注文住宅の契約の流れは?知っておくべき注意点と対処法

注文住宅は出来上がった物を購入するのとは違い、建築会社と建築工事請負契約を結び、契約後に工事が始まります。

家を建てる建築会社を決めるわけなので、家づくりにおいて契約は一大イベント。

何千万という買い物をするからには、しっかりと検討し、納得したうえで契約を行わなければなりません。

しかし家づくりが初めての人にとっては、契約の流れやタイミングなど、分からないことも多いはず。

そこで本記事では、

・注文住宅の契約の流れを知りたい
・どのタイミングで契約を決めればいいのか分からない
・契約を迫られたらどうしたらいい?

といった、注文住宅の契約に関する不安や疑問に、プロ目線でアドバイスします。

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目次

注文住宅の契約の流れ

注文住宅では、契約前に間取りや見積りの打合せを何度か行い、お互いに納得できたら契約を行います。

契約のタイミングは人それぞれですが、家の大きさや形、部屋の間取り、資材・建材のグレード、設備のグレードといった、費用に大きく影響する部分がだいたい決まってから行うのが理想的。

値引きに釣られて、間取りや資金計画が定まっていないのに、契約を急いでしまうのは絶対にだめ。

しっかりと打合せを行ったうえで、この家を建てたい!この人に任せたい!と思ったら契約に進みましょう。

契約日は担当者と決めればいいですが、大安や友引といった吉日が人気。

契約には三時間ほどかかることもあるので、前後の予定や、お子さんの預け先なども決めておくと安心です。

契約前に確認すべき6項目

契約前には、間取りや資金計画はもちろんのこと、他にも確認しておくべき点がいくつかあります。

トラブルなく家づくりを進めるためにも、事前にしっかりとチェックしましょう。

資金計画は妥当か

注文住宅では、家を建てる建築工事費の他にも、様々な費用がかかります。

すべての費用を含めた資金計画がきちんと予算に収まっているかどうか、必ず契約前に確認しておきましょう。

ここで注意してほしいのが、ただ総額を見るだけでなく、資金計画の内容も見るべきということ。

資金計画書のなかで抜けている項目はないか、予算が足りていないところはないか、自分たちの要望がきちんと反映されているか、などをチェックしましょう。

家づくりの失敗談のなかには、資金計画の精度が低すぎて、打ち合わせを進めるうちに予算オーバーになってしまったという例がたくさんあります・・・

そうならないよう、自身でもきちんと内容を見て、不明な点があれば必ず担当者に確認しましょう。

工期に問題はないか

工期とは、契約から家が完成して引渡すまでの期間のこと。

工期は建築会社によって異なり、一般的には、工務店や大手ハウスメーカーは工期が短く、設計事務所は工期が長いことが多いです。

特に最近では、ウッドショックや半導体不足、輸入の滞りなどの問題により、通常よりも工期が長くなることも。

照明器具や設備が、なかなか入ってこないんです・・・海外食洗機なんかも発注から届くまでものすごく時間がかかります。

引っ越しを完了させたい時期が決まっているのであれば、それまでに間に合うかどうか事前に確認しておきましょう。

完成までの保証があるかどうか

万が一建築中に建築会社が倒産してしまうと、家づくりはその時点で止まってします。

そういったリスクを避けるため、建築会社によっては住宅完成保証を付けているところも。

ただ法律で義務化はされていないので、利用していない建築会社も少なくありません。

私がこれまで注文住宅業界で建築会社で働いてきたなかでも、年に数件はそういったトラブルに巻き込まれてしまったお客様がいました・・・

大手ハウスメーカーでも倒産することがあるので、必須ではありませんが、保証が付いていると安心です。

住宅ローンの事前審査は済んでいるか

住宅ローンを利用する場合、契約前に事前審査を行っておくのが一般的です。

携帯端末の分割代金や奨学金など、自分でも気付かないうちに支払いが遅延してしまっていることが原因で、住宅ローンの審査に通らない例もあります。

支払いの遅延以外にも、過去に大きな病気をしていたり、勤続年数が短かったりするとだめなことも。

住宅ローンの利用ができないと家を建てられないため、必ず事前審査をし、問題なく借りられるか確認しましょう。

また、必ずしも希望の満額を借りられるとは限りません。

そうなると資金計画を練り直さなければならないため、早めに済ませておくと安心です。

住宅ローンの比較検討をしたか

住宅ローンを利用して家づくりする場合、ローンの比較をしたかどうかも重要です。

その理由は、金融機関によって金利や利用条件が異なるため。

何千万という大金を借りるため、金利が0.1%違うだけでも、総返済額に大きな差が出ます。

また、最近では長期優良住宅や省令準耐火構造の家の場合、金利の優遇がある場合も。

実は住宅ローンについては比較検討していない、という人は意外と多いです・・・

住宅ローンは資金計画に関わる重要なポイントなので、できれば数社を比較検討し、なるべく有利な条件で借りるようにしましょう。

支払いスケジュールに問題はないか

注文住宅では、代金を一括で支払うのでなく、数回に分けて支払うのが一般的です。

建築会社によりますが、だいたい手付金(頭金)、着工金、上棟金、最終金と分かれており、契約金は自己資金から支払うケースがほとんど。

自己資金のうちいくらかは諸費用の支払いに必要なので、どのタイミングでいくら必要なのか、事前に確認しておくと安心です。

無理なく支払えるスケジュールかどうか確認し、不安な点があれば担当者に相談しましょう。

契約当日の流れと持ち物

契約前の注意点を確認し、契約日も決まったら、いざ契約です。

契約当日にはいくつかの確認事項と、約款の説明、重要事項の説明、契約書への署名・捺印を行います。

当日のスケジュール

契約日には契約に際しいくつかの確認や説明があるため、二~三時間はかかります。

土地の契約も同時に行う場合にはさらに時間がかかるので、当日の予定に余裕を持っておきましょう。

おおまかなスケジュールとしては、
①図面・見積もりの確認

契約書に添付する図面・見積りに間違いがないかの確認をします

②仕様書の確認

外装材・内装材・設備等の仕様に間違いがないかの確認をします

③工事スケジュールの確認
着工日、上棟日、竣工日、引渡日などの日付の確認をします
④約款の説明
損害や違約金、解約の条件など工事中のトラブルへの対応の説明をします
⑤重要事項説明
建築士の立会いのもと、不動産取引に関する説明をします

このような順序で、不動産の知識がない人にも内容が分かるよう、ひとつずつ説明していきます。

当日の持ち物

契約書や約款などの書類は全て建築会社の方で用意してもらえるため、自分で前もって用意する書類は特にありません。
建築会社が用意するもの
・建築工事請負契約書
・図面、見積り、仕様書
・約款
・重要事項説明書
・印紙
施主が用意するもの
・印鑑
・印紙代
夫婦連名の場合には、それぞれ異なる印鑑で捺印するので、必ず二種類の印鑑を用意しましょう。

印紙は建築会社が用意してくれるはずなので、代金のみ当日支払います。

請負金額により印紙代は異なるので、いくら必要か事前に担当者に確認しておきましょう。

まとめ

注文住宅は人生で最も高い買い物なので、契約するのもドキドキしますよね。

契約に至るまでに事前にしっかりと準備し、一つ一つ確認しておけば、当日は心穏やかに迎えられるはず。

注文住宅の場合、契約後に詳細の打合せを行うので、契約してからが本格スタートです。

理想の家づくりを成功させるためにも、引き続き頑張っていきましょう!
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