昨今のキャンプブームの影響で、家に薪ストーブを置きたいという人が増えてきました。 薪ストーブは冬は暖房器具として、夏場はインテリアとして楽しめるため、30代~40代の若年層から特に人気です。 しかし薪ストーブはただ置くだけではだめで、排煙のための煙突、延焼を防ぐための防火対策などが必要。 そのため、薪ストーブを考えているのなら、家を建てる際にあらかじめ計画しておくのがオススメ。 注文住宅なら間取りやデザインを自由に設計できるので、憧れの薪ストーブのある暮らしを叶えられます。 ここでは、注文住宅での家づくりで採用したい、おしゃれな薪ストーブを厳選してご紹介します!

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目次
薪ストーブの役割とは?


薪ストーブはエアコンなどの電化製品と違い、薪を燃やして空気自体を暖めるため、暖かさが持続しやすいと言われています。 薪ストーブが主流な北欧や欧米では、暖房器具として以外にも、焼き物や煮込みなどの料理に使うなど多目的に使用される優れもの。 部屋の一角に置かれ、暖房を使わない季節でもしまうことはできないため、インテリア性も備えた薪ストーブが人気です。 よく暖炉と同じと思われがちですが、暖炉は薪が燃える部分がオープンになっており、空気の量により火力を調整することはできません。 一方で薪ストーブはドアで囲まれており、空気の量を調整する機能も備わっているため、初心者でも扱いやすいのが特徴。 日本では「薪を燃やす=キャンプ」のイメージが強いですが、きちんと施工すれば家の中でも使うことができます。
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薪ストーブの種類と特徴


薪ストーブの起源は、14世紀後半にフランスで誕生したと言われています。 その後に欧米を中心に広まり、今ではアメリカやヨーロッパでは暖房器具として当たり前に使用されており、高い普及率を誇ります。 そのため薪ストーブのメーカーも欧米が主流となっており、日本製品はほとんどありません。 「なるべく日本製がいい」と考える人もいるかもしれませんが、薪ストーブは電化製品ではないため、故障の心配はしなくても大丈夫。 むしろ多く普及している欧米メーカーだからこそ、使い勝手の良さが追及されており、最先端の薪ストーブも手に入れられます。
薪ストーブの種類
薪ストーブは主に輻射式・対流式の二つの暖房方式に分けられます。 輻射式は薪を燃やすことで薪ストーブ全体を暖め、その熱を周囲に放出します。 暖まるのが早いこと、お湯を沸かしたり調理にも利用できるのが特徴ですが、周りは温度が高くなるため小さいお子さんやペットが触って火傷しないよう注意が必要。 対して対流式は、薪を燃やす燃焼炉のまわりに空気の層を作り、その中で暖められた空気を放出します。 輻射式に比べると暖まるのに時間がかかるというデメリットがありますが、暖かさが持続しやすく、触ってしまってもすぐに離れれば大丈夫。 どんな使い方をしたいのかや、家族の年齢などを考慮し、自分たちに合った薪ストーブを選びましょう。 最近では輻射式・対流式どちらの機能も併せ持つ製品も多いので、迷ったらプロに相談してみてくださいね。
薪ストーブの素材
薪ストーブは主にステンレス・鋳物・鋼板で作られます。 室内で使用する薪ストーブの多くは鋳物製で、暖まると遠赤外線を発するため蓄熱性が高く、様々なデザインがあるのが特徴です。 鋼板製の薪ストーブはシンプルな設計のものが多く、鉄板を置いて調理に利用するのにも向いています。 ステンレス製はやや価格が高く、鉄製に比べると暖まるのに時間がかかると言われていますが、メンテンナンスのしやすさやが特徴。 部屋の広さやどんな使い方をしたいのかによって、素材にも注目して選ぶといいですよ。
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注文住宅で薪ストーブを設置する際の注意点


まず、薪ストーブを購入・設置する際には必ず専門店で行いましょう。 薪ストーブの種類や置く位置によっては、床や壁に不燃焼材が必要になるため、家を新築する際に設計しておくとスムーズです。 注文住宅で建てる際は、あとから予算オーバーにならないよう、あらかじめ費用を資金計画に入れておきましょう。 薪ストーブを得意としており、たくさんの施工事例がある建築会社もあるので、こだわりたい人にはおすすめです。 また、薪ストーブを使用すると必ず煙が出るため、近隣とのトラブルにも気を付けなければなりません。 実際に知り合いで、近隣からのクレームでトラブルに発展してしまい、使いたいけど使えないなんて人もいます。 トラブルを防ぐためにも、住宅密集地では煙の流れも考慮し、間取りのプランニングをしましょう。 薪の乾燥が足りないと不完全燃焼を起こしたり、悪臭のある有害な煙を出してしまうこともあるため、雨に濡れない薪の保管スペースの確保も忘れずに。 薪ストーブのある暮らしを楽しめるよう、事前の準備をしっかりと行いましょう。
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注文住宅におすすめの薪ストーブ12選


薪ストーブはメーカーにより様々なデザインや特徴があり、値段も幅広いです。 また薪ストーブの種類によって暖められる広さや、連続燃焼時間なども様々。 どんな使い方をしたいのか、どんなデザインが自分たちの家に合っているので選ぶことが大切です。
フェデラルコンベクションヒーター(ダッチウエスト)


アメリカのダッチウエスト社が手掛けるフェデラルコンベクションヒーターは、世界で初めて触媒を搭載した薪ストーブです。 薪ストーブによる排ガス規制が厳しいアメリカで、クリーンな排ガスの小型鋳鉄のストーブが発売されたときは爆発的なヒットを記録。 熱の放射は輻射・対流式を採用しており、今なお多くの人から愛される、人気モデルです。 最もサイズの小さい「スモール FA225」でも最大暖房面積は126㎡なので、日本の住宅なら十分に部屋全体を暖めてくれます。
S33(ネスタ―マーティン)


シンプルなデザインで、どんな家にも馴染むネスタ―マーティンのS33は、ヨーロッパでは主流な薪ストーブです。 鋳物で作られた薪ストーブらしいデザインと、料理もできる機能性の高さが人気。 扉が大きく炎が見やすいため、初心者でも扱いやすいのも特徴です。 どんな空間にも馴染みやすいデザインなので、北欧風のほか、ホテルライクやカフェ風の家づくりにもぴったり。
アンコール(バーモントキャスティング)


薪ストーブらしいクラシックな外観が特徴のアンコールは、見た目の美しさと性能のバランスの良さで、長年愛される定番モデル。 大きなドアから見える炎のゆらめきは、心地よい空間を演出してくれます。 広い天板は調理にも利用でき、初心者でも扱いやすい火力の自動温度調節など、機能性で選ぶ人も多いです。 アンティークなレッドカラーがあるのもいいですね。
ワムクラシック4(ワム)


ワムのクラシック4はオーブン付きの薪ストーブで、縦型のシンプルなデザインが特徴。 部屋を暖めながら料理も楽しめるなんて、キャンパーにとってはたまらないですよね。 また、自動で燃焼コントロールをするオート機能もあるので、初心者でも扱いやすいのも人気の理由。 薪を置くスペースのあるウッドセレクションタイプは、インテリアとしてもおしゃれです。
アイアンドッグ№4(ブルナー)


パーツ全てドイツの自社工場で作られるアイアンドッグは、丸みを帯びたフォルムと、抜群の耐久性の高さが特徴。 トップの天板は十分な広さがあるので、いろいろな料理に挑戦できますね。 №4はアイアンドッグシリーズの中でも特に高出力で、寒冷地でも使用できる人気モデル。 また日本向けに開発された№7もあるので、気になる人はチェックしてみてください。
ヘリテイジ(ハースストーン)


ヘリテイジはアンティーク感の強い、ソープストーンの神秘的なカラーが特徴。 天然のソープストーンは色合いや模様はひとつひとつ異なるため、自分のお気に入りを探すのも楽しみのひとつです。 また鋳鉄製に比べ、薪ストーブの周りが熱くなりすぎず、一定の暖かさを保てるのもソープストーンならでは。 薪ストーブらしいデザインと独特の色合いがとてもおしゃれで、海外の雰囲気が好きな人にはぴったりです。
コンツーラC51ヤンソン(コンツーラ)


スクエア型の小型鋳物製であるコンツーラC51ヤンソンは、どんなテイストの家にも馴染みやすいデザインが人気。 角に丸みがあるので、やわらかい雰囲気の家づくりにもぴったり。 小型ながらも最大で約28帖の暖房能力があるので、十分に暖かく過ごせます。 フラットな天板や、広い炉内は料理を楽しむのにも向いています。
コンツーラC620Gブラギ(コンツーラ)


コンツーラ C620G ブラギは薪ストーブの定番の形とは違い、スタイリッシュで都会的なデザインが特徴。 薪ストーブは北欧デザインやアンティーク調、アメリカンデザインなどによく馴染みますが、コンツーラC620Gブラギならホテルライクな家にもしっかり馴染みます。 炉内には30㎏のパワーストーンを有しており、パワーストーンに蓄熱することで、長時間の暖かさを実現。 日本で人気の高い高気密・高断熱の家との相性もばっちりですよ。
ドブレ640WD(ドブレ)


ドブレは薪ストーブらしい存在感のあるデザインと、最新技術を搭載した性能の高さが魅力。 広い天板の上では、煮込み料理なども楽しめそうですね。 大きなガラス窓からは炎のゆらめきもじっくりと眺められ、 重厚感のある鋳物との相性もばっちり。 ドブレならではの高い燃焼効率はベルギーの環境省にも認められており、環境にも優しい薪ストーブです。
エクスプローラーⅠ(クアドロファイア)


クアドラファイアのエクスプローラーⅠは、コンパクトながらも高い燃焼率を誇り、暖房能力に優れています。 鋳鉄・鋼板・耐火レンガの三重構造で、効率良く燃焼してくれるのが特徴。 窓や天板も広く、初心者でも使いやすいのもいいですね。 部屋の雰囲気に合わせ、ブラックとブラウンの二色から選択できます。
バルカンAD-2800(ホンマ製作所)


バルカン AD-2800は日本製の薪ストーブで、シンプルで使いやすく、日本の住宅に馴染みやすいデザインが特徴です。 大きなパノラマウィンドウからは炎が見やすく、薪ストーブらしさを楽しめるのもいいですね。 小型ながら25~30坪の暖房能力があるため、LDK全体を暖めてくれます。
F500(ヨツール)


クラシカルなデザインと使いやすさ、炎の美しさで長年愛されるヨツールのF500。 北欧の雰囲気が好きな人から多く選ばれており、ヨツール製品の中でも人気ナンバーワンの王道薪ストーブです。 大きなアーチの窓からはクリーンバーンの炎を眺めることができ、空気調整レバー1本で簡単に操作も可能。 ブラック・ブルーブラック・アイボリーの3色から選べるのも嬉しいですね。
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デザイン・実用性を比較して薪ストーブを選ぼう


薪ストーブは毎年様々な商品が発売されており、モデルチェンジやリニューアルも多いです。 薪ストーブならではの雰囲気とデザインが魅力的ですが、実用性もとても大切。 燃焼効率などの機能性は年々向上しているので、見た目だけでなく機能面でもしっかりと比較しましょう。 また、せっかく注文住宅で家を建てるなら、薪ストーブも含めた家全体のコーディネートをしてもらってくださいね。 薪ストーブと家づくり、それぞれのプロに相談しながら、素敵なおうちを建てましょう!
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