注文住宅でマイホームを建てるとき、間取り、デザイン、予算など様々な条件を検討しますよね。
もちろんそれらも大事ですが、失敗しない家づくりのためには担当者選びも重要です。
はっきり言って、注文住宅は担当者の良し悪しによって出来栄えに差が出ます。
そのため、いい担当者と出会い、二人三脚で家づくりを進めていくことが大切なんです。
そこで今回は、
- いい担当者ってどんな人?
- 担当者はどう決まる?
- 担当者の指名はできる?
- いい担当者に出会うためにはどうしたらいいのか
といった、担当者選びに関する疑問にお答えします!
大手ハウスメーカーに4年 / 年間1,000棟を手掛けるビルダーに8年/インテリアコーディネーター
注文住宅業界に12年間勤めていた知識と経験を活かし、家づくりのノウハウを発信しています✨
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目次
注文住宅の担当者とは?
注文住宅では、間取りや資金計画の提案から、図面の作成や申請、現場の進捗管理、発注管理など様々な人が関わります。
一般的には展示場などへ訪問した際、まず営業担当が出迎えてくれて、案内やヒアリングを行います。
営業担当は間取りや予算の相談だけでなく、必要な手続き、お金の管理、打合せスケジュールの管理など、いわば家づくりにおける総合窓口。
そのため、窓口となる営業担当者を信頼できるか、きちんと自分たちの希望を汲み取ってくれるかどうかは、家づくりにおいてとても重要なんです。
実は、住宅業界というのは離職率が高く人手不足のため、新卒者・未経験者・経験の浅い人でもどんどん採用します。
若い人がだめというわけではありませんが、なかには知識の乏しい、頼りない営業マンも・・・
さらに、家づくりには経験に伴う知識だけでなく、正直なところセンスや仕事への丁寧さも重要。
経験が長い=いい担当者とは限らないので、しっかりとした見極めが大切です。
【ベテランVS新人】注文住宅の営業マン、選ぶならどっち!?それぞれのメリット・デメリット
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注文住宅の担当者はどう決まるのか?
さて、ここはとても大事なポイントです!
一般的には、展示場やモデルハウスをはじめて訪問した際に、案内や説明をしてくれた人が担当者となります。
つまり、いい担当者に当たるかは運次第ということ。
新人が付くか、ベテランが付くか、その時にならないと分かりません。
でも、一生に一度の大きな買い物なのに、担当者を選べないのは嫌ですよね。
担当者を指名できるかどうかは、正直なところ、建築会社によって異なります。
実際に私が働いていた会社では、基本的には指名は受け付けていませんでした。
ただ電話などで来場予約をする際に「経験豊富な人にお願いしたい」「こういうテイストが得意な人にお願いしたい」など具体的に伝えておくと、希望に合った人を付けてくれる可能性は上がります。
また、ある技を使うことで、評判のいい担当者にお願いすることができます。
その方法は、この後詳しく説明していきますね。
注文住宅のいい担当者はどんな人?
営業担当者でも、押しの強い人、個性的な人、物腰のやわらかい人など様々。
若くエネルギッシュな人もいますし、落ち着いたベテラン、なかにはあまりやる気の感じられない弱々しい人も…
自分との相性がいいか、フィーリングが合うかどうかはその人次第ですが、いい担当者には共通することがあります。
ヒアリング能力が高い
ヒアリング能力が高い人は、ただこちらの要望を聞くだけでなく、理想のイメージや好みなどを深堀りするのが上手です。
そのため希望が具体的に伝わりやすく、好みに合った提案をしてくれます。
例えば「LDKは20帖欲しい」と伝えたときに、なぜ20帖なのか、本当に20帖でいいのかまで考えてくれるのがいい担当者と言えるでしょう。
要望の意図までしっかりと汲み取ってもらえると、イメージの行き違いがなく、打合せもスムーズに進められます。
また、伝える必要がないと思い言わなかったことが、実は重要な情報だったりすることも。
家づくりに必要な情報をしっかりと引き出してくれるかどうかも、営業マンには必要なスキルです。
プロ目線での提案がある
間取りやデザインの希望を、ただ言われるままに提案するのは誰でも出来ます。
いい担当者であれば、プロ目線でのプラスアルファの提案を組み込み、要望を形にしてくれるはず。
法規的なところはもちろんのこと、家事動線や生活動線など、暮らしやすさも意識した提案があるといいですね。
施工実績の多い人や、自身もマイホームを建てた人であれば、実体験を元にアドバイスをくれるのでとても参考になりますよ。
提案の内容も、ただお金のかかることばかりではなく、予算に収まるなかでの提案かどうかも大切です。
レスポンスが早い
これは注文住宅に限らずですが、レスポンスが早い人はミスが少なく、丁寧に仕事を進めてくれます。
はじめて家づくりする人にとっては、いつ何をすればいいのか分からないことだらけ。
自分たちでやらなければならない手続きなどもあるため、家が完成するまでしっかりとサポートしてもらいたいですよね。
疑問や質問に対し、レスポンスが早くしっかりと対応してくれる担当者なら安心して任せられるはず。
もっと言うと、先回りしてアドバイスしてくれるといいですね。
建築する土地についての法規制の確認や手続き、銀行との融資のやりとり、支払いなどのスケジュール管理、ショールームへの誘致など、手厚いサポートをしてくれる人がいい担当者です。
不明瞭な点がない
注文住宅の家づくりの現場では、様々な専門用語が使われます。
しかし初めて家づくりをする人にとっては、専門用語ばかりの説明では分かりづらいですよね。
難しい説明ばかりで、内容を理解できなければ、後のトラブルの元になりかねません。
分かりやすい言葉でしっかりと説明してくれて、疑問や不安を残させないのがいい担当者です。
また、見積書や図面でも詳細まで載せてくれる人とそうでない人がいます。
図面にいろいろ書き込んでくれれば、言った言わないのトラブルも避けられますし、忘れずにしっかりと対応してくれるでしょう。
不明瞭な点がなく、家づくりのこと、お金のことをきちんと教えてくれる人を選びましょう。
メリット・デメリットを教えてくれる
営業マンというのは、当たり前ですが自社のアピールをします。
どんな特徴があって、他社に比べてどんなところが強みなのか、しっかりと教えてくれるのはいいことです。
しかし、いいところばかりを強調してデメリットを隠そうとするのでは、後にトラブルの元となりかねません・・・
親切な担当者であれば、メリットだけでなくデメリットも教えてくれるはず。
知識のある担当者なら他社のメリット・デメリットも把握しているので、聞いてみると参考になりますよ。
施工事例が豊富
注文住宅は一つとして同じものはない、オーダーメイドの家づくりです。
モダン、ホテルライク、カフェ風、リゾート風、インダストリアル系など様々なテイストの家がありますが、偏りなくたくさんの施工事例がある担当者は、総じて提案力があります。
同じような家ばかりを建てている人は、提案力に乏しいか、やる気がないのかと思ってしまいます…
ただ、施工事例の豊富さなら若手は避けるべき?と聞かれると、そうでもありません。
若い人でも建築が好き、美術が好き、インテリアが好きなど家づくりに関わる趣味を持つ人は、センスが磨かれている人が多いですよ。
イエスマンではない
イエスマンとは、なんでも「いいですよ、出来ますよ」という人。
出来ますか?と聞いて、出来ますよ!と言われたら、普通は嬉しいですよね。
しかし家づくりにおいては、営業担当が無責任に「出来ます」といって、実はできないなんてことも多々あります。
後にクレームになったり、間取りを変えなければならない羽目になることも・・・
なんでも出来るというイエスマンは決していいものではなく、きちんと根拠があるかどうかが大切です。
いい担当者なら、出来ないこと、おすすめしないことはきちんと教えてくれますよ。
身だしなみがしっかりしている
身だしなみを整えるのは、社会人としての基本中の基本。
身だしなみすら整えられない人は、仕事にも熱意がなく、雑な人が多いです。
また、注文住宅にも流行り廃りがあるように、古臭い恰好をしている人はセンスも古臭いかもしれません。
おしゃれにも気を使い、流行に敏感な人の方が、提案力がある人が多いですね。
いい担当者に出会うためには?
では、いい担当者に出会うためにはどうすればいいのでしょうか。
注文住宅での家づくりは、一生に一度の大きな買い物です。
後悔のない家づくりのためにも、担当者選びの手間を惜しまず、ぜひこれから紹介する方法を試してみてください。
事前に予約をしていく
展示場やモデルハウスへ訪問する際は、事前に予約をしてから行きましょう。
いい担当者であれば、必然的に契約も多く取っており、週末は打合せで忙しい人が多いです。
予約なしでアポなし訪問をすると・・・手の空いている人、新人などが担当者になる確率が高くなりがち。
もちろん予約なしでも見学はできますが、いい担当者に付いてほしいのであれば、事前に予約して担当者の希望を伝えておきましょう。
アンケート記入は慎重に
展示場やモデルハウスを訪問した際に、案内や説明をしてくれた人が担当者になると説明しましたね。
正確に言うと「案内をしてもらい、アンケートを記入した時点」で担当者が決まります。
アンケートを記入するとその時点で契約見込みとなり、営業の対象となるためです。
逆に言うと、アンケートを記入しない限り、記録が残らないので担当者は決まりません。
もし気になる建築会社の展示場を訪問した際に、担当者がいまいちだなと感じたら、アンケートを記入せずに帰りましょう。
知人・友人から紹介してもらう
知人・友人で注文住宅で家を建てた人がいたら、紹介してもらうのが最も成功率が高いです。
その友人・知人が家づくりに満足しており、いい担当者だったと言っていれば、ぜひその担当者を紹介してもらいましょう。
建築会社にとって、OBのお客様からの紹介はとても大事です。
どちらにも満足してもらえるよう、しっかりと対応してもらえるので、安心感がありますよね。
もし担当者が転勤や退職などでいない場合は、信頼できる他の担当者を紹介してほしいと伝えてもらいましょう。
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紹介サービスを利用する
最近では、いい営業担当を紹介します!といったサービスが充実しています。
紹介サービスの利用にはデメリットもありますが、役職の付いている人、店舗の責任者など、しっかりとした担当者を紹介してくれることも。
「建築会社を紹介する」のと「営業マンを紹介する」のでは、前者は意味がないので注意してくださいね。
またSNSで紹介しますと言っている人は、ただの紹介料稼ぎの可能性があるので、こちらも要注意。
サービスごとの特徴を比較し、魅力を感じるところがあれば、利用するのもいいでしょう。
担当変更は遠慮なく申し出る
もし打合せを進めていくなかで、担当者に対し不安や不信感を感じたら、遠慮せずに担当者の変更を申し出ましょう。
建築会社には魅力を感じているのに、担当者と合わないために諦めるのはもったいないです。
もし担当者が変わって、理想の家づくりが進められたら、そんな嬉しいことはありませんよね。
どんな点が嫌だったのか、どんな人を担当にしてほしいのか、思っていることを正直に伝えてみましょう。
注文住宅は打合せ中はもちろん、完成後も何十年と付き合いが続くものなので、我慢せずに申し出てくださいね。
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注文住宅は担当者選びから始まります!
注文住宅での家づくりにおいて、担当者の良し悪しはとても重要です。
私自身も長年建築業界で働くなかで、
「家を建てるなら絶対この人にお願いしたい」
「できればこの人には担当してほしくない…」
「なぜこの人が契約を取れるんだろう…」
など様々な人を見てきました。
担当者との相性が良ければ打合せも楽しいですし、なにより安心して任せられますよね。
相性のいい悪いは人それぞれなので、自分が「この人!」と思える担当者と出会い、いい家づくりを進めていきましょう。
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