注文住宅で家を建てることは、理想の暮らしへの第一歩。
間取りやデザインを自由に決められるのが魅力ですが、なにから準備したらいいのか迷ってしまう人も多いです。
注文住宅での家づくりは、一生住む家だからこそ一つ一つ時間をかけて、じっくり計画を進めていくことが大切。
ここでは、
・注文住宅を建てるには何から始めたらいい?
・いつ、どのタイミングで何をすべきかが分からない
・完成までどれくらいかかるの?
・支払いはいつすればいいの?
など、注文住宅の流れや期間について知っておくべき情報をご紹介します。
家づくりが始まってから慌てることのないよう、しっかり覚えておきましょう!

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目次
注文住宅を建てるまでの流れと期間


注文住宅で家を建てる場合、家づくりのための準備期間、建築会社などを決める検討期間、家が建ち始めてからの打合せ期間に分かれます。


期間はあくまで目安ですが、だいたい準備期間に1~2ヵ月、検討期間に2~3ヵ月、打合せ期間に6~12ヵ月ほどかかります。
つまり、準備期間から実際に家が完成し住み始めるまで、早くても一年弱の期間が必要ということ。
土地探しから始める人のなかには、数年かけて計画することもあるほど、家づくりには時間がかかるです。
「いつまでに引っ越したい」と時期が決まっているのであれば、早めの行動を心掛けましょう。
家づくりのための準備期間(1~2ヵ月)


注文住宅で建てようと決めたら、まずは予算や間取りの希望を考え、スムーズに家づくりが始められるよう準備をしましょう。
注文住宅は建築会社によって、ローコストから高級住宅まで価格は様々。
また、家のテイストや使っている建材や設備、家の性能などもそれぞれに特色があります。
自分たちに合った会社はどこなのか、住宅情報誌やSNSなどを利用し、情報収取を進めていきましょう。
STEP
予算を決める
注文住宅は間取り・デザインが決まったものではなく、ライフスタイルに合わせて設計するオーダーメイドの家。
そのため、事前に予算を決めておくことはとても重要なんです。
住宅ローンを利用するのであれば、月々の支払いをどれくらいにするのか、収入と支出のバランスをみて借りる金額を決めていきます。
STEP
間取りの希望を考える
部屋の数や広さ、欲しい設備、家のデザインなど、どんな間取りの家にしたいのかを考えます。
新しい家ではどんな暮らしがしたいのかをイメージしたり、実際に家を建てた人の体験談を参考にしながら、情報収集を行いましょう。
ただ情報を集めるだけでなく、やりたいことの優先順位を付けて考えてくださいね。
STEP
土地探し・建築会社探し
土地の購入をする場合は、建築会社探しと同時に土地探しを行うのがおすすめ。
「土地にお金がかかりすぎて、建物を妥協することになってしまった」
「購入した土地では、思い描いていたような間取りで建てられなかった」
など、後悔が残ることにはならないよう、土地代も含めた総予算を知っておきましょう。
建築会社探しは、気になるところがあれば資料請求をしたり、展示場を訪問したりして実際にどんな家が建つのか体感するのが大切。
展示場を訪問する際のポイントとして、知っておくと得する情報を別記事にまとめていますので、そちらを参考にしてください。
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契約までの検討期間(2~3ヵ月)


検討期間では、具体的に間取りのプランや見積りを依頼し、どの建築会社が自分たちに合っているのか比較検討していきます。
デザインや費用に納得できるまで、何度も打合せを行いましょう。
比較する建築会社が多いと大変ですが、そのぶん選択肢が増えますし、打合せを重ねるなかでだんだんと知識も付いてきます。
兄弟や友人に家を建てた人がいれば、体験談などを聞くと参考になりますよ。
STEP
間取り・見積り等の比較検討
数社に候補を絞ったら、間取りプランと見積りの作成をお願いしましょう。
このとき、必ず資金計画書も作ってもらってください。
事前に決めた予算と間取りの希望を伝えておくと、スムーズに打合せを進められますよ。
比較するのは間取りや見積り金額だけでなく、標準仕様の内容もしっかりと検討してくださいね。
STEP
国の支援事業・自治体の補助金等の確認
これまでにすまい給付金や住宅ローン減税、こどもみらい住宅支援など、住宅取得を促す様々な支援事業が行われてきました。
2023年にはこどもエコすまい支援事業が開始されます。
国の支援事業以外にも、なかには自治体が独自に行っている補助金もあり、一定の条件を満たせば補助金がもらえることも。
お得に家を建てられるなら、使わない手はありませんよね。
現在行われている支援事業等がないか、利用の条件に当てはまるにはどうすべきかなど、確認しておきましょう。
STEP
住宅ローンの仮審査
住宅ローンを利用するのであれば、事前にローンが通るかどうかの仮審査が必須。
金融機関によって金利や利用条件が異なるので、どの金融機関を利用するのかも同時に検討します。
仮審査は自分で申し込んでもいいですが、建築会社には様々な金融機関の情報が集まっているので、建築会社を通して行うとスムーズです。
ただし、何千万という大金を借りることになるので、金利はとても大切。
複数の金融機関で金利の比較をすると、費用を抑えるのに効果的です。
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完成までの打合せ期間(6~12ヵ月)


契約から完成までの打合せ期間では、間取りの確定、内装の細かい打合せ、外構の打合せなどを行います。
注文住宅は一つ一つ自分で決めていかなくてはならないため、どうしても打合せの回数が多くなりがち。
週末はいつも打合せ・・・なんてこともあるので、出張や出産は重ならない方がベター。
打合せ期間は建築会社により異なりますが、大手のハウスメーカーでは6ヵ月ほど、中堅ビルダーでは8ヵ月ほど、デザインにこだわる設計事務所では一年以上かかることも。
完成までの期間(工期と言います)がどれくらいなのか、契約前に確認しておくと安心ですね。
STEP
土地契約・工事請負契約
しっかりと建築会社を比較検討し、予算も問題なければ、いざ契約です。
土地は売れてしまったらどうしようもないので、予算に問題がなさそうでなければ、先に買い付けをしておくと安心です。
土地契約と工事請負契約を同時に行うこともあるので、担当者と相談しながら日程を決めてください。
土地契約や建築工事請負契約には印紙代が必要で、当日現金で支払います。
契約後には、土地の仲介手数料や、土地や建築工事の手付金の支払いがあります。
手付金については明確な金額の決まりはないので、担当者と相談し、支払い日までに用意しておきましょう。
STEP
地盤調査・住宅ローン本申込み
契約が完了したら、家を建てる土地の地盤調査を行い、地盤改良が必要かどうか判断します。
古い建物がある場合は、解体も行わなければなりません。
また、平行して住宅ローンの本申込(正式には金消契約と言います)も行います。
住宅ローンの金消契約にも印紙代が必要なので、こちらも当日現金で支払いましょう。
STEP
間取りの決定
契約が完了したら、いよいよ間取りも決定しなければなりません。
契約の前に、着工日や引渡日などおおまかなスケジュールを決めていると思うので、スケジュールに沿った期間に間に合うよう間取りを確定させましょう。
建築会社にもよりますが、契約後の間取りの打合せの回数に、上限を設けているところも。
打合せ回数が増えると別途費用が発生するケースもあるので、事前に確認しておきましょう。
また、地鎮祭を行う場合は、着工する前に済ませます。
地鎮祭を行う場合、神主さんへの謝礼、玉串料、祭壇料、お供えもの等の費用として、だいたい10万~15万円ほどかかるので用意しておきましょう。
STEP
着工
間取りが確定したら、いよいよ着工です。
基礎から始まり、家の骨組みを作る棟上げ、外装工事、内装工事など、家を作るための工事を行います。
棟上げの際には、上棟式を行うのが一般的。
大工さんが集まり、一日で家の骨組みが出来上がる姿は圧巻ですよ。
上棟式では、棟上げをまとめる棟梁・大工さんへの祝儀、飲み物や軽食・お菓子などの差し入れが必要です。
費用の相場はまちまちですが、20万円前後かかることが多いので、事前に用意しておきましょう。
STEP
詳細の打合せ
契約後~着工~完成までの間に、家づくりの詳細の打合せも進めていきます。
注文住宅は自由にデザインを決められるのが魅力ですが、その分決めなければならないことも盛りだくさん。
主に決めなければならないのは、
外装に関わる仕様・・・外壁材、屋根材、窓の色、樋や水切の色、玄関ドアなど
内装に関わる仕様・・・床材、内壁材、室内ドア、照明、カーテンなど
設備に関わる仕様・・・キッチン、カップボード、洗面、トイレ、給湯器、エアコンなど
その他の仕様 ・・・スイッチ、コンセントなど
他にも様々な仕様の詳細まで決めることができるので、こだわりたい部分があればしっかり打ち合わせしましょう。
家の仕様が決定したら、引渡しまでに外構工事も済ませられるよう、外構の打ち合わせも行います。
STEP
登記・火災保険・引っ越し準備・ライフラインの手続き
仕様の打ち合わせ後には、完成までの間に諸々の手続きも進めなければなりません。
登記の依頼をはじめ、火災保険、引っ越しの準備、ライフラインの手続き、ネットの手続きは必須。
家具を新しく購入する場合には配送の手配、引っ越しで住所が変わる場合には役所での手続きなども忘れずに行いましょう。
登記は司法書士へ依頼しますが、ほとんどの建築会社では懇意にしている司法書士がいるので、そのまま任せるとスムーズです。
火災保険は保険会社と直接契約するのか、建築会社が代理店となるのかによって異なるため、確認しておきましょう。
STEP
引き渡し
家が完成したら、いよいよ引き渡し。
鍵の受け渡し、設備の取り扱いの説明、保証の説明等が終わったら、引き渡し完了となります。
引き渡しが終わったら早速引っ越しを行い、新しい家での生活のスタートです!
STEP
アフターメンテナンス
引き渡し後には、定期的なアフターメンテナンスが行われます。
工事の不備や気になる点があれば、担当者に伝え、修繕などを依頼しましょう。
家の仕上がり等に関することは建築会社に、設備に関することは各メーカーに、空き巣などの被害にあった際には保険会社へ連絡します。
注文住宅での家づくりは、住み始めてからも長い付き合いのあるもの。
10年後、20年後も快適に暮らせるよう、気になることはどんどんフォローしてもらってください。
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まとめ


注文住宅はオーダーメイドの家づくりができますが、色々なことを自分で決めなければならないため、時間も手間もかかります。
一生に一度の家づくりなので、後悔や損をすることがないよう、事前に家づくりの流れを理解しておくことはとても大切。
大変ですが決して投げやりにせず、家づくりを進めていきましょう。
疑問や不安な点があれば担当者へ確認しながら、楽しみながら家づくりしてくださいね。