため高さ1m~1.2mほどのサイズ感が多いです。
引違いタイプ


出典:https://lohas-material.com/blog/original_material/muku_window/1127.html
引違いタイプの室内窓は、左右の扉がスライドすることで開閉します。
リノベーションなどでよく使用されていますね。
キッチンとリビングの間など、普段は目隠ししつつ、ちょっと様子見もしたいという場所におすすめ。
木製の引違いなら、和のテイストにもよく馴染みます。
突き出しタイプ


突き出しタイプの室内窓は、窓の上側を軸に開閉するタイプと、中央を軸に回転するタイプがあります。 おしゃれなカフェなどでは、厨房と客席の仕切りでよく見かけますよね。 デザイン性が高く、同じ室内のなかで空間を分けたい、という場合にもおすすめ。 流行りのホテルライクや、海外のようなテイストの家と相性抜群です。
FIXタイプ


FIXタイプはガラスが固定されており、開閉できない室内窓です。 狭い空間からの視線の抜けや、採光のために取り入れるのがおすすめ。 吹抜など高い位置に室内窓を取り付ける場合は、落下防止のためにFIXタイプを勧めることも。 腰壁と組み合わせて、空間の仕切りとして取り入れるのもおしゃれですよ。
段窓タイプ


段窓タイプは、異なるタイプを組み合わせてデザインされる室内窓のこと。 例えば突き出し+FIXなど、デザイン性が高く機能性も兼ねていることから人気が高いです。 サイズが大きくなればなるほど存在感が増すので、見栄えにもこだわりたいLDKに取り入れるのがおすすめ。 上段と下段のガラスの種類を変えるといったアレンジも加えれば、おしゃれ度がグッとアップしすよ。
室内窓を取り入れるメリット


室内窓は見た目のおしゃれさだけでなく、うまく取り入れれば”暮らしやすさ”も叶えてくれます。 室内窓を取り入れるメリットは様々なので、メリットを生かせるような空間デザインを意識して打ち合わせしましょう。
視線が抜けて空間が広がる
室内窓を設けることで、奥に視線が抜けて空間の広がりを感じられるようになります。 例えば玄関ホール、洗面所、家事スペース、書斎など、限られたスペースながら窮屈感をなくしたい場所におすすめ。 透明ガラスにしたり、FIXタイプにすることでしっかりと空間も区切れます。
空間が明るくなる
室内窓により他の部屋から明るさが届き、空間が明るくなる効果があります。 窓がなく、暗くなってしまいがちな場所に積極的に取り入れたいですね。 特に平屋は外周に面する部屋が限られるため、室内窓を活用して明るさを確保するといいですよ。 空間のつながりや風の通り道も作りたい場合は、開閉できるタイプがおすすめです。
ほどよく空間を仕切れる
室内窓は、同じ空間のなかでスペースを区切りたいときにもおすすめ。 キッチンとリビングダイニングの間、リビングと土間スペースの間、趣味スペースなどに設ければ、見栄えの良さもアップ。 また、キッチンを毎日片付けるのは大変なので、壁で隠したいという人もいますよね。 壁があると窮屈感を感じやすいですが、室内窓を取り入れれば、手元を隠しつつ視線も抜けるようになります。
デザイン性が高まる
室内窓は素材やガラスの種類などにこだわれば、部屋のインテリアを統一しデザイン性を高める効果も。 新築はもちろん、リノベーションにもおすすめです。 家具の配置などにも気を付けて、ぜひ空間デザインにも活用しましょう。
おすすめのおしゃれな室内窓メーカー6選


室内窓は様々なメーカーから発売されており、素材やデザインはそれぞれ異なります。
ここでは、新築にぜひ取り入れてほしい、おすすめのメーカーをインテリアコーディネーター視点で厳選してご紹介。
どれもおしゃれでデザイン性の高いものばかりなので、ぜひ参考にしてください♪
アルミ製のおすすめ室内窓メーカー


アルミ製の室内窓は、ブラックならクールでモダンな空間と、ホワイトならクラシカルなデザインと相性抜群。
アルミならではの無機質感は、インダストリアルな家づくりにもおすすめ。
人気のホテルライクな家づくりでも、多数採用されています。
三協アルミ AMiS(アミス)


三協アルミのAMiSは、全6タイプ、7種類のガラス・樹脂パネルから選べます。 格子付きのFIXタイプもあるので、和モダンから洋風まで幅広いデザインに取り入れられるのが魅力。 ガラスも定番の透明ガラスや型板ガラスの他に、デザイン性の高いアンティーク調なども選択可能です。 三協アルミは室内ドアも取り扱っているので、室内ドアのガラスと合わせると統一感が出ますよ。
LIXIL デコマド


LIXILのデコマドは、突き出しタイプとFIXタイプを自由に組み合わせてデザインできます。 カラーバリエーションはアイアンブラックとホワイトの二色展開。 アイアンブラックはアルミ製ながらアイアンのようなデザインなので、意匠性が高く、クロス巻込み仕様のため見た目にもすっきりしていておすすめ。 ガラスはおしゃれ度の高いチェッカーガラスやアンティーク調など、6種類から選べます。
toolbox


toolboxのアルミ製室内窓の最大の魅力は、デザインとサイズの豊富さ。
10mm単位でサイズオーダーが可能なので、間取りにぴったり合うように取り付けることができます。
ガラス窓と樹脂パネル窓があり、予算に合わせて選択できるもの嬉しいポイント。
toolboxの場合は施主支給になるため、事前に使用できるかどうか確認しておきましょう。
木製のおすすめ室内窓メーカー


木製の室内窓は、やわらかい雰囲気でナチュラルな空間づくりにぴったり。 家づくりには流行りがありますが、木は年代に関係なく長年愛されるアイテムなので、飽きのこないデザインが魅力です。
ナガイ


ナガイの室内窓は、両開きタイプ・突き出しタイプ・格子付きの三種類のラインナップ。 樹種はヘムロックを使用しており、天然木ならではの木目の美しさが魅力です。 それぞれワンサイズのため汎用性は高くありませんが、塗装ができるのでインテリアに合わせたカラーコーディネートが可能。 木の風合いを楽しめるような、北欧デザインやナチュラルテイストの家づくりにおすすめです。
YKKAP ラフォレスタ


YKKAPのラフォレスタは両開きタイプ・片開きタイプ・FIXタイプがあり、それぞれ格子付きのデザインも選べます。 カラーは単色のホワイトと、5色の木目の計6色のバリエーション。 カラー展開が豊富なので、和テイストから洋テイストまで幅広いデザインに馴染むのが推しポイントです。
toolbox


toolboxはDIY専門の建材などを取り扱っており、施主支給におすすめのメーカーです。 引違いタイプや突き出しタイプなど、全7種類のデザインがあり、サイズオーダーできるものも。 木材はホワイトウッドを使用しており、優しい木目が上品な空間を演出してくれます。
造作


造作は枠の素材や色合い、ガラスの種類、サイズなど好みに合わせて細かくオーダーできるのが魅力。 既製品だと色のバランスが合わない、ぴったりのサイズで作りたい、という場合には造作がおすすめです。 ただし、ガラスとの組み合わせは費用が高くなりがちなので要注意。 オーダーサイズで作れるメーカー品もあるので、予算と相談しながら決めましょう。
室内窓と相性のいいデザインは?


室内窓は、フルオーダーの注文住宅だからこそ出来るデザインのひとつ。
しかし闇雲に取り入れても、全体のコーディネートと合っていなければ統一感がなくなってしまいます。
サッシの色と合っているかどうかも、気を付けたいポイント。
室内窓は素材やデザインによって相性の良し悪しがあるので、どんなテイストの家づくりが好みなのか事前に決めておくと、打合せもスムーズに進みますよ。
ブルックリンスタイル


ブルックリンスタイルは、吹抜や鉄骨階段など、なるべく壁で仕切らない開放感のある間取りが特徴です。
室内に光をたくさん取り込み、明るく広々とした空間づくりには、室内窓がぴったり。
間取りの中にうまく室内窓を取り入れて、ほどよく空間を仕切りましょう。
特にアルミ製の段窓タイプが相性抜群です。
ヴィンテージ感のあるレザー製品やレンガ調のデザインも取り入れると、インテリアにも統一感が出ますよ。
カフェスタイル


カフェスタイルのデザインは、流行に左右されず長年愛されるデザインのひとつ。
木の風合いをメインに、アクセントでグレーやブラックを取り入れるとおしゃれ度がアップ。
カフェスタイルなら、アルミ製・木製どちらの室内窓もよく馴染みます。
アルミ製ならおしゃれなイメージに、木製なら落ち着きのある上品な空間に仕上がります。
北欧スタイル


北欧スタイルの家づくりには、無垢の木の風合いが欠かせません。
自然素材を中心に、ファブリックで色を入れるのが北欧スタイルの王道です。
木製の室内窓と相性が抜群で、吹抜に取り入れたり、LDKの間仕切り、玄関ホールなど使い方は様々。
チェッカーガラスやアンティーク調のガラスなど、動きのあるデザインと組み合わせると、おしゃれ度が増しますよ。


室内窓で空間デザインをしよう


室内窓は、デザイン性と機能性を兼ねたおすすめアイテムのひとつです。
室内窓を考えているなら、間取り決めの段階から計画しておくと、しっかりと空間に馴染んでくれます。
まずは室内窓のメリットをどう活かしたいのかを考え、次に開閉のタイプ、素材や色合い、サイズなどを決めていきましょう。
室内窓のあるメーカーなら、室内ドアなど他の建材も取り扱っていることがほとんどなので、メーカーを揃えると統一感が高まりますよ。
ぜひ間取りのなかにうまく取り入れて、家づくりの満足度をアップさせましょう!

