エコカラットは、デザイン性の高さ・機能性の高さから”新築で取り入れたい内装”としてとても人気。
SNSで紹介されているおしゃれな家には、エコカラットが貼られていることも多いですよね。
しかし、おしゃれな家づくりのためには、ただエコカラットを貼るだけではもったいないです。
実はちょっとしたコツで、エコカラットのおしゃれ度をグッとあげることができるんです。
そこで今回は、エコカラットの「貼る場所」や「貼り方」にスポットを当ててご紹介。
ぜひ参考にして、おしゃれ度アップを目指しましょう!

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エコカラットの魅力とは


エコカラットはLIXILから発売されている内装用の建材で、デザイン性の高さだけでなく、様々な機能性も持ち合わせているのが特徴です。
エコカラットは「多孔質セラミックス」と呼ばれる、小さな孔を持つ粘土や鉱物などを原料とし、タイル状に成型して焼いたもの。
小さな孔とは、つまり非常に小さな穴がたくさん開いているということ。
この小さな穴があるおかげで、エコカラットは「呼吸する内装材」とも言われています。
2019年以前は「エコカラット」と「エコカラットプラス」に分けられていましたが、2019年3月発売以降はすべて「エコカラットプラス」に統一されています。
調湿効果
エコカラットが選ばれる理由の一つが、優れた調湿効果です。
湿気や乾燥が気になる季節には、室内の湿度を調整し、快適な住空間を保つ効果があります。
また快適な暮らしを叶えるだけでなく、カビやダニの発生を抑える効果や、結露による家の劣化を防ぐ効果も。
効果は一時的なものではなく、半永久的に期待できます。
脱臭効果
エコカラットには、日常生活における嫌なにおいを吸着する効果があります。
食べ物の匂い、生ごみ、たばこ、体臭、ペット臭など特定の匂いではなく、様々な匂いが混ざった複合臭にも効果を発揮。
エコカラットなら空気清浄機のように場所を取らず、音もなく脱臭してくれるため、常に快適な空間に。
急な来客時に匂いが気になり慌てることもありません。
有害物質を吸着・低減
エコカラットには有害物質を吸着し、低減させる効果も。
ホルムアルデヒドやトルエンなど、空気中に漂う有害物質をしっかりキャッチ。
小さいお子さんやペットのいる家庭では、特に室内の環境を整えてあげたいですよね。
エコカラットなら、家族の健康も守ってくれます。
メンテナンスが簡単
エコカラットは水拭きOKなので、汚れてもさっと拭き掃除ができます。
水撥ねを気にしなくてもいいので、洗面所やトイレなどの水周りにも使用できるのも嬉しいポイント。
洗剤を使った掃除も可能なので、ひどい汚れやシミでも簡単にメンテナンスができます。


ストーングレースが一番人気


現在エコカラットシリーズの商品は「エコカラットプラス」「デザインパッケージ」「デザインパネルキット」の三種類あり、なかでもエコカラットプラスが認知度が高く人気もあります。
エコカラットプラスは種類が豊富で、石目柄から木目柄、テキスタイル、縦格子風のデザインなど様々。
そのなかでも不規則なデザインが特徴のストーングレースは、一番人気です。
実際に私がこれまで担当したお客様でも、8割ほどはストーングレースを選ぶほどの人気ぶり。
最近流行りのホテルライクやモダンな雰囲気によく馴染みます。
自然な風合いがおしゃれ
ストーングレースは流れるような模様と、ひとつひとつ模様が異なる不規則さが魅力。
プリントされた模様とは違い、表面の凹凸や質感まで天然の石を再現しており、上質な空間を演出してくれます。
注文する際に模様の指定はできませんが、現場で職人さんが全体のバランスを見て貼り合わせていきます。
大判サイズで存在感抜群
ストーングレースは幅約60cm、高さ約30cmの大判サイズ。
大判サイズは一面に貼ると存在感がばっちりで、一気に重厚感のある雰囲気に。
せっかくストーングレースを採用するなら、思い切って広い面積に貼るのがおすすめです。
どんな空間にも合う色合い
ストーングレースはベージュとモノトーンの全4色。
どんなテイストの家づくりにも馴染みやすい色合いなので、空間のコーディネートがしやすいのが魅力です。
ベージュは和モダン、グレーはホテルライクに特によく合います。
エコカラットを貼るのにおすすめの場所


エコカラットはLDKだけでなく、玄関や洗面所などの限られた空間や、トイレなどの水周りにも使用できます。
見た目のデザイン性以外にも、エコカラットの持つ機能性で場所を選ぶのもおすすめ。
せっかく新築するなら、おしゃれさと快適さを兼ね備えた家づくりを叶えましょう。
玄関


玄関は「家の顔」とも言える場所。
限られた予算のなかで、なかなか玄関にまでお金をかけられないかもしれませんが、玄関こそ”家の格式を上げてくれる”場所のひとつです。
外からの汚れや靴の匂いが溜まりがちな玄関では、エコカラットの脱臭作用が効果的。
玄関の空気がきれいだと、家の印象もアップします。
リビングのTVボードの背面


リビングは、アクセントを効かせてデザイン性を高めたい場所のひとつ。
特にテレビボードの背面は目に付きやすく、アクセントカラーの場所を取りやすいためおすすめです。
ソファ、テレビボード、テーブルなどの家具も含めてカラーコーディネートすれば、統一感のある仕上がりに。
リビングは家族で過ごす時間が長い場所でもあるため、エコカラットの調湿効果や脱臭効果も嬉しいですね。
吹抜


吹抜は広々とした空間づくりを叶えてくれる、人気の間取りのひとつです。
せっかく吹抜を作るなら、二階までエコカラットをどーんと貼り上げるのがおすすめ。
エコカラットの存在感と、縦に延びるアクセントの効果で、空間もより広く感じられます。
広い範囲に貼るなら、ストーングレースのような大判サイズの方が見た目が華やかですよ。
トイレ


トイレは嫌な匂いが気になりつつも、出来れば清潔にしておきたいところ。
エコカラットなら脱臭効果が期待できるうえに、水撥ねしてもさっと拭き取ればOK。
トイレの背面や側面、手洗いカウンターの上などに貼るのがおすすめです。


エコカラットをおしゃれに仕上げるコツ


エコカラットはただ貼るだけでもおしゃれですが、せっかくならおしゃれさが際立つ貼り方をしましょう。
間取り決めの段階からエコカラットを計画しておくと、見せ方まで考えてデザインすることができます。
実際に私がエコカラットを提案する際に意識していたことをご紹介するので、ぜひ参考にしてください!
壁の一面に貼る




せっかくエコカラットを貼るなら、一部に貼るよりも壁の一面に貼った方がおしゃれです。
余分な仕切りがなくなり、すっきりして見えますよね。
壁の一部にするのであれば、しっかりと境界を区切ってあげるほうがデザイン性が高まります。
窓やドアがない方がいい




エコカラットを貼る面には、窓やドアがない方が意匠性が高まります。
窓を付けるなら目立たないよう天井付けにしたり、窓枠の色が浮いていないか、バランスの悪い配置になっていないかなども気を付けましょう。
ドアがある場合は、ハイドアにすると境界をしっかりと区切れるのでおすすめです。
間接照明と組み合わせる


エコカラットは表面に凹凸があり、光の当たり方によって様々な表情を見せてくれます。
特にストーングレースは間接照明との相性抜群で、陰影の美しさが特徴。
高級感のある家づくりが好みなら、間接照明との組み合わせがおすすめです。


エコカラットの貼り方は指定できる


ストーングレースのような大判サイズのエコカラットは、一枚づつ現場で貼り合わせていきます。
そのため、目地の基準をどこにするかによって仕上がりが変わるんです。
そして、目地の基準の位置は指定が可能。
角に合わせるのか、中心に合わせるのか、または家具の位置や照明の位置に合わせるのか、自分好みに指定しましょう。
左上の角合わせ


左上の角に合わせると、左側を見たときはきれいに納まっていますが、右側は納まりません。
また壁の中心にテレビボードなどの家具を置くと、エコカラットの中心とずれてしまうことに。
ただ例えば左側にペンダントライトを付けるなど、視線が左側に集まるようであれば、そこに合わせるのもいいでしょう。
センター合わせ


センター合わせにした場合、隅はきれいに納まりませんが、左右のバランスはとれています。
家具や照明も中心に合わせて配置できるので、全体のバランスがいいですね。
特にこだわりがない場合は、センター合わせにしておくと一番失敗がありません。
右上の角合わせ


右上の角に合わせると、右側はきれいに納まりますが、左側はきれいに納まりません。
中心もずれてしまうため、わざわざ左右どちらかの角に合わせる意味はあまりないでしょう。
ただ、例えば右側にドアがある場合などに、そこに基準を決めるのはいいと思います。
サイズ合わせ


エコカラットをきれいに納めたいという場合には、エコカラットのサイズに合わせて壁をふかすという方法も。
上下左右ともにきれいに納まるため、見た目のバランスがいいですね。
ふかした壁に間接照明を取り付け、三方向から照らすデザインもおすすめです。
馬目地で貼る


ストーングレースは通し目地での施工が多いですが、馬目地での施工も可能です。
通し目地よりも、より不規則な模様が際立ちますね。
通し目地ならすっきりと高級感にある印象に、馬目地なら重厚感のあるデザインに仕上がります。
エコカラットの貼り方にもこだわろう


エコカラットはデザイン・機能ともに優れた、おすすめの内装用建材です。
せっかく家づくりに取り入れるなら、貼る場所や貼り方にもこだわって、エコカラットの良さを存分に引き出しましょう。
後悔しない家づくりには、細部までのこだわりが欠かせません。
ぜひここで紹介した例を参考にして、家づくりの満足度を上げていきましょう!