注文住宅で後悔しないためには?失敗談から学ぶ、プロのアドバイス30選

注文住宅は自由な間取り・自由なデザインが魅力です。

初めての家づくりであれば分からないことだらけで、打合せもきっと大変なはず。

こだわり抜いて建てたはずなのに、いざ住み始めてから「もっとこうすれば良かった」と後悔する声は以外にも多く、それだけ注文住宅は難しいということなんです。

ここでは、よくある失敗例と、どう解決すべきかのアドバイスをご紹介。

ぜひこれからの家づくりに役立てください。

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目次

よくある失敗例30選

家づくりでの失敗例は大きく分けて、間取りでの失敗、デザインでの失敗、予算での失敗があります。

図面上では気にならなかったことでも、いざ住んでみると使い勝手が悪かったり、不便さを感じて後悔してしまうことも。

注文住宅は完成するまで分からない部分も多く、どうしてもイメージで決めていかなければない部分もあります。

特に間取りは打ち合わせの早い段階で決めなければならないため、後から「もっとこうしたい」と思っても時すでに遅し・・・

せっかくの注文住宅で後悔が残らないよう、ひとつひとつ丁寧に決めていくことが大切です。

玄関ホールの広さ

玄関は家の顔とも言える場所ですが、デザインや広さにあまりこだわらないという人が多いです。

「LDKを広くしたい!」と一点集中しがちで、そのぶん玄関ホールを削りたいという要望は多々。

しかしLDKを広くしたいからといって玄関ホールを狭くしてしまうと、圧迫感が感じられ、注文住宅ならではの広々とした間取りが損なわれてしまう可能性も。

・家が完成してからホールの狭さに驚いた
・玄関が狭いうえに暗くて、理想のイメージとは違った
・せっかくの注文住宅なのに賃貸やビジネスホテルのような窮屈さがある

このような失敗談が多く、図面上の広さをだいたいでイメージしていても、実際には壁の厚みや天井があることで予想以上に狭く感じてしまいがちなので注意しましょう

玄関ホールの広さをできないのであれば、解放感を演出するような工夫をするといいですよ。

例えば窓を取り付ける、LDKとの間に室内窓を作る、玄関ドアを採光タイプにするなど、光を取り入れる方法がおすすめ。

正面におしゃれな壁付けの照明を取り付けたり、アクセントクロスやタイルを使って、視線を奥に集めるのも◎

トイレの位置

トイレはプライベートな空間であり、一息つける場所でもあります。

そのため人の気配を感じにくく、来客時でも気にせず使用できる場所に配置するのがベストです。

また部屋を広くしたいがためにトイレを小さくする人が多いですが、何事もやりすぎは禁物。

階段下にトイレを配置する場合は、天井が下がることで圧迫感を感じやすいため、必ず展開図などで高さを確認しましょう。

・トイレが玄関近くにあるため、来客時に使いづらい
・リビングから近いため、音が気になり落ち着かない
・階段下にトイレを作ったら想像以上に狭い

このような失敗談が多く、多くの時間を過ごすリビングと近すぎても、遠すぎてもそれぞれメリットデメリットがあります。

また水の音は階下に響くので、二階のトイレの位置にも気を付けましょう。

トイレの位置については、例えば今の暮らしで不便を感じていなければ、同じような配置にすると失敗は少ないです。

階段に被り天井が下がる場合は、それに合わせてドアの高さも考慮しなければなりません。

ハイドアなら、開き戸はOKでも引き戸はNGということもあるので、全体のバランスも見てくださいね。

洗面所への出入り口

洗面所や脱衣所は家族全員が使用する場所であり、朝は準備のため混雑します。

出入り口が一カ所しかない、廊下の先にあるなど、人の出入りが重なるとぶつかって不便に感じてしまうことも。

・朝は洗面所が混雑するし出入りが窮屈
・扉を二ヵ所にしたら行き来しやすかったなと後悔している
・トイレ後の手洗いも兼ねているので朝は取り合いになる

このような失敗談があり、特に家族が多い家庭では、人の流れにも注目して間取りを決めましょう。

最近ではLDKを中心に、家中をぐるっと回遊できる間取りが人気です。

洗面所への出入り口は二カ所設け、入る人・出る人それぞれの流れを意識しましょう。

トイレの手洗いと洗面を兼ねている場合や家族が多い場合は、広さや予算に余裕があれば、間口は1200以上・ツーボウルにすると窮屈さを感じないですよ。

お風呂の位置

お風呂は一日の疲れを取るためにも、ゆっくりと落ち着ける空間にしたいですよね。

家が立ち並ぶ住宅街では、人の行き来や、隣の家とのバランスも考えてお風呂の位置を決めなければなりません。

・隣の家は敷地が広く、うちのお風呂の横を通って玄関に行くので気になる
・勝手口の先に隣家のお風呂があるので気をつかう

このような失敗談が多く、お風呂や脱衣所に窓を設ける場合は、外からの視線にも注意して間取りを考えましょう。

昔に比べ、今は換気システムだけでも換気は充分です。

お風呂や脱衣所に窓がないおうちも多いので、人の気配が気になるのであれば窓を付けないのも選択肢のひとつ。

隣が古いおうちだと、お風呂の換気扇の音がうるさい場合もあります…音に敏感な人は、そのあたりも注意するといいですよ。

収納の場所やサイズ

注文住宅の間取りで悩むことが多いのが、収納の問題です。

闇雲に収納を作るのではなく、どこに何をしまいたいのか、イメージしておかないと後悔することになるかもしれません。

・細かい収納をやめて納戸を作ったが、運ぶのが面倒で使いづらい
・布団をしまう押入を作ったが容量が足りなかった
・収納をたくさん作ったのはいいが、扉が多く家具を置くスペースに困っている

このような失敗談の他にも、最近は家族の衣類をまとめて収納するファミリークローゼットが人気ですが、広さに悩むという声も多いです。

収納計画は、まずは季節に関連する家具や寝具などの大きいものから位置を決めましょう。

その次に多いのが、衣類関係。次いで食料や洗剤などのストック置き場です。

日常で使う家電やお子さんのおもちゃなどの収納は、取り出しやすく分かりやすい場所にするといいですよ。

収納場所を決めておくと「あれどこ?」と聞かれることもなくなるのでおすすめです。

玄関の収納

靴などをたくさん収納できるシューズクロークが人気ですが、間取りによっては使いづらさを感じてしまうことも。

何を収納したいのか、どれくらいの容量が必要なのか、目隠しが必要かどうかなど、自分たちの暮らしに合った収納を考えましょう。

・ゴルフバッグを置けるスペースが欲しかった
・ごちゃごちゃしていて、来客時に見られるのが嫌
・SCLを作ったはいいが匂いがこもるので、窓を付ければ良かった

このような失敗談があり、特に片付いていないところを見られるのが嫌だという声が多いです。

家族が増えれば靴が増えますし、アウトドアな趣味が増えれば収納したいものも増えます。

シューズクロークは、収納量やレイアウトを調整できるよう、可動棚を設置するのがおすすめ。

また予算を抑えるために建具をなくしオープンにする人が多いですが、デメリットも考慮したうえで決めてくださいね。

小屋裏収納

小屋裏収納はデッドスペースを有効活用できるため人気ですが、用途やデザインを間違えると、使い勝手が悪く後悔してしまうことも。

なぜ小屋裏収納を作るのか、きちんと理由を明確にし、相談しながら決めるのがベストです。

・子供の遊び場にと広い小屋裏にしたが、夏は暑く冬は寒すぎて使えない
・ハシゴで登るタイプにしたところ、上り下りが大変で結局使っていない

このような失敗談があり、どちらもデメリットも知ったうえで間取りを決めていれば、防げた失敗です。

小屋裏収納への出入りは、なるべく固定階段がおすすめ。

階段がないぶんスペースの有効活用ができますが、荷物を持ってはしごを上り下りするのは想像以上に大変です。

また、屋根に近い分、夏は暑く冬は寒くなりがち。収納以外の使い方も考えているのなら、エアコンがあると安心ですね。

バルコニーの広さ

バルコニーは洗濯物を干したり、アウトドアスペースにしたり使い方は様々。

しかしバルコニーの壁は外壁材で厚みがあるため、思っていたよりも狭かったという失敗例が多いです。

また屋根の有無によっても使い勝手が変わるので、どんな使い方がしたいのかイメージすることが大切です。

・思っていたよりも奥行きがせまく、布団を干すのが大変
・ベランダがすぐに汚れて掃除が大変なので屋根を付ければ良かった

このような失敗談があるので、バルコニーを作る際は使い勝手にも注意しましょう。

布団を干したい場合は、干したい布団の数に合わせて幅も決めましょう。

今はバルコニーの手すりにかけて干すのではなく、物干し金物を取り付け、物干し竿を通して使うのが主流です。

物干し金物はバルコニーでなくてもいいので、布団や洗濯物を干したいというだけであれば、バルコニーをなくすのも一つの手段ですよ。

スケルトン階段

スケルトン階段はすっきりとしたデザインで、階段下のスペースも有効活用できるため大人気。

しかし下から見上げられることや、小さいお子さんやペットには危険が多いなど、デメリットも理解しておくと「こんなはずじゃなかった」という失敗を防ぐことができます。

・ダイニングからリビングの方へ階段を上がるため、後ろからの視線が気になる
・階段下にワークスペースを作ったが使っていない
・固定階段に比べて揺れるので子供が怖がる

このような失敗談があり、特に階段の揺れについては、怖いと感じる人もいるそうです。

階段は埃が溜まりやすく、スケルトン階段だと埃が下に落ちるというデメリットも。

揺れについては、普通に上り下りするには気にならないと思います。しかし、男性で勢いよく階段を降りる人っていますよね・・・

周りが吹抜なのか、サイドに壁があるかどうかでも怖さは違うと思うので、プロに相談しながら間取りを決めましょう。

リビング階段

階段の位置は間取りを決めるうえで、とても重要です。

リビング階段は家族が顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションを取りやすいという点から子育て世代から人気。

しかしリビング内でも場所を間違えると、居心地の悪さを感じてしまうことも。

・テレビの後ろに階段があるので、二階までテレビ音が聞こえる
・階段を下りてすぐリビングなので来客があると気が抜けない

このような失敗談があり、つながりのある間取りだからこそのデメリットも。

リビング階段にはメリットもありますし、もちろんデメリットもあります。

視線や音が気にならないよう、全体の間取りのバランスを見て、階段の位置を決めるといいですよ。

来客が多い家庭では、他の人がリラックスして過ごせるよう配慮が必要です。

部屋の数や広さ

部屋の数は、足りなくなってしまってはどうしようもありません。

そのためコンパクトでも部屋の数を多くしたいという要望が多いですが、家具の配置なども考えて間取りを決めなければなりません。

・子供たちの部屋がせまく、家具や物で溢れ掃除がしにくい
・夫婦で起きる時間が違うため寝室を分けておけばよかった

このような失敗談がありますが、スペースも問題や、生活習慣の違いにも目を向けておくと、失敗も防げたはずです。

広さが確保できないのであれば、スペースを有効活用できるような間取りを考えましょう。

家具の配置も図面に書き込んでおくと、イメージしやすくていいですよ。

夫婦の寝室は、例えば同じ空間に仕切りを入れるなど、個々のスペースを確保しながらもつながりのある間取りにするのもいいですね。

寝室・子供室の窓

寝室や子供室などの居室は、ある程度の採光が必要と建築基準法で定められています。

しかし窓を大きくしすぎたり、足りなかったりすると不便さを感じてしまうことも。


・ベッドやドレッサーを置くと窓にかぶってしまう
・窓が一つだけなので、もう少し換気しやすいよう窓を付ければよかった

このような失敗談がありますが、家具の配置や換気についても考慮したうえで、間取りを考えると失敗がなくなりますよ。

間取りを考える際、ベッドなどの大型家具は、一般的なサイズを考慮して配置できるよう考えます。

図面に家具も配置してもらうと、窓やドアの位置とも比較できるので、ぜひやってもらいましょう。

現在の家具を持ち込みする場合は、サイズを伝えておくと間違いなし。

換気の窓やドアの位置

キッチンや玄関などは匂いがこもりやすいため、換気できるよう窓を付けたいという人は多いです。

しかし換気のため風の通りまで考えず、失敗してしまったという例もあるので、窓の位置やサイズには注意しましょう。

・ペットのサークルが風上にあるので窓を開けると匂いが気になる
・換気したい部屋のドアは、開けっ放しにできる引戸にすればよかった
・換気のための窓が大きく防犯面が心配

このような失敗談があり、特にペットのいる家庭では換気への関心が高いです。

換気のための窓であれば、人が侵入できないサイズの窓でも充分です。

換気システムだけでも十分に間に合うので、昔のように窓を開けっぱなしにしておくというのは、防犯面でもあまりおすすめはしません。

風がすーっと通り抜けるような換気計画にすると、効率もいいですよ。

コンセントの位置

失敗談として多いのが、コンセントが足りなかった、欲しい位置になかったなど、コンセントに関する後悔です。

キッチン周りは家電を多く使うためコンセントを充実させる人が多いですが、他にも掃除機・扇風機・空気清浄機・加湿器・ゲームなどコンセントを使用する電子機器は様々。

コンセントは常設家電とそれ以外に必要な数を、少し多めに付けるくらいのほうがいいでしょう。

・キッチン周りにコンセントが足りず抜き差しが面倒
・欲しいところにコンセントがなく延長コードを使用することになってしまった

このような失敗談に気を付けながら、プロと相談しながら打ち合わせを進めましょう。

注文住宅の失敗談として、必ずといっていいほど出てくるのがコンセント問題です。

家を新築すると、様々な家電が欲しくなってしまうもの・・・

今ある家電よりも増えることを想定して、コンセントを充実させるといいですよ。

照明スイッチの位置

照明のスイッチの位置も、後悔しているポイントとしてよくあがります。

特に玄関や二階の廊下などは、スイッチが近くにないと暗いなか探さなければならず不便に感じることも。

居室であれば部屋に入ってすぐ、収納であれば扉の近くに配置するのが一般的ですが、家具やカーテンで隠れてしまわないよう注意も必要です。

・玄関ホールのスイッチが奥まっていて不便
・LDKのスイッチが効き手と逆にあるので、荷物を持っていると押しづらい

家に帰ってからの流れをイメージすると、どこにスイッチが必要か分かるので、このような失敗も防げますよ。

打ち合わせを進める中で、ドアの位置を変更した、開き方向を変えた、などにより、スイッチの位置が不便になってしまうことも…

間取りで変更があれば、周辺にも目を向けて、不便さが残らないか確認するようにしましょう。

本来ならプロが気付くべき点ですが、自分でも気を付けておくと、失敗もなくなりますよ。

吹抜

吹抜は開放感があり空間が広く感じられる、上部から日光が入り部屋が明るくなる、といった点が魅力。

しかし一方で、冷暖房が効きにくい・音が響きやすいなどのデメリットも。

また窓を大きくしすぎると熱気や冷気が入りやすく、なかなか掃除もできないので汚れが目立ったりもします。

・冷暖房の効きが悪い、特に冬場は一階が寒い
・大きな窓にしたせいで、冬はいいが夏場はまぶしくて暑い
・日当たりが良すぎて家具やフローリングが日焼けしてしまう

このような失敗談に気を付けながら、暮らしやすさを損なわないようデメリットも考慮して間取りを考えましょう。

暖かい空気はどうしても上へいってしまうため、吹抜のあるおうちでは床暖房を採用していることも多いです。

室内の明るさが十分であれば、二階部分には窓を作らないのも、気密性・断熱性を上げるポイントになります。

床暖房

暖かい空気は上へあがってしまうため、床暖房があると冬を快適に過ごすことができます。

小さいお子さんがいる家庭でも人気ですが、床暖房の範囲や配線での失敗談も多々あるので注意しましょう。

・キッチンにも床暖房を付けたが全く使わず不要だった
・床暖房のスイッチを一つにしてしまい、使っていない場所の電気代がもったいない
・オール電化では床暖房を付けられないと思い込んでいた

床暖房は温水式と、電気式の二種類あり、初期費用は温水式の方が若干高め。

オール電化でももちろん床暖房は採用できるので、知らなかったというのはもったいないですね・・・

床暖房は、設置する場所ごとにスイッチを作ると、必要な部分だけ使えておすすめ。

床暖房の位置にラグを敷いても、暖かさが十分に伝わり、快適に過ごすことができますよ。

特にペットがいる家庭では、床暖房の快適さに病みつきになるペット続出です(笑)

全館空調

全館空調は家中を一定の温度に保ってくれる空調システム。

一年中快適に過ごすことができ、換気システムも備えているため、空気もきれいなのが魅力です。

しかしネックはやはり費用の面・・・

・電気代が高いし、固定資産税も高くなる
・使っていない部屋まで空調は必要ない

全館空調で気になるのは、やはり電気代ですよね。

特にここ数年は値上がりラッシュで、電気の基本料金も上がった影響で、このような意見がありました。

全館空調の電気代は、家の広さや間取りによっても変わります。

人から聞いた話だけを鵜呑みにして「だいたいこれくらいかな」と思っていると、思わぬ出費に驚くことも。

全館空調は初期費用も高いため、それよりも気密性・断熱性を上げ、快適さを追求するのもいいですよ。

キッチン・吊り戸の高さ

キッチンの天板の高さや、吊戸の高さ・奥行きなどは、人によって使いやすさが違います。

背の低い人や高い人、それぞれに合ったプランで選ぶ必要があり、取り付け位置にも注意しましょう。

・キッチンカウンターを自分に合わせて低くすればよかった
・吊戸の上の段は奥まで手が届かず、使いづらいので使っていない

このような失敗をしないためにも、毎日使う場所だからこそ、しっかりと検討しましょう。

キッチン天板の高さについては、身長ごとに推奨する高さがあるので、参考にするといいですよ。

一番失敗しないのは、ショールームで実際に体感すること。

もし今の住まいで不便を感じているのであれば、事前に伝えて、自分に合ったプランを提案してもらいましょう。

キッチンの色・デザイン

最近では対面式のキッチンや、ぐるっと回遊できるアイランドキッチンが人気です。

設備の中でも目立つものなので、デザインにこだわりたいという人が多いですが、見た目だけでなく掃除のしやすさなども考慮しなければなりません。

・キッチンの色を光沢のあるデザインにしたが、指紋が目立って毎日掃除するはめに
・無垢のキッチンに一目ぼれしたはいいけれど、雑に扱えず気疲れする

キッチンは毎日使うからこそ、このような失敗談を参考に、日々のメンテンナンス性にも注目しましょう。

キッチンは家づくりのなかでも、重要なポイントです。

同じメーカー・同じシリーズでも、天板の素材や扉の面材、レンジフードなど選べるものが多いだけに、迷ってしまいがち。

必ずショールームで現物を確認し、素材の質感なども確かめましょう。

造作家具

造作家具は作り付けの家具のことをいい、統一感のあるインテリアや、間取りにあったサイズで作れるのが魅力。

大工さんが手作業で作るため、既製品にはないデザインも可能です。

造作家具は注文住宅ならではですが、デメリットもしっかりと理解しておかないと、後悔することになるかもしれません。

・壁付けのため動かすことができず、テレビの位置を変えたくても変えられない
・ぶつけて欠けてしまったが買い替えられず、そのまま使っている
・似たような既製品を見つけ、価格も安かった

このような失敗談があることも考慮して、造作にするかどうか決めるといいですよ。

造作は作り手によって価格も変わるため、既製品よりも高額になりがち。

せっかく高いお金を出して作るので、メンテナンスや保証についても聞いておくと安心です。

最近では既製品でもおしゃれなものがたくさんあるので、まずは既製品で探してみるものいいですよ。

ネット接続

注文住宅で家を新築する際、引き渡しまでにネット工事も行わなければなりません。

最近では家中Wi-Fiというところもありますが、TVのケーブルやPCの有線接続など、電波や通信速度を重視したい場所をしっかり把握しておきましょう。

・2階にWi-Fiを設置しているが家のなかで繋がらない場所がある
・壁掛けテレビの映りがわるく、配線工事をやり直すはめになってしまった

このような失敗を経験しないためにも、しっかりとプロと相談しながら計画を進めていきましょう。

テレビやネットの工事は、建築会社が紹介してくれることもありますが、自分で料金等を比較して探すのがおすすめ。

最近では在宅ワークの人も多いので、快適に過ごせるような環境を整えておきましょう。

お子さんのタブレット学習も増えているので、ノートPCやタブレットの充電スペースも確保しておくといいですよ。

クロスの色や柄

クロス(壁紙)には様々な色や柄のものがあり、種類がとても豊富。

部屋の一面をアクセントとして色を変えたり、タイル柄やモルタル柄にしたり、上手に使えば内装のデザインがグッとおしゃれになります。

しかしなかなかイメージするのが難しいため、時には失敗してしまうことも。

・アクセントとして濃い色の壁紙を入れたら、目立ちすぎて落ち着かない
・トイレにボタニカル柄のクロスを選んだが、せまいスペースのため圧迫感がすごい
・寝室をダーク調にするのに憧れていたが、想像以上に暗く感じる

このような失敗をしないためにも、サンプルや施工事例を見て、イメージと相違ないかどうか確認しましょう。

クロスは貼る範囲が広ければ広いほど、素材感や色合いのミスマッチが起こりやすいです。

必ずサンプルで現物を確認し、可能なら3Dパースで部屋全体のイメージを掴んでおきましょう。

柄のあるクロスなら、柄の位置や方向も指定しておくと、失敗もなくなりますよ。

外壁材の種類・色

外壁材によって家のイメージは変わるため、外壁材選びはとても重要です。

実際の施工事例などを見て検討するかと思いますが、なかには「人と違うことをしたい」と思ったがゆえに、後悔することになった人も。

・周りが白や黒の家が多かったので、思い切って錆色のガルバにしたが、イメージと違った
・費用を抑えるため木調サイディングにしたがイマイチで、やはり本物の木にすればよかった
・サイディングの継ぎ目が気になる

このような失敗談を参考に、色合いや質感にも注目しながら、外壁材を決めましょう。

家の外観は素材や貼り分け方によって、様々な表情を見せてくれます。

迷ったら、まずは白or黒! そこから、少しづつ色合いを変えていくと、大きな失敗はなくなります。

一番参考になるのは実際に建っているおうちなので、同じ外壁材を使った物件を探してみるのもいいですよ。

床材の色・酒類

床材はフローリング、クッションフロア、タイルなど様々な種類があり、内装のイメージを作るのにとても重要です。

デザインを重視したいのも分かりますが、床はどうしても汚れてしまうもの。

掃除のしやすさやメンテナンス性も考えて、素材を選ぶようにしましょう。

・LDKの床を大理石調のタイルにして見た目は大満足、でも髪の毛や埃が気になる
・無垢のクローリングの隙間が気になり、汚れが溜まってストレスになる
・タイルの床が冷たい

このような失敗談は、素材の特徴やデメリットも知っていれば、防げたはずです・・・

床材や種類によってメリット・デメリットがあるので、双方を比較したうえで決めましょう。

特に無垢は、定期的なメンテナンスが必要で、傷やシミも出来やすいです。

モデルハウスなどは、毎日きちんと手入れがされていてきれいなので、実際に住んでいる人の意見を参考にするといいですよ。

予算オーバー

予算オーバーは本来あってはならないことです。

しかし打ち合わせを進めていくなかで、どうしても「もっとこうしたい」という意見が出てくるもの。

また契約段階での予算取りが甘いと、やりたいことが予算内では叶わない・・・ということも。

・建築費以外の部分をあまり深く考えておらず、予算オーバーしてしまった
・入念に資金計画を立てたつもりが、追加費用が重なり外構費を大幅に削るはめになった
・契約前にもっとやりたいことを明確にしておくべきだった

このような失敗談が多く、途中から予算を調整するために、少しづつ削っていく…ということも少なくありません。

予算オーバーをしないためには、やりたいことを決め、予算に組み込んで資金計画を立てることが大切です。

営業マンのなかには、契約を取るために見積もりを安く見せる人もいます…

造作やキッチン、床材などは追加費用がかかりがちなので、完成イメージをしっかり共有し、予算をとっておきましょう。

メンテナンス費

家づくりは完成したら終わりではありません。

建物には耐久性があり、定期的な点検やメンテナンス、時には修繕も必要となるため、その費用も用意しておく必要があります。

・予算内いっぱいで家を建てたため、ちょっと手直ししたいなと思ってもお金がない
・選んだ外壁材の耐久年数が10年~15年なので費用が心配
・白の塗り壁が数年で汚くなり、塗り替えたいが予算がない

このような失敗をしないためにも、メンテナンスの必要性や、概算の費用などを聞いておきましょう。

メンテナンスについては、推奨する年数が経過しても、何か起こるまで何もしないという人もいます…

安全に、しっかりと機能を果たすためにもメンテナンスは必要です。

家の寿命を縮めることにもつながるので、きちんと確認してくださいね。

植栽の枯れ・落ち葉

おしゃれな植栽を植えたり、日よけのために背の高い植栽を植える際は、日当たりや水やりの頻度など、手間にならないかどうかの確認も大切です。

冬に落葉する木であれば、枯れ葉が溜まって掃除が大変だという声もあるので注意しましょう。

・枯れ葉が隣のお庭に入ってしまい、勝手に掃除もできないし申し訳ない
・ガーデニングを楽しみにしていたけれど、雑草がすぐ生えて大変すぎる

枯れてしまっては伐採するのも大変なので、なるべく手入れのいらない、育てやすい植栽を選ぶといいですよ。

植物によっては、育ちすぎて敷地から飛び出てしまっているおうちもよく見かけます。

植栽などは外構工事の際に一緒に植えるのが一般的ですが、植物のことは、植物のプロに聞くのが間違いないです。

土のなかで根を伸ばし、びっしりと生い茂る植物もあるので注意しましょう。

カーポート

カーポートは雨の日でも濡れずに車から乗り降りでき、自転車やバイクも置けてとても便利。

しかし費用が高いことや、既製品ではデザインの種類があまり豊富ではない点も、考慮しておく必要があります。

・予算が足らずカーポートを後付けしたら、外観のイメージと合わなかった
・後からカーポートを付けると高額だったので初めから付ければ良かった

このような失敗を防ぐためには、外構費用も含めた資金計画を立て、しっかりと予算を確保しておくことが大切です。

後からカーポートを取り付ける場合、すでにコンクリートになっていますよね。

しっかりカーポートを固定するためにも、一度コンクリートを壊すため余分な費用がかかってしまいます…

自転車や三輪車の置き場なら、広めのSCLや、テラス屋根もおすすめですよ。

防犯対策

防犯対策は家の間取りやデザイン、外構を工夫することで効果を高めることができます。

しかし防犯を意識するあまり、普段の生活のしやすさを欠いてしまってはいけません。

・防犯のため極力窓をなくしたせいで、部屋が暗い
・オープン外構にしたため視線が気になる
・ランドリールームは日が当たるよう大きな窓にすればよかった

窓をなくしたり、小さくすれば確かに泥棒の進入路は減りますが、そのぶん外からの光が入ってこず閉塞的な空間になってしまいます。

このような失敗をしないためには、防犯面と暮らしやすさを両立できるような工夫が必要です。

防犯対策は、間取りや外構の工夫だけでなく、設備を整えることでも効果があります。

最も手軽なのは防犯サッシや防犯カメラ、お金はかかりますがホームセキュリティーは効果抜群。

もちろん防犯対策は必要ですが、何事もやりすぎには注意しましょう。

注文住宅の間取りで後悔しないためには

注文住宅は家が完成するまで、イメージ通りに仕上がっているかどうか分かりません。

間取りで後悔しないためは、

・どんな暮らしがしたいかを具体的にイメージする
・10年後、20年後の暮らしの変化も考慮する
・見た目よりも使いやすさを重視する
・メリットだけでなくデメリットもしっかり理解する
・なるべく展示場や見学会に行き、広さを体感する

以上の5点が大切です。

長く快適に暮らせるよう、間取りは時間をかけてじっくり考えていきましょう。

ライフスタイルが変化しても困ることがないよう、子どもの成長に合わせた家づくりが理想です。

また、どうしても素人ではイメージしきれない部分については、プロに相談しながら決めていくのがベター。

建築会社の担当者が一番その家のことを分かっていますので、不安な点はどんどん質問しましょう。

注文住宅のデザインで失敗しないためには

注文住宅のデザインで失敗しないためには、使ってみたときのイメージや、どんな空間になるのかイメージすることが大切です。

具体的には、

・設備は必ずショールームで現物を確認する
・デザインだけでなく使いやすさも重視する
・外壁や壁紙の色はなるべく施工実例で確認する
・イメージがしやすいよう3Dパースを確認する

以上の4点をしっかりと行いましょう。

家が完成してからでは簡単に変更することはできないので、実際に使ってみたときのイメージをすることで、理想と現実とのギャップを埋めることができます。

注文住宅の予算で失敗しないためには

注文住宅は、理想を求めればキリがないもの。

どこかで予算との折り合いを付けなければいけませんが、それを後回しにしてしまうと、気付いたら予算を大幅にオーバーしていた、なんてことも。

そうなると、外構費用を削ったり、内装の装飾をやめたりして、最終的に満足のいく家づくりができなくなるかもしれません。

予算オーバーにならないためには、契約前の資金計画が何よりも大切です。

営業マンの作った資金計画を鵜呑みにせず、しっかりと予算がとってあるか、必要な予算は計上されているか、自身でもしっかりと確認しましょう。

後悔が残らないよう、打合せ時は常に予算への意識を持つといいですよ。

まとめ

「注文住宅×失敗」と調べると、たくさんの情報が出てきます。

家づくりにおいてメリット・デメリットはそれぞれあり、なにに重きを置くかは人それぞれです。

家づくりの先輩たちの失敗談は参考になりますが、だからといってあれもだめ、これもだめ、というわけではありません。

大切なのは、自分たちに合った間取りで、快適な暮らしを実現すること。

注文住宅の家づくりは決めることが多くて大変ですが、ひとつひとつ比較検討し、プロの意見をまずは聞いてほしいと思います。

ここで紹介した失敗談も参考にしつつ、理想の家づくりをぜひ叶えてくださいね。

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