注文住宅は玄関タイルにもこだわりを!素材別のおすすめの選び方

玄関は「家の顔」とも言える場所。

いつだって清潔に、なるべく新築時のきれいさを保ちたいですよね。

玄関タイルを決める際、サイズや色などを考えると思います。

しかし見た目のデザインだけでなく、その後のメンテナンスや耐久性なども考慮して、ぜひ素材についても考えてみてください。

そこで今回は、

・玄関タイルはどんなものが選べるの?
・素材によって何が変わるの?

といった、玄関タイルに関するお役立ち情報をお届けします。

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目次

玄関タイルの種類

玄関タイルとして多く採用されているのは、主にモルタル、大理石、石材、磁器質タイルです。

特に普及しているのが磁器質タイルで、玄関タイルの標準仕様を磁器質タイルにしている建築会社も多いです。

素材によって見た目の雰囲気も違いますし、それぞれにメリット・デメリットがあり、特徴も様々。

自分の理想に家づくりにはどんな素材が合うのか、ぜひ参考にしてくださいね。

モルタル

出典:https://www.hello-ie.com/case/post-77/
タイルではなく、土間のようにモルタルで仕上げた玄関。

シンプルかつ飽きの来ないデザインなので、どんなインテリアにも馴染むのが特徴です。

特にここ数年は無骨なスタイルや、インダストリアルスタイル、カフェスタイルが人気で、モルタルとの相性も抜群。

目地がなく掃除がしやすく、タイルよりも安価なため店舗の床などでもよく使用されていますが、モルタル特有のシミやクラックができるといったデメリットも。

クラックが出来にくい保護塗装もありますが、ずっと新築時のようにきれいなまま、というのはまずありません・・・

シミやクラックも“味”だと楽しめる人なら、デザイン性の高いモルタルはおすすめです。

大理石

出典:https://www.sumailab.net/P22/A3/afterhome/
文字通り大理石を貼った玄関で、他にはない高級感が特徴です。

ホテルや式場など、高級感を演出する場所でよく使用されていますね。

つやつやした光沢があるタイルなので、玄関が明るくなる効果も。

ホテルライク、モダン、洋風スタイルのテイストによく馴染みます。

ただ価格が高いこと、酸化に弱く定期的なメンテンナンスが必要といったデメリットも。

石材

出典:https://www.justnoie.com/
天然石ならではの雰囲気と、既製品にはないオリジナリティが魅力です。

一般的に住宅の玄関タイルは300角や600角が主流ですが、天然石ならば100角や乱形など種類は様々。

ロハス系のかわいいおうちや、バリのようなアジアン風のように、雰囲気を重視したいおうちにぴったりです。

他にも、旧家など威厳を重んじる和風住宅では、御影石なんかも人気ですね。

一方で天然石なので摩擦や衝撃に弱く、ひび割れや欠けなどのリスクがあるのがデメリットです。

磁器質タイル

出典:https://www.ic-ryowa.com/products/oban-kabe/p2652/
最も一般的な住宅の玄関タイルが、この磁器質タイルです。

各メーカーからサイズ・カラーバリエーションともに様々な商品が出ているので、選択肢が多いのが魅力。

たくさんの施工事例を参考にできるのも、既製品ならではです。

価格もお手頃でメンテナンスも簡単なので、マンションや店舗などにも多く採用されています。

玄関タイルの失敗しない選び方

玄関タイルは、住み始めてから「失敗した」と思っても、なかなか自分で直すことはできません。

玄関は毎日通る場所だからこそ、素材の特徴などをしっかりと比較し、自分たちのライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

メンテナンス性を比較する

玄関は人の出入りが多いため、どうしても汚れやすいです。

特にお子さんがスポーツをしていたり、夫婦ともに運動が好きという家庭では、掃除しやすいかどうかのメンテナンス性が重要です。

特に雨の日はドロドロになってしまうこともあるので、掃き掃除や拭き掃除のしやすい素材を選ぶのがベター。

吸水性のない素材なら、水で簡単に流すことも可能です。

傷や汚れが目だない色を選ぶのも、効果がありますよ。

家を建てた人の口コミを参考にする

実際に家を建てて住んでいる人の口コミは、とても参考になります。

特にモルタルを検討しているなら、シミやクラックに関する口コミは必ずチェックしましょう。

シミやクラックをある程度覚悟していても、実際には「想像以上だった」という声は、非常に多いです・・・

特にオイル系のシミは一度染み込んでしまうと、こすって洗ってもなかなか取れないので、覚悟が必要です。

大理石も実際にどれくらい傷が付きやすいのか、口コミを参考にするといいですよ。

デメリットの重大さを確認する

玄関タイルは素材によって、それぞれメリット・デメリットがあります。

家族構成やライフスタイルによっては、デメリットが他の人よりもかなり大きく影響するかもしれません。

メリット・デメリットを比較する際は、デメリットの比重がどれくらい大きいかを判断基準にするのも手段のひとつ。

毎日の生活にストレスがないよう、しっかりと比較検討しましょう。

代替品を探す

機能性よりも見た目のデザイン性が気に入っているのであれば、違う素材で代替品を探すのもいいでしょう。

例えばモルタルや大理石なら、磁器質タイルにもモルタル調、大理石調のデザインがあります。

磁器質タイルはどうしても目地ができてしまい、モルタルの無機質さを再現するのは難しいですが、目地の色をタイルと合わせることで、目立たなくすることは可能です。

ちなみに、モルタルに代わる塗装剤としてモールテックスというものがありますが、モルタルと比べると費用がかなり高いので、あまりおすすめはしません…

こんな玄関に憧れる!おしゃれな玄関の実例

玄関は人目に付きやすいこともあり、注文住宅でこだわりたい間取りのなかでも、上位にくる場所のひとつ。

思わず真似したくなるような、おしゃれな玄関に憧れる人も多いのではないでしょうか。

そこで、思わず真似したくなるような、おしゃれな玄関の実例をご紹介します。

間接照明がおしゃれなタイルの玄関

出典:https://www.sekisuihouse.co.jp/liaison/33/5033840030/
グレーの玄関タイルはモルタルのような雰囲気で、ナチュラル色のフローリングとの相性がばっちり!

窓枠と一体になったカウンターや、広々とした玄関ホール、間接照明など注文住宅ならではの細かなデザインが素敵です。

お気に入りの雑貨を飾ったり、フレグランスを置いたり、様々なインテリアを楽しめそうです。

和の雰囲気を楽しむ玄関

出典:https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/shohin/xevoSIGMAwagurashi/index.html
玄関タイルを馬目地に貼ることで、タイルの存在感が際立つ玄関。

フローリング、天井、靴箱の色合いを合わせることで、和の雰囲気にまとまっていて、統一感もばっちり。

玄関ホールは窓がなく暗くなりがちですが、床付けの窓と照明を組み合わせることで、明るい空間になっていていいですね。

まるで海外!ヨーロッパテイストの玄関

出典:https://www.maplehomes.co.jp/mh/
モールディングされた壁と、玄関タイルの模様が印象的。

ホワイト×ネイビーはヨーロッパの邸宅を連想させ、まるで海外にいるような雰囲気の玄関ですね。

玄関ドアとモールディングの色を揃えることで、統一感もばっちりです。

お花を飾ってあるニッチも、細部までこだわりがみえていいですね。

ベンチのあるモルタル玄関

出典:https://gamoukoumuten.com/works/w_1190/
モルタルの玄関は、家全体のナチュラルな雰囲気と相性がばっちり。

玄関の造作のベンチは腰掛けるだけでなく、お気に入りの雑貨を飾るインテリアスペースにも◎

クロスや建具を白で統一し、ハイドアを取り入れることで、広々と明るい玄関になっています。

高級感のあるホテルライクな玄関

出典:https://www.kenchikuka.co.jp/works/rooms/pic/457/
玄関タイルをブラック、ホールの床材を光沢のある大理石にすることで、高級感のある空間を演出しています。

天井の高さまである建具や鉄骨階段も、ホテルライクな雰囲気と合っていますね。

暗くなりがちな玄関でも、大きな窓のおかげで十分に明るいです。

玄関とホールがつながるデザイナーズハウス

出典:https://www.misawa.co.jp/kodate/designers/product-detail/376?pimage=1819
玄関タイルとホールを同じ素材にすることで、つながりのある空間に。

白で統一されたインテリアのなかに、グレーのタイルがよく映えます。

ベタ塗りではなく、ムラ感のあるタイルがおしゃれな雰囲気で、室内なのにまるでテラスのようなデザインになっています。

まとめ

注文住宅の間取りやデザインを考える際、どうしてもLDKに比重を置きがち。

しかし玄関についてもじっくりと考えてみると、統一感のある素敵なおうちになります。

どんなテイストの家が好きなのか、どんな暮らしが理想なのか、家事のしやすさやメンテナンス性はどうか。

限られた予算のなかで、どれくらいの費用を玄関に充てられるのかも考慮しながら、デザインを決めていきましょう。
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