注文住宅=お金がかかるというイメージがありますが、2,000万円の建築費でも十分に素敵なおうちが建てられます。
注文住宅は間取りやデザインを自由に設計できるため、工夫次第で、費用を抑えつつ理想の家づくりも夢ではありません。
2,000万円では豪邸は難しくても、子育て世代に人気の3LDKや4LDKなど、比較的広さのあるおうちは可能です。
ここでは、2,000万円で建てられるおうちの、間取りと費用の実例をご紹介。
どれもコスパ良く建てるための工夫が盛りだくさんなので、ぜひ参考にしてくださいね。

大手ハウスメーカーに4年 / 年間1,000棟を手掛けるビルダーに8年
注文住宅業界に12年間勤めていた知識と経験を活かし、家づくりのノウハウを発信しています✨
家づくりのお金、間取り、インテリアなど
「かゆいところに手が届く…!」そんなお役立ち情報をお届けします!
\ あなたに合わせたオリジナルの間取り・資金計画書を無料で作成してもらえるサービスのご紹介 /
- 全てネットで完結
- オリジナルの”家づくり計画書”がもらえる
- 複数の建築会社へ一括依頼ができる
- 大手ハウスメーカから地元工務店まで全国約980社から幅広く選べる
タウンライフ家づくりはたった3分で、複数の建築会社から間取り・資金計画・土地情報が完全無料でもらえるサービス。
わざわざ展示場へ出向かう必要がないので、効率よく情報収集したい人に特におすすめです!


2,000万円の注文住宅はどんな家?


注文住宅は間取りやデザインの希望を、フルオーダーできるのが魅力。
2020年度のフラット35利用者調査によると、注文住宅の費用の相場は3,534万円となっており、2,000万円だと平均より費用を抑えて建てることになります。
では、2,000万円の注文住宅はどんな家になるのでしょうか。
凹凸の少ないシンプルな間取り
家の間取りが複雑で、凹凸が多いほど費用は高くなります。
そのため2,000万円の予算で注文住宅を建てるなら、凹凸の少ないシンプルな間取りがベスト。
部屋の数や収納にもよりますが、なるべく間仕切りとなる壁や建具をなくすと費用を抑えられます。
シンプルな外観でも、屋根の形や外壁の素材によっては十分におしゃれで、注文住宅らしいおうちになりますよ。
こだわりは一点主義
せっかくのマイホームなので、こだわった家づくりをしたいですよね。
しかし予算内に収めるためには、あれもこれもと全ての要望を詰め込むことは出来ません。
例えばLDKのデザインにこだわりたい、吹抜が欲しい、塗り壁にしたい、無垢のフローリングにしたい、床暖房が欲しいなど、特にこだわりたい部分への一点主義がベター。
こだわりたい部分以外のデザインをシンプルにすれば、広い間取りの家づくりも可能です。
コスパのいいデザイン
家づくりに必要な建材や設備はたくさんの種類があり、グレードのいいものを見るとキリがありません。
2,000万円で建てるためには、コスパも考えて建材や設備を選ばなければならないため、標準仕様を中心に選ぶ必要があります。
特注品や造作はオリジナリティがあっていいですが、既製品よりも費用がかかるので、既製品をうまく活用しましょう。
もちろん造作に費用を充てるだけの余裕があれば、造作も取り入れるとぐんとおしゃれになりますよ。
2,000万円の間取りと費用の実例


2,000万円の予算で注文住宅を建てたい人のために、間取りと費用の実例をご紹介します。
どれも自分たちのライフスタイルに合わせて間取りやデザインにこだわりつつ、コストを抑える工夫が様々。
大手ハウスメーカーや、デザイン性の高さで有名な工務店など、人気の建築会社の実例も。
ぜひ家づくりの参考にしてください。
【1,490万円~/29.05坪】一条工務店の高気密・高断熱の家


高気密・高断熱でおなじみの一条工務店から、コスパに優れた新シリーズ「HUGme」が登場。
100通りのプランから好み合ったものを選択でき、費用は1,490万円~と高コスパを実現しています。
高コスパだからといって性能のスペックが落ちるわけではなく、外壁はタイル貼り、樹脂サッシやEPS断熱材など、高気密・高断熱の家づくりは変わりません。
費用を抑えながらも、性能にもこだわって快適な暮らしを叶えたい、という人におすすめです。
【1,800万円~/32.56坪】人気の間取りを詰め込んだ3LDK


お子さんのお昼寝や遊び場にぴったりなタタミコーナー、広々としたウォークインクローゼット、在宅ワークや趣味に使えるDENコーナーなど、人気の間取りが大集合。
設備は既製品を採用することで費用を抑えつつ、吹付断熱や樹脂サッシ、断熱玄関ドアなど、家の性能にこだわった家づくりが叶えられます。
内装のデザインも全体の色合いを決めるだけで、細かい部分はパッケージ化することで余分な費用をカットしています。
建売とは違い、外観デザインも決められるので、外観にもこだわりたい人におすすめです。
【2,100万円/36.0坪】変化するフレキシブルハウス




住宅密集地に建つこちらのおうちは、シンプルな間取りながらも、子どもの成長に合わせて変化するフレキシブルな設計。
子ども部屋の間仕切り壁をなくすことで、初期費用も抑えられます。
また家事動線を回遊ではなく直線にすることで、限られたスペースでもストレスなく行き来できるよう工夫も◎
過度に装飾するのではなく、日々の暮らしやすさを重視した、コスパも考慮された間取りです。
【2,200万円/33.0坪】和モダンな落ち着きのある住空間




広い玄関、趣味スペース、吹抜、アイランドキッチンなど注文住宅らしい人気の間取りを詰め込みつつ、2,200万円という高コスパを実現。
木調のデザインのなかに、ブラックやグレーのアクセントを入れることで、落ち着いた住空間を演出しています。
やわらかな雰囲気のある、塗り壁の外観もすてきですね。
水回りを2階に集め、1階はLDKを中心に広々とした空間にしているのも、ぜひ参考にしたい間取りです。
【2,070万円/34.5坪】子育てに合わせた4LDKの住まい




水回りを一カ所にまとめ、LDKからぐるっと回遊できる動線と、広々とした4LDKの間取りが魅力的。
バルコニーを設けず、室内に物干スペースを作ることで、天気や時間を気にせずに家事をこなせます。
1階の洋室は客間としても、お子さんが小さいうちは遊び場としても使えそうです。
キッチンからLDK全体を見渡せる、子育て世代にぴったりな間取りは参考にしたいですね。
【2,026万円/34.6坪】テラスのあるLDK中心の家




リビング階段のあるLDKを中心に、家族がコミュニケーションを取りやすい、子育て世代におすすめの間取りです。
外観はシンプルにして、暮らしやすさや使い勝手の良さにこだわっているのがいいですね。
日当たりがよく、道路からは見えづらくプライバシーにも配慮したテラスは、ちょっとした遊び場にも◎
階段下のスペースも無駄なく使っており、収納不足解消にも役立っています。
【2,000万円/35.9坪】木のぬくもりを感じるナチュラルな暮らし




木のぬくもりをたっぷりと感じられる、ナチュラルテイストが好きな人にぴったりのデザインです。
2,000万円というローコストながら、広いLDKや充実した収納、インテリアに馴染む造作家具など魅力が詰まっていますね。
格子組みをデザインした天井は、まるで自然の中に建つログハウスのよう。
趣味も楽しめるシアタールームを兼ねた寝室も、注文住宅でしかできない間取りで、思わず真似したくなります。
【2,000万円/39.2坪】4人家族が暮らすリゾートライクな家




白い外壁に木目のアクセントが目を引く、リゾートライクな外観がすてきなおうちです。
玄関ホールの吹抜が広々としていて、開放感がありリゾートらしさを演出していますね。
日々の暮らしやすさはもちろんのこと、空間の広がりや、部屋の明るさまで考えられた設計は参考になります。
2,000万円に抑えつつも、落ち着きがありながら高級感も感じられるデザインです。
【2,000万円/23.2坪】狭小地を活かしたカフェ風の家




21.4坪という狭小地でも、空間を最大限生かしたプランが魅力的。
無垢材は原価が高く建築費もかかりますが、たっぷりと使った自然派ハウスが2,000万円というから驚きです。
狭小地は隣との間隔も狭いため、LDKを2階に配置することで、広さや明るさの問題をカバー。
さらに勾配天井と天窓を組み合わせることで、明るく開放的な空間に。
造作の室内窓やアクセントクロスなど、女性が羨むカフェ風のデザインのヒントが詰まっています。
【2,000~2,500万円/30.8坪】インナーガレージのある豊かな暮らし




白い塗り壁×木の組み合わせの外観が、高見えしておしゃれ。
無垢の床にスケルトン階段、造作洗面、勾配天井、ウッドデッキなど人気の間取りを詰め込んだデザインですね。
ナチュラルな雰囲気のなかにアイアンを組み合わせることで、統一感がありまとまったコーディネートになっています。
20帖のLDKでも広く感じられる工夫は、ぜひ真似したいですね。
【1,900万円/36.0坪】休日を楽しむ中庭のある暮らし




モスグリーンの外観が目を引くこちらのおうちは、ウッドデッキの中庭のある、家族や友人が楽しめる間取り。
外からの視線をシャットアウトしているため、周囲を気にせずに過ごせます。
中庭は洗濯物を干すスペースとしても活躍しそう。階段下のワークスペースも参考にしたいですね。
外観と合わせて、キッチンの背面にモスグリーンのクロスを採用しているのも、統一感があっておしゃれです。
【2,100万円/50.9坪】光や風を取り込むテラスのある家




間取りはシンプルながら、デザインを組み合わせてまるで別荘地のような、高級感のある家になっています。
LDKとテラスに段差がなく、天井の素材を統一することで、広々とした空間を演出。
室内を明るく照らしてくれる、大きな吹抜と勾配天井の工夫もいいですね。
落ち着きがあり、タイムレスに過ごせる雰囲気づくりはぜひ参考にしたいです。
【2,080万円/28.5坪】ライフスタイルに合わせたコミコミプラン


80のプランの中からベースを選択できるマインプラスデザインは、付帯工事やカーテン・照明器具などの価格も含めたコミコミプラン。
無駄のないシンプルな間取りながら、ファミリークローゼットやウォークインクローゼットといった大容量の収納も。
BOX型の外観でも、素材や色合いの使い方次第で、うんとおしゃれになりますよ。
間取りのアレンジも可能なセミオーダー式なので、費用を抑えながらも、ライフスタイルに合った間取りで家づくりが叶えられます。
【2,000万円台/30.05坪】家事ラクを叶える3LDKの住まい


ぐるっと回遊できる家事動線を意識したこちらの間取りは、子育て世代にぴったりの3LDK。
セミオーダーの注文住宅ながら、スケルトン階段や吹抜があるのは嬉しいですね。
キッチンは三種類のメーカーから選択でき、トイレも標準でタンクレスなのもポイント。
注文住宅は細部まで決めなければならないため大変ですが、セミオーダーは打ち合わせの手間を省くだけなく、デザインの失敗もないのでおすすめですよ。
【2,000万円/32.06坪】スキップフロアのある北欧スタイル




スキップフロアのある広々LDKと、趣味やアウトドアスペースとして使える土間が魅力的。
凹凸の少ない設計はコストカットにつながるので、参考にしたいですね。
収納も充実しており、汎用性の高い土間のおかげで、室内干しスペースにも困りませんね。
セミオーダー式でコスパに優れながらも、内装デザインを自分好みにカスタマイズできるため、こだわった家づくりも叶えられます。
2,000万円で建てる際の注意点


セミオーダーの注文住宅は費用が分かりやすいですが、フルオーダーで建てる際は予算オーバーに気を付けなくてはなりません。
注文住宅は自由にデザインできるのが魅力ですが、いい素材を使ったり、設備のグレードが上がれば費用も比例して上がります・・・
そのため、契約前に「どんな家にしたいのか」「こだわりたい部分はどこか」をしっかりと明確にしておき、予算に組み込んでおく必要があります。
予算取りが出来ていないと、いざ内装の打ち合わせを始めても、お金がないからなにも出来ない・・・なんてことも。
また、ここ数年で建築にかかる費用はかなり上がっており、特にウッドショックの前と後では坪単価で4万~6万ほど値上がりしています。
30坪の家なら、120万~180万にもなるんです・・・
そのため、必ず詳細な見積もりを作ってもらい、諸費用なども含めた総予算での資金計画を立てましょう。




まとめ


注文住宅を2,000万円で建てるには、デザインや間取りの希望を取り入れつつ、無駄を省いたシンプルな設計が必要です。
2,000万円の予算があれば建築会社の選択肢もたくさんありますし、おしゃれな家づくりも可能。
どこもかしこも装飾するのではなく、シンプルな中に良いものを採用する、素材にこだわるなど、予算も意識してデザインを考えていきましょう。
別の記事では注文住宅でのコストダウンの技も紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

