プロが教える!注文住宅で取り入れたい、部屋を広く見せるコツ10選

広くて開放感のある家には、誰しもが憧れますよね。

せっかく注文住宅で家を建てるなら、広々とした空間にしたいという人は多いはず。

しかし、予算や土地の大きさによっては、思うように広さをとれないことも・・・

そんなときは、間取りやデザインを工夫することで、広く見える空間づくりをするのがおすすめ。

空間の広さが同じでも、視覚的に広く見せるという方法があるんです!

そこで今回は、空間を広く見せるためにぜひ取り入れて欲しい10のワザをご紹介。

間取り確定後でも採用できる業も、参考にしてみてください。

大手ハウスメーカーに4年 / 年間1,000棟を手掛けるビルダーに8年 / インテリアコーディネーター

注文住宅業界に12年間勤めていた知識と経験を活かし、家づくりのノウハウを発信しています✨

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目次

注文住宅におすすめの部屋を広く見せるコツ

空間を広げるのに効果的なのは、間取りの工夫やデザインの工夫をすること。

同じ床面積でも、天井の高さによって縦の空間の広さは変わります。

他にも壁の多さによって窮屈感は違いますし、色合いや素材によっても視覚的な広さは違います。

例えば20帖未満のLDKでも、ちょっとした工夫を取り入れるだけで広々とした空間が叶えられますよ!

勾配天井を作る

出典:https://koeihousing.biz/news/2330/
勾配天井にすることで、天井の高さを上げるという方法。

同じ床面積でも、縦の空間が広がると窮屈さがなくなり、開放感のある空間になります。

特に平屋は上階がなく間取りの制限がないため、勾配天井がおすすめ。

空間が広がるだけでなく、高い位置に窓を付ければ光を取り込みやすくなり、部屋が明るくなるといったメリットもありますよ。

勾配天井が難しい場合は、一部に折上天井や高天井を取り入れるだけでも効果的です。

吹抜を作る

出典:https://www.sekisuihouse.com/liaison/region/lia05/kurashiki/office/works/case2/
吹抜とは、一階と二階の間に天井や床がなく、つながった空間のこと。

勾配天井よりもさらに高い天井高を実現でき、広々とした空間を叶えられます。

最近では吹抜+鉄骨階段の組み合わせも人気で、壁や天井がない分、開放感を感じられるように。

ただし、吹抜を大きくすればするほど上階の床面積は小さくなってしまうため、相談しながら決めてくださいね。

転落防止のために周りには壁が必要ですが、鉄骨手すりを使って、より開放感のあるデザインにするのもいいでしょう。

間仕切り壁をなくす

壁が多いと、視覚が遮られ窮屈感を感じやすくなります。

なるべく壁をなくし視野を広げることで、同じ床面積でも空間が広がり開放感のあるデザインに。

例えば収納の扉をなくしオープン収納に、キッチンをオープンタイプに、和室を畳コーナーにする、などが効果的です。

LDKの形もL字型より、長方形の方が奥行きが生まれ、広く感じられるように。

他にも階段をスケルトン階段にすると、周りの壁がなくなり床の面積が増えるのでおすすめです。

クロス巻きにする

クロス巻きとは、枠や笠木などをなくし、クロスで覆う施工方法のこと。

枠や笠木などの見切り材がなくなることで、すっきりとした印象になります。

例えば窓枠を四方枠から三方クロス巻きにするだけでも、壁の面積が増えて空間が広がったように見えますよね。

枠がなくなるとすっきりとしたデザインになるので、お部屋の雰囲気も上品に。

一方で、クロスの割れが起こりやすいといったマイナス面もあるので、デメリットも理解したうえで施工しましょう。

ホワイトをベースにする

白は膨張色と言われていることもあり、ブラウン系やダーク系の色合いに比べると、ホワイトでまとめた方が空間が広く見えます。

床材をホワイトやオーク系のやわらかい色味にしたり、ドアや窓枠、キッチンなどをホワイトでまとめると、全体的にすっきりとした印象に。

広く見えるだけでなく、部屋のトーンが明るくなる効果も。

フローリングならナチュラル・クラシカル・フェミニンといった雰囲気に、大理石調のフロアにすると高級感のあるホテルライクなデザインになりますよ。

シンプルすぎて物足りないという場合には、ヘリンボーンなど貼り方を工夫するのもおすすめです。

奥に視線を集める

部屋の奥にアクセントを加えると、そこに視線がいき、奥行きを感じやすくなります。

アクセントクロスを取り入れてもいいですし、木板やタイルなどの異素材なら存在感があり、おしゃれ度がアップ。

壁を装飾しすぎるよりも、一点にこだわったほうがアクセントが際立つといったメリットも。

窓際に間接照明を作ったり、デザイナーズ照明を取り付けるなど、照明で視線を集めるのもいいですね。

背の低い家具にする

家具の高さを低めにすることで、壁の見える面積が増え、圧迫感がなくなり広く感じられるように。

例えばキッチンのカップボードの吊戸をなくす、ローソファにする、ローチェストを置くなどが効果的です。

ただ空間デザインも大切ですが、使いやすさを欠いてはいけないので、無理に取り入れようとするのはNG。

これから紹介する、他の方法とも比較しながら自分たちに合った方法を選んでくださいね。

フロートデザインにする

フロートとは、床に付かず、浮かせて取り付ける方法のこと。

フロートにすると床の見える範囲が広がるため、空間が広がったように感じられる効果があります。

例えばTVボードを床置きではなくフロートにする、ソファ・ローテーブル、・チェストを脚付きタイプにする、などが効果的。

特に壁沿いに置く家具をフロートにすると、床の奥行きを感じやすくなりますよ。

ガラスを取り入れる

ダイニングテーブルやローテーブルなどの、テーブルトップをガラス製にするという方法も効果的。

ガラスにすることで奥が透けて見え、壁や床の見える範囲が広がるため、空間を広く感じやすくなります。

他にもガラス付きのドアにする、扉がガラス製の家具を選ぶのも◎

お部屋の雰囲気にもよりますが、クラシカルやホテルライクなテイストとガラスは相性がよくおすすめです。

一方でガラス製品は価格が高い、欠けたり割れると危ないといった面もあるので、注意してくださいね。

ハイドア・天井付けにする

ハイドアとは、ドアの高さが天井まであるデザインのこと。

床から天井までドアになるため、縦の空間がのびて空間が広く感じられるほか、すっきりして見えるといった効果があります。

他にも窓の高さを天井付けにしたり、カーテンの取付を天井付けにするなども効果的。

勾配天井や吹抜と組み合わせると、より縦の空間が広がったように感じられ、開放感のあるデザインになりますよ。

空間を広げるために意識すること

空間を広げるためのコツをご紹介しましたが、大切なのは「窮屈さ」をなくすこと。

例えば物が散らかってごちゃごちゃした部屋より、きちんと整理整頓された部屋のほうが広く見えますよね。

視覚的な窮屈さをなくすためには、たった二つ意識するだけでいいんです。

床や壁の見える範囲を増やす

床や壁の見える範囲が広くなると、お部屋全体がすっきりして見えて、空間を広く感じられるようになります。

物を減らせばもちろん広くなりますが、生活していくうえで不便さを感じるのはNG。

家具の背を低くする、フロートにする、ガラスを取り入れるなどの方法を取り入れて、視覚的に空間を広くしましょう。

好きなインテリア雑貨なども、もちろん飾ってもらって大丈夫。

観葉植物はガラスの花瓶や、白系の陶器に入れるとおしゃれ見えもするのでおすすめです。

部屋全体の色合いを統一すると、まとまりのあるコーディネートになるので、床や家具と色を合わせるのが基本です。

線をなくす

線とは、異なるもの同士の境界線のこと。

例えば高さが2.0mのドアなら、まず床と壁、ドアと壁、壁と天井の三カ所に境界があります。

それをハイドアにすると、ドアと壁の境界がなくなり二カ所に減りますよね。

カーテンの天井付けをおすすめする理由も同じで、カーテンレールと壁との境界がなくなるからです。

なるべく線をなくすことで、すっきりとまとまったデザインになり、空間を広く感じられるようになります。

すっきりとしたデザインは上品さもあり、照明や雑貨などこだわりのインテリアが映える効果もありますよ。

広々空間をコーディネートしよう

注文住宅での家づくりでは、間取りやデザインの希望を全て叶えたいと思う一方、土地の形や予算などで制限されることもあります。

限られた空間のなかで、どれだけ要望に沿ったデザインにするかは工夫次第。

デザインによって家の完成度は変わってしまうので、任せきりではなく、自分でも「こうしたらいいかな?」と考えながら計画していくことが大切。

視覚的に広く見える工夫を取り入れるだけで、広々と感じられるようになるのは嬉しいですよね。

家の大きさや間取りは簡単に変えられないので、ぜひ紹介したワザを取りれて、開放的な空間を作りましょう!
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