ニッチは注文住宅で取り入れたいデザインとして要望が多く、とても人気。 女性が憧れるカフェ風のデザインから、ホテルライク、インダストリアル、アンティーク、和モダンに至るまで、様々なテイストの家づくりで取り入れられています。 小物や雑貨を飾るスペースとして以外にも、アイデア次第でたくさんの使い道があるのも魅力。 注文住宅らしい、おしゃれな家づくりには欠かせないデザインです。 そこで今回は、思わず真似したくなるような、おしゃれで可愛いニッチのアイデアをご紹介します!

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目次
ニッチとは?


よく聞く「ニッチ」という言葉ですが、初めて家づくりをする人にとってはあまり馴染みがないかもしれません。
注文住宅では利便性やデザイン性を高めるためによく取り入れられており、費用もそんなに高くないため、たくさんの人が採用しています。
ニッチの役割
ニッチとは、壁の一部を凹ませて作られた空間のこと。 玄関やリビングなどに主に取り入れられ、好きな雑貨などを飾り、インテリアの一部として楽しむことができます。 ニッチの本来の役割は「装飾のためのスペース」ですが、収納スペースとして利用するなど使い方は様々。 また、デザインによってはどんな空間にも馴染むため、意匠性を高めるために用いられてることもあります。
ニッチの費用
ニッチを作るのにかかる費用は、大きさや使う素材などによって変わります。 壁を凹ませるだけなら、だいたい2~3万円ほどが目安。 棚を追加したり、タイルや木材などを貼る場合には、プラスで費用がかかります。 また、奥行きを出したい場合には壁をふかして厚みを出す必要があるため、さらに費用がかかるケースもあります。
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おしゃれなニッチのアイデア18選


おしゃれな家では、間取りのなかに上手にニッチを取り入れています。 そこで、おしゃれ度をアップさせてくれるような、ニッチのアイデアを厳選してご紹介。 ニッチは使い勝手がよく、インテリア雑貨を飾ったり、収納として使ったり、思わず真似したくなるアイデアが盛りだくさん。 費用もそんなにかからないので、コスパ良くデザイン性を高めたいときにおすすめですよ。
キッチンのデザインニッチ


カフェ風のキッチンといえば、腰壁+ニッチのデザインが人気です。 木目の板やタイルと合わせれば、ナチュラルな雰囲気が可愛いカフェ風キッチンの出来上がり。 ニッチの奥をタイルや木にするデザインも、おしゃれ見えするのでおすすめです。 ニッチの大きさは自由なので、どんなものを飾りたいのかイメージしながら決めていくといいですよ。
スパイスニッチ


スパイスニッチはキッチン側に作るニッチで、キッチン天板のすぐ上に作るのが一般的。 調理によく使用するスパイス類の収納に利用でき、欲しい時にすぐ手が届くのが魅力です。 ついつい出しっぱなしにしがちな調味料が、すっきりと隠せるのもいいですよね。 シンクやコンロの前は避け、調理スペースの前に作ると、掃除も楽で使いやすいですよ。
スイッチニッチ


スイッチニッチは、モニターホンや給湯の操作パネル、床暖房のスイッチ、照明のスイッチなどを一カ所にまとめるためのニッチです。 壁付けのスイッチ類がまとまるため、使い勝手がよく、見た目にもすっきりするのが特徴。 スイッチだけでなく、エアコンなどのリモコン類をまとめてもいいですね。 奥の面をマグネットが付く素材にするなど、アレンジ次第で使い方の自由度が広がります。
トイレニッチ


トイレニッチは、トイレ内に収納したい小物を置くスペースとして役立ちます。 トイレットペーパーの大きさに合わせて作ったり、ディフューザーや植物を飾るのもいいですね。 トイレニッチはナチュラルなテイストにも、ホテルライクなテイストにも合うので、どんな家にも合わせやすいのが特徴です。
洗面ニッチ


洗面のニッチは、インテリア雑貨を飾るというよりは、実用性を重視して作る人が多いです。 造作洗面との相性がよく、使い勝手に合わせてデザインできるのが魅力。 フェイスタオルの収納や、ハンドソープ、ティッシュケース、ディフューザー、化粧品類などの収納に役立ちます。 お気に入りのモノを、「見せる収納」として置くのがポイント。 洗面台がすっきりと片付くので、掃除がしやすいといったメリットもありますよ。
寝室のニッチ


寝室のニッチは、手元に置けたらいいなと思うモノの収納にぴったりです。 スマホや目覚まし時計、エアコンやテレビのリモコンなど、使い方は様々。 間接照明を組み合わせれば、就寝中の灯りとしても利用できます。 寝室の広さをあまりとれないという場合にも、収納家具が不要な分スペースが広くなるので、ニッチがおすすめです。
スリッパニッチ


スリッパニッチは、ニッチの凹みを利用して、スリッパを収納するスペースとして活用すること。 出し入れしやすく使い勝手がいいだけでなく、空間が広く見えるといった効果も。 玄関が狭く、収納家具をあまり置きたくないという場合にもおすすめです。 何足くらい収納したいのか事前に計画しておくと、ぴったり収まるので見た目にもおしゃれになりますよ。
マガジンラック


マガジンラックは、雑誌やアート作品などを飾れるようにデザインしたニッチのこと。 大きなニッチにアイアンなどでストッパーを作り、雑誌を立てかけて置けるようにします。 キッチンの腰壁部分に作ることが多いですが、趣味室や書斎などにもおすすめ。 美容室やネイルサロンといった、美容サービス系の店舗のデザインでも人気です。
ヌック+ニッチ


ニッチ単体ではなく、ヌックやDENコーナー、書斎、キッズスペースなどの小空間と組み合わせて作るデザインもおすすめです。 インテリア雑貨を飾るもよし、書籍などを収納するもよし。 上手にニッチを組み合わせれば、注文住宅らしいおしゃれな空間づくりができますよ。
ハウス型ニッチ


ニッチを四角形ではなく、家のような形で凹ませるデザイン。 ナチュラルで可愛い雰囲気になり、女性が好きなおしゃれハウスにぴったりです。 奥の面にアクセントクロスを取り入れれば、ニッチが際立ち存在感もアップ。 お気に入りの雑貨を飾ったり、スイッチニッチとして取り入れても可愛いですよ。
サークル型ニッチ


サークル型のニッチは和モダンな空間と相性がよく、玄関や和室のアクセントとして人気です。 サークル型のままだと小物を飾れないので、途中にカウンターを設けるデザインがおすすめ。 サークル型以外にも、半円やドーム型もデザイン性が高くおしゃれですよ。 きれいなサークルを作るには高い技術が必要で、建築会社によっては「造作工事」として費用が高くなる場合もあるので注意しましょう。
ニッチ+タイル


ニッチの奥や側面をタイル仕上げにし、デザイン性をアップさせるのもおすすめです。 ニッチのサイズに合わせ、モザイクタイルなどの細かいものや、ウッド調のタイル、大判タイルなどデザインを使い分けるのがポイント。 異素材を組み合わせることで存在感がアップし、それだけでインテリアの一部としても楽しめます。
ニッチ+間接照明


ニッチに間接照明を組み合わせるデザインは、主に玄関ホールなど目に付きやすい場所に取り入れるのがおすすめ。 高級感のある上質な空間を演出してくれ、家の格式を上げてくれます。 タイルなどの異素材で仕上げれば、間接照明との相乗効果で、より高級感がアップ。 最近人気のホテルライクなデザインとも相性がいいですよ。
コーナーニッチ


コーナーニッチは部屋のコーナー部分に作るニッチで、二方向に延びデザイン性が高いのが特徴です。 リビングの一角や、玄関ホールの一角、キッチン周りなどに作るのがおすすめ。 周りと色を合わせれば一体感のあるデザインに、色合いを変えれば存在感が際立ちます。
棚付きニッチ


収納を目的としたニッチなら、棚を取り付けるデザインがおすすめ。 特に洗面のニッチなら、二段や三段にすることで収納力がアップ。 背の高いボトル類も、すっきりと収納できるようになります。 収納したいモノによっては、落下しないようにバーを付けておくと安心です。
枠付きニッチ


ニッチは下部にカウンターが付いたデザインが多いですが、全て枠で囲うデザインもおしゃれです。 枠の素材は木材、真鍮、モールなど様々。 家のテイストに合わせて枠の素材を変えると、空間に馴染むデザインになりますよ。
連続ニッチ


ニッチを一カ所だけでなく、いくつか連続して取り付けるのも可愛いですよね。 縦に並べたり、サイズの異なるニッチをランダムに配置したり、デザインは様々。 お気に入りのインテリア雑貨があれば、それぞれのサイズに合わせたニッチを作るのもおすすめです。
カラフルデザイン


いくつかニッチを取り付ける場合、色合いを変えるとアート的な要素も加わり、おしゃれ見えします。 カラフルなデザインが好きなら、思い切って全て違う色合いにするのがおすすめ。 単色のクロスでもいいですし、絵柄の異なるクロスやタイルにしても可愛いですよ。
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ニッチを作る際の注意点


好きな雑貨を飾ったり、収納として活躍したりと万能なニッチですが、作る際には注意点もあります。
せっかくニッチを作ったのに、思ったように使えない・・・そうならないよう、しっかりと完成後のイメージをしながら計画していきましょう。
ニッチのサイズに気を付ける
ニッチには決まったサイズはないので、飾りたいもの、作りたい場所に合わせて好きなサイズで取り付けられます。 そこで注意したいのが、ニッチの高さや奥行き。 高さがないと置けるものが限られしまいますし、奥行きが足りないと不安定な置き方になってしまいます。 ニッチは壁の厚み以上の奥行きは出せないため、一般的な奥行きは80㎜~100mmほど。 もっと奥行きを出したいという場合には、壁をふかして厚みを出すなどの工夫が必要です。
ニッチを作る場所に気を付ける
ニッチはインテリアの一部として、せっかくならおしゃれに見せたいですよね。 しかし見た目のデザインばかりにこだわり、利便性を失うのはNG。 ドアの開閉の邪魔にならないか、家具と被ってしまわないか、ペットや小さい子供の手が届く高さになっていないかなど、周りの環境もチェックしましょう。 スイッチニッチなら、家事動線の妨げになっていないかどうかも大切です。 また、置くモノによっては落下しないよう対策されているかなど、安全性も確認してくださいね。
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ニッチは家のおしゃれ度アップさせてくれる、人気のアイテム。 デザインやレイアウトによって雰囲気も変わるので、飾り付けも楽しいですよね。 ニッチは色々な使い方があるので、ここで紹介した例を参考にしながら、おしゃれ見えするデザインを考えていきましょう。 費用をそんなにかけずに注文住宅らしい家になり、事前に使い方をしっかりと計画しておけば、失敗が少ないのも魅力です。 ぜひお気に入りのインテリアを飾って、自分らしい家づくりを叶えてください。
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