注文住宅で家を建てるなら、間取りや外観だけでなく、内装にもこだわりたいですよね。 床材は何にしよう、壁の色はどうしよう、ドアはどんなデザインにしよう、など考えるのも家づくりの楽しみのひとつです。 しかし、決めることが多すぎて困ってしまうこともしばしば。
- 決めることが多すぎて何から手を付けたらいいのか分からない・・・
- ごちゃごちゃしてしまってまとまらない
- 予算オーバーにならないように考えるのが大変
このように悩んでしまう人は非常に多いです。 実は、注文住宅の内装を決める際は、ステップに沿ってひとつづつ進めていくのがおすすめ。 予算オーバーになりがちな内装の打ち合わせで、予算オーバーを防ぎながら進めていくコツもご紹介します!

大手ハウスメーカーに4年 / 年間1,000棟を手掛けるビルダーに8年 / インテリアコーディネーター
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目次
失敗しない注文住宅の内装の決め方9ステップ


注文住宅は床材をはじめ、ドアのデザインや色、クロス、設備など決めなければならないことがたくさんあるので、一度に全部決めようとするのはNG。 まずは部屋の雰囲気の要となる部分と予算をかける部分を決め、それに合わせて残りを決めていくのがベター。 一生に一度の大きな買い物なので、後悔のないよう、ひとつひとつじっくり考えていきましょう。
STEP
床材を決める
内装のデザインは、まず床材から決めるのが基本です。 床は貼る面積が大きいため、家全体の色合いや雰囲気を決める大事な部分。 フローリングが一般的ですが、クッションフロア・フロアタイル・タイルなど、予算や好みに合ったものを選びましょう。 アカシアやカリンのような存在感のある床材や、模様のある床材の場合は、完成後にイメージとのギャップを感じやすいため、慎重に選んでくださいね。 つい色々な素材を使いたくなってしまいますが、水周りやLDKなど部屋ごとにまとめると、ごちゃごちゃせずにすっきりとした印象に。 LDKならキッチン周りだけ貼り分ける、ダウンフロアを貼り分けるなどの工夫もおすすめ。 他に注意点としては、床材の仕様をグレードアップすると、範囲にもよりますが数万円~数十万円の追加費用がかかることも。 契約前の見積もりで予算をとっていない場合は、予算オーバーにならないよう気を付けましょう。
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STEP
ドアを決める
床材が決まったら、次はドアのデザインや色を決めていきます。 メーカーによってはガラスの種類、ドア枠の色、取っ手のデザインや色など細かくオーダーできるものも。 また、すっきりしたデザインが人気の神谷コーポレーションにように、ドア枠がないものあります。 ドアを決める際は床材の色合いに似たカラーを選ぶとまとまりますが、LDKなどちょっとこだわりたい部分は色を変えてみてもいいでしょう。 ホワイトのドアはどんなデザインにも馴染み、空間が広がって見える効果があるため、迷ったらホワイトにするのも一つの手です。 同じカラーのドアでも、ドアの高さやドア枠、取っ手の色が違うだけでも雰囲気も変わります。 どんなテイストの家にしたいかによって、デザインを決めていきましょう。
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STEP
設備を決める
注文住宅ではキッチンやカップボード、洗面、トイレ、お風呂などの住宅設備も自分で決めなければなりません。 特にキッチンやお風呂は金額が大きいため、早めに決めて金額を確定させておくと安心です。 これまでの経験上、キッチンにこだわりたいという人は多く、契約時の見積もりから追加費用がかかることが多いです。 同じメーカーのキッチンでもシリーズによって金額は違いますし、水栓やレンジフードの種類・扉の質感や色などによっても変わるので注意しましょう。 (グラフテクトのように、定額制で金額が決まっているメーカーもあります) つい色々なメーカーのキッチンを見たくなりますが、予算を抑えたいなら標準仕様の中から選ぶのがベター。 SNSなどで「我が家のキッチン〇〇円でした」などと書かれていても、同じ金額とは限らないので、参考にしすぎないでくださいね。 たまに「ピンとくるものがないから造作したい」という人もいますが、造作はかなり高額なので、予算に余裕がない場合はやめておきましょう。
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造作を決める
造作を取り入れる場合は、設備を決めるのと同時に造作の仕様決めも進めていきます。 造作は仕様によってはかなりの費用がかかり、造作する箇所が多いほど決めることもたくさんあって大変です。 既製品のようにショールームに行って現物を確認することができないため、完成をイメージしながら打ち合わせを行いましょう。 造作をする場合、契約の段階では造作の細かいデザインまでは決まっていないため、見積もりでは概算で予算を計上しています。 そのため、いざ打ち合わせを進めてみたら、今の予算ではやりたいデザインに出来ないということもしばしば。 「こんなデザインにしたい」というイメージがあれば、契約前にどのくらいの予算を取っておくべきか相談しておくと安心です。 もし予算が足りず困った場合は、最近ではデザイン性に優れた既製品も多いので、既製品を採用してコストダウンするのも一つの手段です。
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クロスを決める
床やドアの色が決まったら、壁や天井のクロスの色を決めていきます。 メインクロスはホワイトが基本ですが、最近ではベージュやグレーといった暖色系のクロスを選ぶ人も。 アクセントとして他のカラーや、モルタル風・塗り壁風・木目調・絵柄などをうまく取り入れると、注文住宅らしいおしゃれな空間になりますよ。 たくさん貼り分けしたくなりがちですが、玄関や洗面など狭い空間なら二色まで、LDKなら三色までに抑えるときれいにまとまります。 また、なかには消臭効果や抗菌・汚れ防止、防水といった機能性に優れるクロスもあるので、場所によって使い分けましょう。 予算に余裕があればタイルやエコカラット、塗装、木板などを貼ると高級感が増すのでおすすめです。
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照明器具を決める
照明にはあまりこだわないという人もいますが、照明は部屋の雰囲気を左右する重要なポイントです。 ダウンライトやシーリングが主流ですが、それぞれの部屋の雰囲気に合ったものを選ぶと、家の格式をグッと上げてくれます。 ペンダントライトやブラケットライト、シーリングファンなど、色々な種類の照明があるので、ぜひチェックしてみてください。 また、間接照明はやわらかく照らしてくれるのが魅力で、うまく取り入れると高級感もアップ。 天井だけでなく、玄関框や洗面のミラー、飾り棚など様々な場所に取り付けられますよ。 デザインだけでなく、光の色味も「電球色」「温白色」「昼白色」など選べますし、調光などの機能面も比較するといいでしょう。 光の色味はバラバラだと統一感がなくなるので、同じ色味に揃えると上手にまとまります。 照明は商品によっては高額で、電気の配線工事もあるので、早めに取付場所と金額を決めていきましょう。
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カーテンを決める
カーテンは引き渡し後に決めればいいのでは?と思うかもしれませんが、打合せの段階で決めておくのがおすすめ。 カーテンには一般的なドレープカーテンをはじめ、ブラインド、バーチカルブラインド、ロールスクリーン、プリーツスクリーンなど様々なデザインがあります。 それぞれにメリット・デメリットがあり、カーテンによって部屋の雰囲気も変わるため、しっかり検討しましょう。 最近ではカーテンレールが見えないよう、カーテンボックスを作ったり、天井付けのレールを設置してすっきりさせるデザインが人気。 天井付けするには下地が必要な場合もあるので、打合せの中で決めておくと安心です。 他にも打合せ中に決めるメリットとしては、他のインテリアとの相性も見て提案してもらえること、窓のサイズにぴったり合ったカーテンを付けれることがあります。 もちろん自分で購入してもいいですが、その際はサイズを間違えないようしっかり確認してくださいね。
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その他の細かい部分を決める
だいたいのインテリアコーディネートが決まったら、全体の雰囲気を確認してみて、浮いているところがないかチェックしましょう。 見落としがちなのが、窓枠、笠木、巾木、ダクトレール、照明の引掛けシーリングといった細かい部分のカラー。 こういった細かいところは、特に指定や打合せがなければホワイトになることが多いです。 しかし、もしダークトーンのクロスに、窓枠や巾木がホワイトだったら。 インダストリアルにまとめたキッチンの笠木だけがホワイトだったら。 照明はブラックなのにレールやコードがホワイトだったら。 周りの色合いによっては、ホワイトは浮いてしまいますよね。 他にも、スイッチのカバーやコンセントのカバーなども、周りの色に合わせてあげると上品な印象になりますよ。
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家具や家電を決める
せっかく家を新築するなら、家具や家電も新調しようという人も多いはず。
最近ではデザイン性の高いスタリッシュな家電も多いので、できればインテリアに合ったものを選びたいですよね。
家具や家電を新しく購入する場合は、デザインはもちろんですが、サイズにも気を付けたいところ。
特に冷蔵庫や洗濯機、ソファなどの大型のものは、搬入経路の確保が必須です。
冷蔵庫がパントリー内にあったり、洗濯機周りの造作、二階LDKなどの場合は要注意!
一般的な規格サイズよりも大きい家具や家電の場合は、打合せの段階で搬入の相談もしておきましょう。
家具は素材や色合いを統一してもいいですし、異素材を組み合わせておしゃれに仕上げるのもおすすめです。
内装決めの参考に!おしゃれな内装インテリアの実例


細部までこだわりつくした、おしゃれな内装インテリアの実例をご紹介。
コーディネートにまとまりがあり、家全体がすっきりして見える、思わず真似したくなるようなおしゃれな実例を厳選しました。
上品な空間が魅力の平屋


ホワイト×木目がメインとなったこちらのおうちは、ごちゃごちゃしすぎない、上品さが魅力。 木目とアイアン、木目とサブウェイタイルはどれも相性が抜群で、全体がしっかりとまとまっています。 高天井のリビングには、たくさん光を取り込めるよう天井付けの窓を配置。 カーテンボックスの効果で、床から天井まで伸びるバーチカルブラインドもおしゃれ見えします。
解放感溢れる住まい


キッチンやカップボード、鉄骨手摺、ペンダントライトなど全体をホワイトでまとめ、開放感のあるデザインが魅力的。 テレビの背面のみタイルに素材を変えることで、存在感が際立ちます。 間接照明をたくさん取り入れ、空間を広く見せる工夫も◎ 床はフローリングなので、モダン過ぎず落ち着きのある空間になっているのも素敵です。 給湯機やカメラインターホン、スイッチなどを一カ所にまとめた、人気デザインの「スイッチニッチ」も取り入れてますね。
大人のラグジュアリーハウス


床材は光沢感のあるタイルを使用することで、高級感を演出。 大判のタイルと間接照明の組み合わせは、家の格式をグッと上げてくれますね。 光の陰影が特徴的な照明も、非日常のような特別感を与えてくれます。 全体が派手になりすぎないよう、キッチンはシンプルなアイランド、腰丈のカップボードですっきりとまとめているのも素敵で、コーディネートの参考になります。
生活感を隠すホテルライクな暮らし


全体的にホワイトで統一された空間は、まるで高級ホテルのよう。 大理石調の床とダイニングテーブル、ソファの生地感、サイドテーブルまできれいにコーディネートされ、上品さを演出しています。 冷蔵庫やキッチン家電を収納できるビルトイン収納は、生活感を隠すのにぴったりですね。 さらに鏡面仕上げの床と、ミラーのように反射する照明も相性抜群。 余計な装飾をせず、素材にこだわってシンプルに置くスタイルがおしゃれです。
心地よいリゾートモダン


リビングの高天井とサイズの異なるペンダント照明が、リゾートモダンな雰囲気にぴったり。 間接照明はまぶしいという声もありますが、天井が高いためやわらかい光が届きます。 天井付けのカーテンも、レールがなくすっきりしておしゃれに見えますね。 室内ドアも天井付けで統一されており、高見えする工夫が盛りだくさんで参考になります。
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内装の仕様決めは段取りが大事!


注文住宅での家づくりは決めることが多く大変ですが、完成したときの喜びも大きいです。 なかなか完成した家のイメージが付きにくいのが難点ですが、しっかりと打合せを重ね、ひとつひとつ形にしていきましょう。 内装は範囲の広いところや、費用のかかる部分から決めていくのが基本です。 まずはベースを作り、そこから装飾を足していきましょう。 ある程度仕様が決まってきたら、内装の3Dパースを作ってもらうと、色合いのイメージや全体のバランスが見やすくなりますよ。 建ててから後悔することのないよう、打合せやショールーム見学などにきちんと時間を割いて、納得のいく家づくりをしてください!
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